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新NISAだからできる!『驚きの「1 億円」達成プラン』 

『月3000円からはじめる新NISA超入門』をお読みいただいた皆様へ


『月3000円からはじめる新NISA超入門』をご購入いただき、誠にありがとうございます。

著者の横山光昭です。

本稿では、書籍10ページのQRコードからアクセスいただいた読者の皆様に、「1億円達成プラン」の詳細をご紹介いたします。なお、本稿では『月3000円からはじめる新NISA超入門』でご紹介した投資法を前提として、ご説明させていただきます。

「1億円を達成できる驚きのプラン」とは

新NISAで1億円。
金額を聞くと、荒唐無稽な話に聞こえるかもしれません。
しかし、新NISA制度を活用して投資信託の積立を続けていけば、1億円という目標は決して手の届かない数字ではなくなります。
もし「夫婦で1億円」なら、なおさら不可能ではないといえるでしょう。
では、どうやって1億円を達成するのか、さっそく見ていきましょう。

毎月、いくら積立投資をすればいいのか

前提として、投資信託は「何歳までにいくら増やせるか」という短期的な視点 ではなく、「生涯にわたってどれだけのお金を使えるか」という長期的な目で考えるのが大事です。

そして、最初に答えを言ってしまいますが、65歳時点で「5000万円」の投資信託を保有していれば、「1億円」が達成できる計算が成り立ちます。

「いやいや5000万円も貯められないよ」と思うかもしれませんが、毎月、いくら積立投資をすれば65歳時点で「投資信託5000万円」が達成できるのか、年齢別に計算してみましたので、御覧ください。年利は6%で計算しています。
(以降、投資信託の年利はすべて6%で計算)

「投資信託5000万円」を達成するには?
(投資総額+運用益=5000万円になるよう計算しています)
20歳~ 月18,142円 投資期間45年 投資総額:約979万円  運用益:約4021万円
30歳~ 月35,095円  投資期間35年 投資総額:約1484万円 運用益:約3526万円
35歳~ 月50000円  投資期間30年 投資総額:1800万円 運用益:約3022万円
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
40歳~ 月72,151円  投資期間25年 投資総額:約2165万円 運用益:約2835万円
50歳~ 月171,928円 投資期間15年 投資総額:約3095万円 運用益:約1905万円
55歳~ 月305,103円 投資期間10年 投資総額:約3661万円 運用益:1339万円

書籍でご説明したとおり、新NISA制度では1人あたりの投資総額1800万円まで。ですので、1人で【65歳 投資信託5000万円】を達成しようとすると【35歳から毎月5万円】が一つの目安となりそうです。
ただ、1人ではなく夫婦なら1人あたりの月の投資額は半分になるので、35歳以降に投資を始めたとしても十分間に合う計算に。40歳から夫婦で投資を始めれば、1人月36000円くらいで、「投資信託5000万円」を達成できる見込みです。55歳からスタートですと、夫婦の投資合計額3600万円を少し超えてしまう結果となりましたが、それでも「ほぼ投資信託5000万円」を達成できると言っていいでしょう。

なお、驚きなのは、20歳から投資を始めるプランですね。
20歳から始めると、1000万円に満たない投資額で1億円が達成!元手の10倍以上の金額が受け取れるので、おトクどころの話ではありません。
とはいえ、50歳以降に投資を始めたとしても、表のとおり1000万円以上の運用益が出る計算になるので、「新NISAで投資をしないなんて、もったいなさすぎる!」と言えます。

なぜ、投資信託5000万円が1億円になるのか

なぜ、65歳時点で5000万円の投資信託を保有していれば、「1億円」になるのか。その仕組みを見ていきましょう。

【毎月30万円取り崩すと1億円に!】

「5000万円分の投資信託」を年6%で運用しながら(追加で投資したりはせず)、毎月30万円ずつ取り崩していくと、資金がゼロになるのは93歳と4か月。

月30万円×28年4か月=1億200万円

5000万円の投資信託を運用しながら、30万円ずつ使っていく。
実は、それだけで1億円が達成できるのです。
なお、「取り崩す」というのは、毎月30万円ずつ投資信託を解約する、現金化するという意味です。なお、ここでも新NISAのすごさが!新NISAは利益に対し、無税。つまり、毎月30万円ものお金を受け取りながら、税金はゼロ。
税金ゼロで1億円受け取れるなんて、夢のようですね。※夫婦でNISA枠を利用して「投資信託5000万円」の場合は、1人15万円ずつ取り崩しです

投資信託の推移を見てみよう

次に、実際、保有している投資信託の推移を計算してみます。
実際の市場では、これほど単純な計算にはなりませんが、「増やしながら、使う」イメージを掴んでください。これこそ、投資信託の神髄です。

