「天然ボケ」とよく言われる僕はASD
先日、僕はこんなツイートをしました。
僕はASDなので上記の内容がポジティブな意味を多く含んでいるのか、それとも嘲笑が多分に混じっているのか、真意を測りかねていました。
今となっては当時の文脈もはっきりとは思い出せないです。やや脱線しましたが、上記の4つと発達障害の関連を簡単に考察していこうと思います。
■不思議ちゃんと発達障害の関連
1.普通と違う…「しゃべり方が変わっている」
ASDやADHDに発達性協調運動障害(DCD)が合併することもあり、そのため滑舌が悪く、喋り方が変わっていると感じられることがあるでしょう。
2.基本的には自分中心。「他人に興味がない」
ASDの特徴に他人への関心が乏しいこともあるので、マイペースといわれることが多いかもしれません。
3.まわり見えてる?「空気を読まない」
「空気を読まない」来ましたね。空気“が”読めないのはASDの特性です。
4.純粋?面倒?「冗談が通じない」
ASDを抱えていると、言葉の裏が読めないことがあるので、冗談を真に受けてしまうことは多々ありますね。
5.いつでもブツブツ。「ひとり言が多い 」
ASD傾向だと独語(独り言)が多い傾向があります。考え事をしていて空想の世界に入っていると、独り言をつぶやいたりすることがあります。
6.それって本当?「妖精などが見える」
これは、統合失調症の陽性症状や薬物依存による幻覚などが思い当たります。発達障害との関連性は少ないと感じます。
7.ついていかれる?「センスが独特」
これは、ASDの“こだわりの強さ”で説明がつきますね。この“こだわり”がアートになることもありますね。
「不思議ちゃん」に関しては思った通り、特にASDの特性と重なることが多いなと思います。
■天然ボケと発達障害の関連
1.真面目で純粋な人が多い
質問をしても、的確な答えが来ないことに関しては、ASDの特徴にある「認知のずれ」が影響かもしれません。「認知」とは『周囲の出来事などに対して、それらを知覚し、それに応じた判断や解釈を行う』ことです。
発達障害者の多くは、自分の周囲で起きていることを的確に認知することが苦手です。
2.あまり人の話をよく聞かない
これはADHDの不注意や感覚過敏が影響している聴覚情報処理障害(APD)が考えられますね。聞かないというより聞き取れないというのが近いかと思います。また、話に興味を持てなくて内的世界に没入することも考えられますが。
3.常にポジティブな思考の持ち主
これはレジリエンスや自己肯定感の要素かと思うので、発達障害との関連性は低いかと思います。
4.自分自身が天然ボケという自覚なし
自己像認知が弱い傾向があるので、これはありそうですね。
5.細かいことを気にしないので、隙があるとみられる
ASD者はこだわりが強いので、細かいところを気にする人はしますね。ADHD者の不注意が強いとぼんやりしているようにも見えるので、隙があるように見えるかもしれません。
6.方向音痴の人が多い
発達障害と視空間認知の弱さが関連していることもあり、発達障害者の人に方向音痴の人が多いのは十分にあり得ますね。
「天然ボケ」に関しては、発達障害とイコールになるところが意外に少ないように思いました。ちょっと勉強になりました(笑)
■子供っぽさと発達障害の関連
僕の過去記事を参考にしてもらえれば幸いです。リンクを貼っておきます。
■「何を考えているか分からない」と発達障害の関連
これは、ASD者は、感情面での発達がゆるやかな特徴があり、言葉の遅れやコミュニケーション障害もあります。そのため、自分の感情を言葉や適切な表現で伝えることが苦手です。そして、アレキサイミア(失感情症)との関連も疑われます。
アレキサイミアとは、自分の感情に対する自覚や表現・言語化が難しい特徴があります。そのため、一見寡黙でクールに見えることがあります。
そのため、発達障害者(ASD)が何を考えているかよく分からないと見られることはあるように思われます。
以下にリンクを貼っておきましたが、『こころとからだ 横浜クリニック』さんの成人期発達障害の説明が分かり易いので、お時間のある方は是非参考にみてください!
今回は、緩いコラムのようなイメージで記事を書いていたのですが、なんだかんだで真面目に記事を書いていました(笑)
最後まで読んで頂きありがとうございます。またお会いしましょう(^^)/