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The Story So Farってどんなバンド?

The Story So Far。アメリカのポップパンクシーンを語る上で欠かせないバンドです。でも、名前は聞いたことあるけど、どんな音楽をやっているのか、どんなメンバーがいるのか、よく知らない人もいるかもしれません。
そこで今回は、The Story So Farをまだ知らない人のために、彼らの魅力をわかりやすく紹介します!

The Story So Farの音楽性

The Story So Farは、エモーショナルなメロディーとParker Cannonの力強いボーカルが特徴のバンドです。
彼らの音楽は、初期のポップパンクサウンドから、インディーロック、さらにはハードコアパンクやパンクロックからの影響も感じられる、独自の進化を遂げています。
初期の3枚のアルバム、「Under Soil and Dirt」(2011年)、
「What You Don't See」(2013年)、
「The Story So Far」(2015年)は、疾走感あふれる曲や、切ないバラードなど、バラエティに富んだ楽曲が収録されています。
これらのアルバムは、まさにポップパンクの王道と言えるサウンドで、多くのファンを魅了しました。
特に、2015年のセルフタイトルアルバム「The Story So Far」は、Saves the DayのフロントマンであるChris Conleyの協力のもと制作され、高い評価を得ています。
2014年にはアコースティックEP「Songs Of」をリリースし、彼らの音楽の新たな一面を披露しました。
このEPには、既存曲のアコースティックバージョンに加え、新曲「Navy Blue」やBob Marley and the Wailersのカバー「Waiting in Vain」も収録されています。
4枚目のアルバム「Proper Dose」(2018年)では、インディーロックの要素を取り入れ、より成熟したサウンドを展開しています。
バンドメンバーがThe Beatlesに傾倒したことが、このアルバムの音楽性に影響を与えているようです。
彼らの音楽は、ハードコアパンクやパンクロックの影響も受けており、他のポップパンクバンドとは一線を画す、エッジの効いたサウンドを生み出しています。
The Story So Farの歌詞は、一見すると恋愛についての歌が多いように思えますが、実は喪失感や罪悪感、孤独、慰めや許しを求める気持ちなど、人間の複雑な感情を深く掘り下げたものが多く、多くのリスナーの共感を呼んでいます。

The Story So Farってどんなバンド?

The Story So Farは、2007年にカリフォルニア州ウォールナットクリークで結成された、5人組のポップパンクバンドです。
バンド名は、New Found Gloryの楽曲「The Story So Far」から取られています。

結成当初のメンバーは、Parker Cannon(ボーカル)、Kevin Geyer(リードギター)、Kevin Ambrose(リズムギター)、Ryan Torf(ドラム)、Kelen Capener(ベース)でした。
Ambroseは2010年に大学進学のためバンドを脱退し、William Levyが後任となります。
彼らは、Pure Noise Recordsと契約し、これまでに5枚のスタジオアルバムをリリースしています。
The Story So Farは、結成当初から精力的にEPをリリースしてきました。2007年には「5 Songs EP」
2010年には「While You Were Sleeping」をリリースしています。
さらに、MakerやMorgan FosterとのスプリットEPもリリースしています。

The Story So Farに影響を与えたバンド

The Story So Farの音楽性は、様々なバンドから影響を受けています。
メンバー自身が影響を受けたバンドとして挙げているのは、Title Fight、Have Heart、Alcatraz、Animosityといったハードコアバンドや、同じくベイエリア出身のイージーコアバンドであるSet Your Goalsなどです。
その他にも、First To Leave、The Fullblast、Dillinger Four、Lifetime、Thursday、Living With Lions、New Found Glory、Guns Up、Comeback Kid、Mac Dre and the Crestside rappers、Dr. Dre、Bob Marley、Blink-182、Boxcar Racer、Rush、Into It Over It、Such Gold、Taking Back Sunday、Mike Kinsella、Rocky Vatolotoなど、幅広いジャンルのアーティストから影響を受けているようです。

メンバー紹介

現メンバー

  • Parker Cannon - ボーカル (2007年〜現在)

  • Kevin Geyer - リードギター、バッキングボーカル (2007年〜現在)、キーボード (2018年〜現在)

  • Will Levy - リズムギター (2010年〜現在)

  • Ryan Torf - ドラム (2007年〜現在)、キーボード (2015年〜2022年)、ベース (2022年〜現在、スタジオのみ)、リズムギター (2022年〜現在)

