ワーキングメモリーと処理速度の差
(2021年10月29日修正:下位検査の項目の数値を各IQと書いていましたが、こちらはIQとは呼ばれないものであり、「群指数」に訂正します。また、群指数の最大差は計算ミスで「44」と書いていましたが、正しくは「54」でした。ADHDらしくそそっかしさがあります。申し訳ありません。ご了承ください)。
本日は、前回の記事の続きです。
筆者の2021年8月にわかった、WAIS-IVの内容(粗点から評価点)について、少し掘り下げて、説明したいと思います。
WAIS-IVでの各IQおよび群指数(下位検査の数値)は下記の通りでした。
全検査IQ(FSIQ):107 (平均の100より高め)
・言語理解(VCI):119
・知覚推理(PRI):91
・ワーキングメモリー(WMI):131
・処理速度(PSI):77
言語理解は平均よりやや上
言語理解(VCI)は、語彙の多さを調べたり、いわゆる「社会常識」と呼ばれるクイズについての内容です(後日別記事にてご説明します)。平均的な人の各得点は10です。群指数は119であり、平均の100よりやや上でした。
こちらについては、まあまあ高めでした。自分は小学校~高校まで、社会科特に、地理や現代史、雑学的なことなどが好きだったことが影響しているのでしょうか?
知覚推理は平均よりやや下
知覚推理(PRI)は、図形を並べて完成させるパズルや、一部が欠けている絵を見てそれを埋め合わせるテストなどがありました。平均的な人の各得点は10です。群指数は91であり、平均の100よりやや下でした。
これら、言語理解(VCI)と知覚推理(PRI)は一般的な人(健常者、定型発達者)と比べると、やや偏りが見られるものの、劇的なものではないかもしれません。
しかし、次の2つは一般的な人と比べて、劇的な差が生じています。それが、ワーキングメモリー(WMI)と処理速度(PSI)です。
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