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【第7回】MacBook Proとウイスキー、そしてキヤノンG10:僕らの"秘密基地"を彩る

G10、琥珀色の夜想曲 ~我が愛機が捉えた、セブン&サントリーとMacBook Pro、2Mピクセルが紡ぐ、静謐なる夜~

おいおいちょっと待ってくれ、まずはこの写真を見ていただきたい、どうだろうか、この何とも言えない不思議な、そしてどこか懐かしい、そんな独特の雰囲気を、感じていただけるだろうか。グラスの中で静かに揺らめく深く美しい琥珀色の液体、その妖しくも魅惑的な輝き、そしてその後ろに、まるで静かな湖面に映る月のように、ぼんやりと存在を主張するMacBook Pro、これ何を隠そう我が愛機Canon PowerShot G10で撮影した、とある静かな夜の一枚なんだ。


2025年になっても現役稼働している2011年MacBook Pro 17インチ!

場所は自宅の、いつも使い慣れている愛着のある作業スペース、時刻は深夜、そろそろ寝ようかなどとぼんやりと考えながらYouTubeを特に目的もなく眺めていた、そんな何の変哲もないありふれた夜だった。ふと視線を落とすとそこにはグラスの中で静かに、しかし確かに存在を主張する、この琥珀色の液体があったんだ、まるで何かを語りかけてくるかのように。

これ実はただの水じゃないんだな、これが。セブンイレブンで売っている、あのサントリーウイスキープライム、それをロックでいただいている、そんなささやかだけれどもこの上なく贅沢な時間を切り取った一枚なんだ、これは。なぜわざわざセブンイレブンのウイスキーなのかって? いや深い理由なんて特にないんだよ、なんとなく手軽に、でもちょっとだけ上質な時間を過ごしたかった、そんな気分だったんだ、その夜は。

グラスは確かどこかの雑貨屋で、ふらりと立ち寄った時に見つけた何の変哲もない安物だったと記憶している。しかしこのグラスの微妙な歪み具合、そして光の屈折が織りなす独特の模様が、なんとも言えない良い味わいを静かに醸し出しているんだ、これがまた。

そしてその後ろに、まるで背景のようにぼんやりと写り込んでいるのが、我が愛しのMacBook Pro。グラボに問題が多い個体が多数存在する曰く付きの2011年モデルだ。でもこいつは涼しい顔してそつなく作業をこなしてくれている頼もしい奴だ。もう何年こいつと苦楽を共にしてきただろう、数えるのも億劫になるくらいだ。メモリーは16ギガに増設してSSDは2TBにしてある。キーボードは長年の酷使によってテカテカと独特の光沢を放ち、トラックパッドは無数の指紋にまみれている、愛用の証とでも言うべきか、でもこいつが俺の仕事の相棒であり遊びの相棒であり、そしてかけがえのない人生の相棒なんだ、これからもずっと。

なぜ、この写真を撮ったのか ~内なる声に導かれて~

なぜこんな何の変哲もない日常の風景を写真に収めようと思ったのか、それはその時の自分の心の状態、内なる声、それをありのままに正直に表現したかったから、とでも言うのが一番しっくりくるかもしれない。

深夜一人きり静まり返った自分の部屋の中でグラスをゆっくりと傾けながらパソコンの画面をぼんやりと眺める、そんな孤独で退屈で、しかしどこか満たされた不思議なアンビバレントな時間。

この写真にはそんなその夜の自分の心の風景、内面の葛藤、そういったものがそのまま写し出されているような、そんな気がするんだ、理屈ではなくて直感的に本能的に。

G10の描写力 ~時を超えた実力、そして2Mピクセルの選択~

そしてこの写真をよりにもよって古のコンデジ、G10で撮ったということが、また非常に重要なポイント、意味を持つんだ。G10は決して最新鋭のカメラではない、むしろ発売からかなりの年月が経過した旧式の、骨董品に近いカメラだと言っても良い。

しかしG10には最新のカメラにはない独特の魅力、魔力とでも言うべきものが確かに宿っている。それは何と言ってもその圧倒的な描写力、これに尽きるだろう。

G10は1470万画素ローパスフィルターレスという当時としては非常に挑戦的、ある意味無謀とも言えるスペックのカメラだった。そしてそのある種狂気じみたスペックがこの写真にも見事に現れている、そう言えるんじゃないだろうか。

グラスの質感、ウイスキーの透明感、そしてMacBook Proのキーボードの使い込まれたテカリ具合、これらが実にリアルにそしてシャープに克明に描写されている、この臨場感。

これがもしスマートフォンのカメラで撮影した写真だったら、きっともっとノッペリとした平坦な奥行きのない印象になっていたはずだ、それは火を見るよりも明らかだ。

G10のレンズ、センサーそして画像処理エンジン、これらが三位一体となってこの独特の深みのある、そしてどこか懐かしい描写力を生み出しているんだ、きっと。

あ、そうそう言い忘れていたけど、この写真、実は200万画素モードで撮影しているんだ。1470万画素のカメラなのにあえて2Mピクセル、意外に思うかもしれないけど、これにはちゃんと理由があるんだ。

