見出し画像

社会を面白がるから、生きるのが楽しい

みなさんの面白いと思うもの、興味深いものはなんでしょう。
interesting, に近い感情。

今日、いつものごとくパートナーと話をしていて、彼が通う作業所の話を聞いた。
("作業所"とは、障がいをもつひとの仕事場であり居場所)

聞けば、彼と運営スタッフの発案で、テーマをもったお茶会を開催したとのこと。
いつもは自ら話さない人も、手を挙げたりしてとても良い時間だったと。

私はこの話を聞いて、もちろん一つの試みとして素敵だと感じる一方、
その様子を実際に見ないで記録しないことがもどかしい、と感じた。

彼がこの10年の中で経験したクライシスや、そこからの回復の過程での今日のできごと、そしてこれから経験するだろうことは、
社会学的なフィールドワークとして、とても面白そうだからだ。
もはや一見物人として、興味がある。

似たような視点で、とても興味深かった本たち。


そこで起きていることが、どの程度特殊で、他の人にも学びがあるかは(と表現すると不愉快に感じる当事者もいるかもしれない)、
それを切り取る人の目線と、
受け取る人の時代や環境による。


弱音をはけないひとにとっては、弱さと共存している人たちは一つの光になる。

個人の意思が尊重されにくい地域では、子供や病人、どんなマイノリティの一意見も取り上げられる地域が新鮮にうつる。

どうやって生きて良いか分からないとき、もっと壮絶に「どうやって生きて良いか分からなかった」人のアイディアはとても画期的だったりする。


自分のことも、他人のことも、一つの事象でサンプルだと思うと、
どんなに辛くても研究対象になる。
研究対象だと思うと、別の視点が生まれるし、あわよくば成功事例をつくりたいと思う。

逆にいうと、世界を自分の視点でしか見ない時、自分の状態や感情が軸になるので、詰みやすい。わたしもよく詰む。

自他共に、評価は割と雰囲気で、あまり信用にならない。
だからこそ事実を留めておいたり、作品にすると、見る人や時代によって、咀嚼の仕方が変わる。咀嚼のしようがある。


だから長生きしたいし、社会を見続けるのが楽しいと思う。




いいなと思ったら応援しよう!