例 投資

信託 5000万円 年利6% 
1年目に増える額 5000万円×6%=300万円
1年目に使った額 月30万円×12か月=360万円
差額 マイナス60万円
資産は5000万円-60万円=4940万円

2年目に増える額 4940万円×6%=約296万円
2年目に使った額 月30万円×12か月=360万円
差額 マイナス約64万円
資産は、4940万円-64万円=4876万円

2年で720万円も使ったのに、なんと保有している投資信託は約124万円しか減りません。もちろん、長年運用している中では「マイナス」になる年もあれば、「6%以上増える」年も出てきます。収益率が現実は一定ではないため、取り崩しのはじめの時期の成果に影響は受けます。少し、ご自身でもバランスを取りながらお金を使っていく必要はありますが、使えば使うだけ減る現金とは、まったく違う結果になることはお分かり頂けたと思います。

「取り崩し」「積立」どちらも、今は多くの証券会社のサイトでシミュレーションすることができます。「投資信託 取り崩しシミュレーション」などで検索すると、使いやすいサイトがたくさん出てきますので一度、計算してみてください。
投資信託の全体像がつかみやすくなります。

「1億円」を目指さなくてもよいが、
毎月、年金いくら上乗せしたいかを考えておく

本稿では、1億円を目安にお伝えしてきましたが、本当の意味で皆さんにシミュレーションしてほしいのは「年金に加え、毎月何万円あれば、楽しく老後を暮らせそうか」です。1億円は、まさに夢のような金額ですが、そこまで老後資産がなくとも十分だという方がほとんどでしょう。

自分なら「毎月年金に何万円上乗せしたいか」を考えると、65歳時点で「何万円分の投資信託を持っていればよいか」、そして「毎月、何万円投資をすればいいか」が逆算できます。

目標が明確になるので、投資へのモチベーションもぐっと高まります。

例えば、45歳のご夫婦。
「毎月、年金に10万円上乗せしたい」としましょう。

65歳時点の目標は、投資信託1700万円。
(毎月10万円取り崩して、約95歳まで資産が残る計算)
(ぜひ、みなさんも「取り崩し 投資信託 シミュレーション」などで検索し、計算してみてくださいね)

投資信託1700万円を達成するには、毎月の投資額は夫婦で約3万7千円。
45歳から65歳まで20年投資をすると
投資元本:約888万円 運用益:約822万円で資産合計1710万円達成。
95歳まで毎月10万円取り崩すと、生涯で約3580万円も使えることに。
元手の4倍もお金が使える計算になります。
何度も言いますが、生涯でいくら使えるのかを考えると、投資信託の本当の価値がわかります!

新NISAで一番大切なこと

最後に、私が家計相談の現場でもお話している「新NISAで投資をしていく上で一番大切なこと」をお話しさせてください。

これはよく、家計相談の現場で起きていることです。

【例】
50歳のBさんご夫婦
毎月投資できる予算は毎月2万円。これから65歳まで、毎月2万円投資信託を買うことを考えています。
毎月2万円投資信託を買い、年利6%で運用できるとすると、結果は次のようになります。

投資元本:360万円 運用益:221万円 資産合計 約582万円

この金額を見たBさんご夫婦は「それでは老後資金が足りない」「15年やって、220万しか増えないのは残念」「もっと短期で増える投資はないか」とおっしゃいます。

確かに老後資金2000万円と言われる時代に582万円では足りない!と考えてしまうのは分かります。

ですが、本稿でお伝えしてきたように「65歳時点」でいくら持っているかではなく、大事なのは「運用しながら使う」ことです。

仮に582万円の投資信託を月3.5万円ずつ取り崩していくと、93歳2か月まで資産を残せ、使えるお金の合計は3.5万円×28年2か月=1183万円!
360万円投資するだけで1183万円ものお金を使えることになるのです。
かなり、印象が変わりませんか?

65歳時点の金額だけに注目してしまうと
「思ったより増えないので、新NISAで投資するのをやめてしまう」
「FXや個別株など、ハイリスクな投資に手を出してしまう」

という結果になりがちです。人よっては、FXや株に手を出したばっかりに大事な退職金を失い、思ってもみなかった老後に、ということもあるかもしれません。

何度も言いますが大事なことは、
育てた投資信託を「運用しながら、使う」とどうなるか、です。

毎月、年金に何万円上乗せしたいか。どのくらいのお金があれば老後は楽しめそうか。ローンや子育て費用で大変でも、具体的な目安、目標がはっきりすれば節約だって楽しめるかもしれません。

ぜひ一度、自分は老後、どのくらいのお金があれば楽しく過ごせそうかを考えてみてください。そして、「取り崩しシミュレーション」「積立シミュレーション」を使い、毎月いくら投資をすればいいかをシミュレーションしてみましょう。

皆さんの、幸せな投資生活を祈っています。
     


      『月30000円からはじめる新NISA超入門』著者 横山光昭


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