さよならの先にあるもの

あなたは、失恋をしたとき、すぐに気持ちを切り替えられるタイプですか?

無理だよねー!!俺も無理!!笑

ね、そうだよね😢
でも、俺よく不思議に思うんです。

「『さよなら』ってなんでそんなに悲しいことなんだろう?」

ま、あたりまえなんだけどね、
そこまで積み重ねてきた思い出があるわけだし。

ただ、自分が経験してきた過去の「さよなら」を振り返ってみると、意外と悲しくない「さよなら」も結構あることに気づきました。

きょうは「さよならの先にあるもの」について!

さよならが悲しいのは、願いが叶わなかったから

さよならが悲しいときって、なにかしら後悔の感覚というか、
「ああ、あんなことやりたかったのに、できなかったな~」
みたいな気持ちってありませんか?

失恋なら「あ~来年一緒に旅行する約束だったのになー」とか、
死別なら「あ~もっと帰省して家族に会ってたらよかったなー」とか、
そこに果たせなかった想いがあるようにも感じます。

でも、すべての願いを叶えきってさよならできることって、相当難しいんじゃないかな…。だからこそさよならの悲しみって抑えきれないものがあって当然ですよね。つまり、

相手と叶えたかった夢が多ければ多いほど、悲しい。

僕なんかは夢をもって生きることが特技なので、
人間関係においては、別れがつらくなりやすい性格ではあると思います。

さよならの先に、次の自分が待っている

その一方で、悲しくないタイプの「さよなら」も僕は経験してきました。
この「さよなら」を乗りこえていくとき、自分が抱く感情にはこんな共通点がありました。

「自分を成長させてくれてありがとう。次の自分に出会いに行くんだ。」

たとえば、自分の身にはこんな瞬間がたびたびおとずれます。
最近あったつらいことを共有しあって「つらいねつらいねー、でも頑張ろうねー」って話し合ってきた関係性から、自分がスッと離れてしまった瞬間。

なんで離れたの?って、自分がつらくなくなったんです。
つらさをわざわざ共有しなくても生きていけるように成長したし、
相手のつらい思いに昔ほど共感できなくなっちゃったんです。

それでもスパッと関係性を切ることはやっぱり自分も好きじゃないから

「俺、最近楽しいんだ!いままでつらさを分ちあえて幸せだった!本当にありがとうね!」

と伝えますが、やはり互いの会話にはぎこちない感覚が残る。

「ありがとう、本当にありがとう、でも、僕は次に進むんだ。」
これが僕の知っている、悲しくない「さよなら」の正体でした。

さよならは、成長した数だけ

さよならは、自分が成長した数だけ訪れるんです。

さよならの数だけ、次の自分が待っているんです。

相手も一緒に成長できたら幸せだけど、
多くの場合は自分だけが成長していくか、
各々が別の道を選んで成長していきます。

それでも相手と一緒に歩むという判断も素敵だとおもうし、
そこで自分の道をえらぶ潔さもカッコイイと僕は思います。

僕がゲイであることを隠さずに生きるとを決めた日から3年。
いまはゲイの仲間たちに囲まれ、幸せな毎日を手に入れたかわりに、
マジョリティの友だちは一気に減ってしまいました。

あっしぃの場合は、自己変革が劇的なこともあって、
周囲の人間関係もそれはそれは大胆に入れ替わります。

3年前、毎日のようにあっていたノンケ(異性愛者)の友だち。
いまでは会う頻度もめっきり減ってしまったけど、それでもたしかに、たまに会えば楽しいし、なんでも話せる関係性でもあるんです。

小さなさよならから、受け入れてみよう

人間関係が盛大に入れ替わるとは言ったものの、さすがに
きょうから俺、超絶スーパーゲイになるから、
ノンケのお前ら、いらねぇ。ばいばーい。
みたいなことはさすがにしませんでした。

人が離れてしまうこと、自分から離れていくこと、
だれにも止められない別れがあることは寂しいことだけど、
それらは必ずしも二度と会えなくなるような別れではなかった。

少しずつ距離はできるけど、
それはあくまで小さな「さよなら」たちであって、
きっとどこかでまた会えるし、遊ぶと楽しいし、どこかなつかしい、

ふりかえると、僕はそんな関係性に恵まれているなとも感じます。

さよならの先にある新しい自分が、
さよならをしてきたかつての大親友たちと、
再びどこかで交われる関係性を作ってきたんだと思います。

大きなさよならは乗り越えられなくてもいい、
失恋や離別に泣き叫ぶ夜があってもいい。

でもそういった経験の先に、
必ずちょっとずつ「さよなら」ができる時がきて、
小さなさよならを積み重ねて次の自分が顔を見せてくれる。


星野源 — Friend Ship
失恋の悲しみにもがきながら、一歩ずつ未来に踏み出していくような歌詞がマジで素敵。僕が「さよなら」のたびに思い出す、大好きな曲の一つです。

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