マリカにじさんじ杯 順位アベレージまとめ

今年で第3回となった剣持刀也主催のマリカにじさんじ杯。年を追うごとににじさんじライバーの入れ込み具合も増しており、ショートカット、NISCは当たり前、中には7Dやロンググライダーまで習得するライバーも見受けられるなど、かなりレベルの高い大会であったと感じた。そして実力者同士であればあるほど運ゲーと言われるマリオカート。今年はほとんどのライバーがコース取りやショートカットを仕上げてきており、単純な走力が均衡してきたことから、アイテムの殴り合いによって実力者が下位に落ちる場面が多々見られた。このことから参加ライバー(特に実力者)の間ではアベレージゲーという言葉が例年に増してよく聞こえてきた。つまり、1位に固執するのではなく、レースを通じて高順位を維持し続けることが重要視されていた。
では、一体誰がアベレージゲーをできていたのか


※ポイントではなく順位の平均値を計算
※本戦準々決勝Dリーグは5レースの平均順位

準々決勝(上位20名のみ)

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シードを含め、上級者はやはりアベレージが高い。
中でも特筆すべきは神田笑一。魔境と言われたBリーグだったのにも関わらず、常に安定した走りで全体1位のアベレージを叩き出した。
社築は5レースを走りながらも集中力を途切らせることなく走り切り、全体の2位。
不破湊葛葉は複数回1位をとっているものの、それぞれ2レース目、4レース目の順位が平均値を下げることとなった。

準決勝

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準決勝では、不破湊が2位を大きく引き離してアベレージ1位を獲得。猛者だけが残る準決勝での3タテは本当に驚かされた。4レース目は多少順位を落としたものの、それでも4位と好順位を残し、平均値は脅威の1位台となった。
イブラヒムも3位を大きく離して2位を獲得。1位を2回、2位を1回と安定した走りを見せていたが、やはり1レース目の8位が響くことになりアベレージはやや下がることとなった。
三枝明那は1位を2回獲得するものの、他2レースの順位によって平均値が大きく下がり同率8位。とはいえ同じ準決勝Bリーグの神田笑一、剣持刀也、社築よりもポイントが上回っていることから、1位をとることのアドバンテージが大きいことも分かる。

決勝

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順位の平均値では、なんと不破湊今大会優勝者の成瀬鳴を上回る結果となった。成瀬鳴は1位、2位を3回とっているものの(ベビィパークを含め)2レースで下位になっている一方、不破湊は5レース目を除く全てのレースで上位(半分よりも上)を獲得したことが平均値に影響した。しかしポイント数によって順位が決まるレースでは、下位とのポイント差が大きくなる1位、2位をより多くとった成瀬鳴に軍配が上がることとなった。
同様に、平均値では叶と三枝明那が並んでいるものの、叶は1位を複数回とることでポイント差を広げられたためレースでは4位を獲得。三枝明那はポイント差の生まれる順位をとることがあまりできなかったためレースでは8位となった。

全レース(平均値のみ)

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ここでも不破湊が2位に1以上の差をつけ1位を獲得。レース全体を通して安定した走りを見せた。また社築も、準決勝では多少アベレージを落としたものの、準々決勝、決勝、全レースの3項目で3位以内に入っており、安定感があった。
優勝者の成瀬鳴は準決勝までは平均値が振るわなかったものの、全体の平均値では6位を獲得。決勝に合せてくるあたりはさすが実力者である。
反対にイブラヒムはレース全体で見ると高い平均値を残しているが、決勝ではアベレージがやや下がってしまった。


今年のマリカにじさんじ杯は例年にも増して白熱したレースとなった。前回大会でまさかの本戦Bリーグ落ちをした成瀬鳴や、被弾により決勝で順位を落とした不破湊は、その反省を生かし、被弾意識とアイテムの使い方、試合運びなどを重視した練習を行い安定した走りをしたことが優勝、準優勝という結果に繋がったのだろう。来年、さらにレベルの上がるであろうマリカにじさんじ杯が今から楽しみだ。

最後に、主催の剣持刀也、そして司会の笹木咲、竜胆尊ならびに運営の皆さんに感謝の気持ちを述べて締めさせていただきます。ありがとうございました!


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