被写界深度とボケ味 ~表現の妙、そしてウイスキーの深み~

ISO80で撮影

そしてこの写真のもう一つの注目すべきポイントは被写界深度の浅さ、そしてそこから生まれる美しいボケ味、これに尽きるだろう。

G10はコンパクトデジタルカメラとしては比較的センサーサイズが大きくそしてレンズが明るい。だから絞りを開放付近で撮影すれば背景を美しく効果的に、そして印象的にぼかすことができるんだ。

この写真では背景のMacBook Proにピントを合わせそして手前のグラスを意図的にぼかしている、それもかなり大胆に。これによりグラスがより印象的に、より立体的に浮かび上がって見える、そんな効果を狙ってみたんだ。

そしてこのボケ味がまた実に美しい。ただ単にボケているだけではなくそこに何らかの形、模様、光の揺らぎ、そしてウイスキーの深み、そんなものを感じさせる味わい深い奥行きのあるボケなんだ。でも、まぁ、自己満ってやだな。

これがG10のレンズの個性であり描写の特性であり、そして私がG10を愛してやまない理由、とでも言うべきものなのかもしれない。

光と影の演出 ~写真の深み、そして人生の深み~

さらにこの写真では光と影の使い方が非常に重要な役割を果たしている、そう言っても良いだろう。

部屋の照明はおそらく間接照明だけ、だから全体的に薄暗く落ち着いた静謐な雰囲気になっている。でもその薄暗さの中にグラスの中のウイスキーが琥珀色にキラキラと宝石のように輝いているんだ。

そしてMacBook Proの画面の光がグラスを柔らかく優しく照らし、そしてグラスの影がMacBook Proのボディに長く静かに落ちている。

この光と影の絶妙なコントラストがこの写真に奥行きと立体感と、そして何よりも深みを与えているんだと私は思う。それは単なる写真の深みではなくて人生の深み、とでも言うべきものなのかもしれない。

セブンイレブンのサントリーウイスキープライム ~そのマニアックな魅力~

ここで少しグラスの中身について語らせてもらおうか。この琥珀色の液体、これはセブンイレブンで売っているサントリーウイスキープライム、それをロックでゆっくりと味わっている、そんなささやかなしかし至福のひとときなんだ。

このサントリーウイスキープライム、ラベルには「スモーキー」と書かれている。しかしその薫香は決して強烈ではない。むしろほのかに香るか香らないか、そのギリギリの絶妙なブレンド具合がたまらなくマニアックで、そして私の心を深く静かに満たしてくれるんだ。

まるで人生の機微をそっと教えてくれるかのような、そんな奥深い味わいなんだ、このウイスキーは。

写真は心の鏡 ~撮影者の内面、そしてあなたへ~

この写真を見て何を感じるか何を思うか、それは人それぞれ千差万別、自由で良い。

ある人はこの写真に孤独や寂しさ、あるいは哀愁を感じるかもしれない。またある人はこの写真に癒しや安らぎ、あるいは静かな喜びを感じるかもしれない。

でも一つだけ確かなことがある。それはこの写真がその時の私の心の状態、その内面をありのままに正直に、そして忠実に写し出している、ということだ。

写真とは単なる記録ではない。それは撮影者の心を映し出す鏡、撮影者の内面を表現するもう一つの言葉、そんな存在なんだと私は思う。そしてその鏡は見る人自身の心を映し出す鏡でもあるんだ。

だから俺は写真を撮る。そしてその写真をこうしてブログにアップする。

それは自分の心を見つめ直すためでありそしてもしかしたら誰かとその心を共有できるかもしれない、そんな淡い、しかし切実な願いを胸に抱きながら。

G10、そして写真との付き合い方 ~これからも共に、人生を歩む~

G10は決して完璧なカメラではない。高感度ノイズは多いし、AFだって決して速くはない。現代の基準からすれば欠点だらけの古いカメラだと言えるだろう。

でもそんな欠点、弱点全てをひっくるめて、俺はG10を心から愛している。

G10は俺に写真の楽しさ、奥深さ、そしてカメラという素晴らしい道具を操る喜びを教えてくれた。そしてこれからもG10と共に人生を歩み、写真を撮り続けたい、そう心から願っているんだ。

この写真、そしてこの記事がその決意表明、そしてG10へのささやかな、しかし偽りのないラブレター、とでも言うべきものなのかもしれない。そしてこれを読んでくれたあなたへのメッセージでもあるんだ。

各写真のISO感度と画質の考察 ~粒状感と解像感の狭間~

そうそう肝心なことを言い忘れていた。一枚目の写真、グラスとMacBook Proが写っている写真、あれはISO800で撮影したんだ。G10でISO800というとかなりノイズが乗ってくるんだけどそれがかえってフィルムカメラのような粒状感を醸し出していて、個人的には気に入っているんだ。

そして二枚目の写真、これはG10が誇る鬼画質、ISO80で撮影した。さすがにISO80だとノイズはほとんど皆無、クリアでシャープな文句なしの画質だ。でも正直なところISO80で撮るなら1470万画素の等倍で撮った方が、よりG10のポテンシャルを最大限に引き出せる、そんな気もするんだよな。

まあこの辺りは好みの問題、そして何を撮りたいかどう表現したいかによって使い分けるのが正解なんだろう。

G10はそんな試行錯誤を楽しませてくれる、奥深いカメラなんだ、本当に。


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