今までの道を回顧
社会人なんてなりたくない。
思ったことはわたしは無い。
思ったところでそれを実現させてしまったらもともこもないから。
でも新しい環境に入るっていうのはワクワクよりも胸が締め付けられる苦しさが勝ってしまう。戸惑いと不安しかなかった1年目。我慢できる人間でよかった。学生時代ちょっと苦労人しててよかった。
ひと山こえた半年後、突然私の信念が辞めてもいいって囁き出す。
スポーツウェアの販売が仕事なのにカードの勧誘を重視される会社だったから。でも半年で辞めるとか嫌だった。
なんども自問自答してみたけど自分がされたく無いことを勧誘するなんて我慢ができなかった。半年間お金を貯めに貯めて辞めた。
辞めた後はスッキリ!!
でも、次に行くまでにまた半年悩むことになる。
貯金を崩しながら布団にくるまって。悩む。考える。あるときは親と口論になる。
それでも自分がやりたい仕事をしたい。
デザイナーを諦めて進んでいた道だったから、自分の選んだ道を後悔したこともあった。デザイン学校を出ていないと入れない事務所。自分の計画不足と才能の無さを思い知る。
デザインができないなら何かそれに近いことをできないだろうか?
と考え出して、大学時代に本屋でアルバイトしていたので出版社に派遣で働くことにした。編集とかではなく営業事務なので、かなりデザインからは遠いけれど。
お金はこれで確保できるようになったので、仕事終わりにはIllustratorとphotoshop を勉強できる学校へ通い始めて、本当に小さな一歩。
学校を卒業してからやっと憧れだったデザイン事務所に入った。
でも三人しかいない会社だったので人間関係につまずいてしまい鬱寸前になってしまった。人間性が合わない人たちと小さな部屋で仕事することがこんなに苦痛とは。
駅のホームでベンチに座ってそのまま動けなくなってしまったとき、泣きながら親に電話で辞めることを告げた。でもその時親は何も言わずに受け入れてくれたことを今でも感謝している。
その後すぐに、親友から1つの依頼が。
「結婚式の招待状を作って欲しい。」
インターネットで調べながら造ったそれは、英語と日本語の対訳もの。
国際結婚だったからだ。
この依頼を受けた時感じた。こうゆう仕事がしたい。
結婚式はアンチの私だったけど、なぜかその時そう思ってすぐ調べ結婚式のペーパーアイテムを造っている会社に就職することになる。
7年間。今思えば社畜だったね。3度も倒れたし、手術もした。でも仕事内容はたのしかったから無我夢中だったのだろう。
大きな失敗をして凹んだ時もあるし、なんど辞めたいって思ったことか。
でも初めて人を育てるとか、上司と言う立場でチームをまとめることになったり、ここで経験したことが私の仕事人生で一番得たことだと思う。
新郎新婦や、クライアントからの感謝の言葉を聞く時が一番幸せだった。
続けていたあるとき、成長が飽和状態に感じ出して、独立しようと準備を始めていたら、父が亡くなった。
ひとりで頑張らなきゃいけない時がきている。歯車が動き出した。そう思って私は独立して今はなんだかんだ夢だったデザイナーになっている。
嫌な時代もあるし、楽しい時代もある。
足元を見すぎると息苦しくなるけど、顔をあげて周りを見渡すと広くてひらけた世界があることに気が付けてよかったな。
社会人一年目は本当に一歩で、それが自分の人生を決めるわけじゃないから力まなくていい。
いつでも真面目に仕事と向き合うことができていれば長く続けることだけがいいことじゃ無い。大丈夫。大丈夫。
仕事だけが人生じゃないから色々な人と出会い、交流を深めて行ったことで、わたしは色々な縁をもらって今の仕事がある。
道は自分で選べる。辛い方を続ける必要はない。一度キリの人生だから、これからも頑張るぞ!社会人!