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所沢ミューズ舞台。沢口靖子・生瀬勝久が共演した『パートタイマー・秋子』千秋楽を観劇。21年前の再演なのに、身につまされる理由とは?
今回のコラムのテーマは、『パートタイマー・秋子』である。
今回取り上げるのは、過去に当コラム『なんですかこれは』にとりあげた人物、二人が共演する舞台だからだ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1710765642656-GWY4r3teCs.jpg)
所沢ミューズのすごさとは…
会場は令和5年度から年間会員になった所沢市民センターミューズ(以下所沢ミューズ)。
数年前に由紀さおりのコンサートに行った。
素晴らしい音響で感動した。
筆者は県境の東京都東村山在住。
周辺の自治体が運営するコンサートホールとして最高の箱なのである。
年間会員になったのは年度途中。
春季は過ぎていたので、通常2000円のところを1500円支払った。
会員になって初めて観たのは9月23日のSKYE&フレンズである。
通常価格より1000円引きのチケットで聴きに行けた。
SKYEは、鈴木茂、小原礼、林立夫、松任谷正隆の同世代の一流スタジオミュージシャンが結成したバンド。
フレンズ(他は尾崎亜美、ブレッド&バター)の内の1人南佳孝を主役にコラムを書いた。
しかし年会費の割引分を回収するには、もう一つ観ないとお得にはならない。
筆者が令和5年度中に観たかったもう一つのイベント。
それが2月23日の『パートタイマー・秋子』だった。
人気の舞台で、会員先行予約の日をうっかり忘れてしまい完売していた。
だからこの舞台は観られないと諦めていたところだった。
当初千秋楽が行われる予定(3月16・17日)だった能登演劇堂。
令和6年の元日の能登半島地震で出来なくなってしまった。
代替の千秋楽として、所沢ミューズでの追加公演が決まった。
前回の失敗を挽回すべく何とか1階席の後方が空いていて予約できた。
今回も完売間際だったのでギリギリ。
観劇出来るようになったのは嬉しいが複雑である。
『パートタイマー・秋子』とは?
劇作家・演出家の永井愛(1951年10月16日生れ)が劇団青年座のために書き下ろした。
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初演は2003年の6月、新宿・紀伊國屋ホールだったそうだ。
ポスターデザインはスーパーのチラシのモデルのようなポーズをした出演者が並んだ写真が面白い。
「パートタイマー・秋子 青年座」
で検索してみて欲しい。
初演の主役は高畑淳子(1954年10月11日生れ)。
現在も青年座に在籍する、日本を代表する舞台俳優の1人である。
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TVドラマの世界では名脇役で、バラエティに呼ばれることも多い。
2003年から2008年に上演された池畑慎之介主演『越路吹雪物語』の番宣でTVの某バラエティ(番組名は失念)に出演した時のエピソードである。
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池畑慎之介がマネージャーの岩谷時子を演じた高畑淳子の性格を
「岩谷さんて控えめな人なんだけど、演じる高畑淳子って猛牛のような女」
と言ったのが強烈で忘れられない。
筆者は以前沢口靖子を
猪突猛進という四文字熟語は彼女の性格を現すのに、これ程適切な言葉はない
と書いたことがある。
牛と猪。
動物の大きさに違いはあるが、生真面目すぎて目的にまっすぐ向かってしまう行動と言う意味の例えでは同じである。
再演の主役になったのは、見た目と言うよりも性格の共通点にあったと考えられる。
ここからは舞台の内容のネタバレになるので、知りたい人は有料になります。
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