鈴鹿へ!椿大社 ~伊勢大神宮~
三重県は新名神・鈴鹿PAの目と鼻の先に、霊験あらかたなる神社がある。神社界にもヒエラルキーがあり、一の宮、二の宮、三の宮と数字で区分けされている。
今日の目的の椿大社(つばきたいしゃ)は“伊勢一宮”、つまり伊勢地方の頂点に立つ神社だという。伊勢神宮との関係はわからないが、格が高いのはわかる。
…という取ってつけた様な事前知識だけを頼りに、鈴鹿へレッツゴー
手前の鶯色のレディは、西川長はつ花大先輩。この方の送迎が今日の俺のミッションだ。車中では、西川のこと、踊りの事、様々なお話を伺う。俺も好奇心でたくさん質問してしまった。
1時間弱で到着。長秀先生、ももよ先生と合流し、奉納舞が執り行われる鈿女(うずめ)本宮へ。日本有数の「芸道精進」のお宮である。
門をくぐり、格調高い紫の暖簾をくぐり、拝殿の中のやんごのとなき長イスに座る。ここからは先生方の奉納演舞の鑑賞会だ。
尾張漫歳を先頭に、長秀先生・ももよ先生の初唄舞ほか剣舞、三味線、唄の奉納があり小一時間まじめに鑑賞する。
突然だが、俺はももよ先生のファンである。本来であればペンライトを振って全身で応援するところだが、神前なので遠慮した(えらい)。
舞はもちろん美しかった。
奉納演舞が終わると、さっきの鈿女門の外に出て扇感謝祭が執り行われる。
説明しよう
世間でも、お守りなどはポイっと捨てず、神社で燃してもらう事は一般的であろう。
日本古典芸能につきものの「扇子」は、ガンガン使っていると2〜3ヶ月ほどでダメになる、いわば消耗品。油断すると10本くらい溜まる。でもゴミ箱に投じる訳にはいかない。小道具には神さまが宿るからだ。
すると使えなくなった扇子を引き受ける先が必要になる。それがこの行事である。
扇感謝祭、または扇供養と言ったりする。日本の神話に登場する天鈿女命を祀るこの場所でやる事も意義深い。
扇も、木と紙である。はるか太古に生命として固定された炭素が、栽培され、加工され、舞台で使われたあと、こうして地球の炭素循環に再合流する。その点で扇と人間は同じ。亡くなった後に供養するのだ。
椿大社の扇感謝祭は、今年で29回目。
つまり来年は30回記念とのこと。非常に楽しみだ。
鳥居まで戻り、外の会館へ。
森がたいへん美しい
なんと、ももよ先生の隣の席で食事する事に。
明らかに今日のピークここ。
そして帰路へ
長はつ花さんをお送りした道の先にある東山のチョコレート屋へ
今日は大量のチャンネルを駆使したので、甘いもので補給する。
次はコレを読もう〜