イギリス発達支援への道42 CAMHSへの紹介とアセスメント実施
EHCP取得により、支援体制は格段に整った長男ですが、彼自身の特性や心理面に対してプロの介入が必要だと感じる問題がありました。
そこで長男はCAMHSという機関への紹介を受けていました。
(↑CAMHS一例。自治体で、その地域をカバーしているCAMHSの機関があります。)
CAMHSとはNHSの機関で、18歳までの子どものASDやADHD、摂食障害やうつ、強迫性障害、不安、トラウマ、自傷他害といったメンタルヘルスに関する問題を、診断プロセスから投薬、セラピーなど通して専門家チームが包括的に介入・支援しています。
渡英当初、日本で診断を受けているという点でアセスメントはせずに介入終了となった経緯があるのですが、再度介入が必要と感じる出来事が増え、GPを通してCAMHSへ紹介状を書き、waiting listに載り、相談機会を待っている状態でした。
先日、8ヶ月待ちの後に順番が回ってきて、アセスメントのための受診をおこないました。
紹介の時点で全ての記録やレポートといった情報は共有しているのですが、
(私達の場合は日本の診断書と心理レポート、EHCP関連で受けた専門家からのレポート、親の観察記録や相談リストなど)
アセスメント前に前もってCAMHSからいくつか書類が共有され、解決したい問題の優先度やその内容、子どもの日々のメンタルヘルスや社会性、日常生活などについての質問票に事前回答するよう求められました。
そのほかに、長男の相談・心配事についてまとめた親レポート(最新版)も共に提出しました。
当日は90分間のアセスメントが行われました。
日常生活や特性、困り感に関する親の聞き取りが中心でしたが、医師や心理士は親の話を聴きながら、子どもの様子をその間に観察しているようでした。
(ちなみに、言語に不安がある場合は通訳をあらかじめ依頼できます。対面通訳の確約は出来ないが、電話通訳も対応可能なようです。)
その後これら全ての情報をもとに、他職種のチーム検討会が開かれ、今後の治療や介入の有無、方針を決定するそうです。
我々は先日アセスメントが終わったばかりなので、その後の回答を待っているところになります。
長男のプライバシーのため彼の詳細については今後も公開する事はありませんが、どのような種類のサポートを受けているかについては、記録として残していけたらと思います。