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IELTS Task1 (Academic)を使った勉強

こんにちは。Shinichiです。英語でグラフや表を説明する際、記述に困ったことはありませんか?今回ご紹介するのは、Shinichi氏がIELTS Task1の勉強をする際、独自に行なっていた「統計ゲーム」という勉強方法です。


1. IELTS Writing Task1とは

IELTS WritingはTask1とTask2で構成されています。Task2はエッセイ、いわゆる国語で言う小論文を250 wordsで書くのに対し、Task1はグラフや図解の説明をする留学/進学向けのAcademic、手紙やメールを書く移住/就職向けのGeneral を150 wordsで書く2種類があり、受ける形式によって変わってきます。

FuctfullnessNumbers Don't Liesに代表されるよう、実際のデータを使って調べるスキルは、中学〜高校生の学習から会社員の事務作業、フリーランスで事業をされる方まで使えるスキルとして役立つでしょう。例えばマーケティングやリサーチをした時、データを1枚の紙にまとめるスキルがそれに当たります。

問題を解くことを主旨とする場合は、Cambridge公式問題集などを筆頭に問題を繰り返し解くのもいいかもしれません。しかし勉強そのものが腑に落ちるのは「楽しむ」ことでもあり、そのコツは「遊び」を採り入れる事です。特に得意分野に凸凹がある発達障害なら、その得意分野を使って勉強してみるのもよいでしょう。

2. 統計ゲームのやり方

統計ゲームの手順は、以下の3ステップになります。

  1. 必要なデータを抽出して表にまとめ、Excelなどでグラフを作る。学習用ダミーデータであれば、Random関数で表に数字を入力し、そのデータでグラフを作っても構わない。

  2. 実在のデータを使う場合、日本であればe-stat(政府統計局)にアクセスし、データを抽出。英語が読める方は英語圏の国(カナダ,アメリカ, シンガポール, イギリス)などの政府統計局や国勢調査(Census)のサイトにアクセスしてもOK。URLにgcやgovが付いているのが信頼性のあるサイトである目印と言える。

  3. グラフや表、図解の内容を、英文で記述する。最初は時間無制限でOK。

  4. Chat-GPTなどのAI、IELTS講師などからフィードバックを頂く。

まず、学習用にグラフを作ります。単純なグラフであればRandam関数で表に数字を入れ、グラフをダミーデータで作っても構いません。

もし実際のデータを使われる場合は、政府統計局など信頼性のあるデータを使うと良いです。IELTS Academicでは人口増減など流動性のあるデータが見られますが、変動性に慣れていない初心者であれば、最初は地理的要因(市町村の面積など)と言った不動データを使ってみるのもおすすめです。Excel(Microsoft), Numbers(Apple), Spreadsheet(Google)のいずれでも作る事ができます。

例に、Shinichi氏が自身のIELTS学習のために作った、Pie Chart(円グラフ)「札幌10区の面積割合」を使って説明します。

Shinichi氏がIELTS学習で、初めて作った札幌10区の面積割合

まずはデータを抽出し、Excel, Numbers, Spreadsheetでこのようにグラフを作ります。このグラフや表の説明文を作成する時、IELTSに基づいて記述します。非公開であれば最初は自力で時間制限なしに作るのをおすすめです。コツは、近似性のあるデータを並べて書く事。上のグラフの場合、最も面積が大きい南区(59%)を筆頭に、似た割合の区を並べています。

・西区(7%)/北区(6%)
・手稲区/清田区/東区・・・・5%
・中央区/豊平区・・・・4%
・白石区(3%)/厚別区(2%)

IELTS Task1のグラフの説明構文は、主にこのようになります。

  1. 序論(Intro)グラフ/図の説明

  2. 本論  (Body1) 最大値/最小値の説明

  3. 本論 (Body2) 近似値の説明

これを英文にしたのが、以下のブログ記事です。

Q: The pie chart shows the amount of 10 Wards in Sapporo City. Summarize the information by selecting and reporting the main features, and making relevant comparisons. Write at least 150 words.

The pie chart indicates the percentages of the areas of 10 wards in Sapporo city.

The largest three Wards are Minami, Nishi, and Kita-Ward. These wards occupy approximately 70 percent of all wards. Especially Minami-Ward is the biggest. This area is 60 percent of all.

Next, the second biggest three wards of similar size. Kiyota, Teine, and Higashi-Ward. These areas are of medium size, between 5,000 and 6,000 hectares, They occupy about 15 percent of the city.

Chuo and Toyohira Ward are also of similar size. These areas are smaller than the previous three wards. The smallest two wards are Shiroishi and Atsubetsu-Ward. These areas are tiny. These two areas occupy only 5 percent of the city.

In conclusion, the biggest three wards, Minami, Nishi, and Kita occupy about 70 percent of the city. The second biggest three wards, Kiyota, Teine, and Higashi are of proximate sizes, they’re 15 percent in total. The smallest two wards are Shiroishi and Atsubetsu-Ward.

(160 words)

 How Cited: 10 Wards in Sapporo City (IELTS Task1(AC))

Shinichi氏が初期の6年前に作った記事の為、Overall, Similarlyなどの表現がなくスコアもそれほど大きくないです。しかしこの記事の作成からは「比較級/最上級の使い方が学べること」は注目すべきポイントでしょう。

最近はTOEICでもグラフや地図の表現問題が見られるようになりました。一見難しいこの表現技法を覚えるには、自らグラフや地図を作って書くことが有効かとShinichi氏は思っています。「英語」×「デジタル」×「事務処理」の3技能が一気に学べる意味でも「一石三鳥」。注意散漫になりがちな方でも、グラフと英文作成を自ら作ることで「飽きのこない」作業になるかもしれません。学習や業務に役立つ感覚がついてくるのも、利点と言えるでしょう。

3. まとめ

以上、IELTS Task1(Academic)対策の1つを、Shinichi氏が手探りで学んだ勉強法を掲載しました。今後IELTSを勉強する際の方法、もしくは総合学習にIELTSを使う1つの方法として、参考になれば幸いです。

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