ツーリングメンバー

  • Nik Bruzzese - ベース、バッキングボーカル (2022年〜現在)

  • Ross Traver - ドラム (2024年〜現在)

元メンバー

  • Kevin Ambrose - リズムギター (2007年〜2010年)

  • Kelen Capener - ベース (2007年〜2022年)

2022年、オリジナルベーシストのKelen Capenerがバンドを脱退しました。 その後、正式な後任ベーシストは決まっておらず、
スタジオ録音ではRyan Torfがベースを担当し、ライブではMan Overboardの元ベーシストであるNik Bruzzeseがサポートメンバーとして参加しています。
また、ライブではSet Your GoalsのドラマーであるMike Ambroseもサポートメンバーとして参加していましたが、現在はRoss Traverが正式なドラマーとして加入しています。

代表曲・アルバム

The Story So Farの代表曲とアルバムは以下の通りです。

アルバム名
Under Soil and Dirt
What You Don't See
The Story So Far
Proper Dose
I Want to Disappear

代表曲

これらの曲は、The Story So Farの幅広い音楽性を体感できる、おすすめの楽曲です。ぜひ聴いてみてください!

Quicksand

High Regard

Daughters

Things I Can't Change

Empty Space

The Glass

Heavy Gloom

Solo

How You Are

Nerve

Keep This Up

Out Of It

Take Me as You Please

Light Year

All This Time

Watch You Go

Big Blind

White Shores

Navy Blue

Clairvoyant

ライブ活動

The Story So Farは、エネルギッシュなライブパフォーマンスで知られています。
観客を巻き込むステージングと、Parker Cannonの熱のこもったボーカルは、多くのファンを魅了しています。
2014年には、Warped Tourに初参加し、メインステージにも出演しました。Warped Tourは、The Story So Farにとって大きな経験となり、彼らのライブパフォーマンスをさらに成長させるきっかけとなりました。
2016年には、Good Charlotteの全米ツアーのサポートアクトを務めました。
近年では、blink-182のサポートアクトを務めるなど、精力的にライブ活動を行っています。
blink-182のツアーの前には、新しい音楽をリリースする契約上の義務があったため、新曲「Big Blind」をリリースし、その後アルバム「I Want to Disappear」をリリースしました。
このことは、Kevin Geyerがポッドキャスト「Two Week Notice」で語っています。
The Story So Farは、世界中でライブを行っています。2012年には、New Found Gloryのツアーに招待され、サポートアクトを務めました。
最近では、日本ツアーも成功させています。
2025年には、Louder Than Life FestivalやWhen We Were Young Festivalなど、大型フェスへの出演も決定しています。
また、BottleRock Napa Valleyにも出演しました。
The Story So Farのライブは、非常にエネルギッシュで、観客も一体となって盛り上がります。2017年のRiot Festでのライブでは、観客が殺到し、大きな盛り上がりを見せました。
ポートランドのHawthorne Theatreでのライブでは、小規模な会場ながらも、観客はステージに飛び乗り、熱狂的な雰囲気を作り出しました。
一方で、オックスフォードでのライブでは、バンドメンバーのステージングはぎこちなく、観客との交流も限られていたという意見もありました。
The Story So Farは、A Day To Remember、Four Year Strong、Militarie Gun、Pain Of Truth、Scowlと共に、全米ツアーを予定しています。

The Story So Farの魅力

The Story So Farの魅力は、なんといってもその音楽性にあります。彼らは、昔ながらのポップパンクサウンドを大切にしながらも、常に新しい要素を取り入れ、進化し続けています。
これにより、古くからのファンも、新しいファンも、共に楽しめる音楽を作り出しているのです。
また、The Story So Farは、他のポップパンクバンドとは一線を画す、歌詞の深さを持っています。
彼らの歌詞は、恋愛だけでなく、人生における様々な苦悩や葛藤、成長などをテーマにしており、多くのリスナーの共感を呼んでいます。
さらに、ライブパフォーマンスもThe Story So Farの魅力の一つです。
彼らのライブは、観客を巻き込むエネルギッシュなもので、会場全体が一体となるような、熱狂的な空間を作り出します。
The Story So Farは、これらの魅力によって、ポップパンクシーンにおいて確固たる地位を築き上げてきました。

まとめ

The Story So Farは、アメリカのポップパンクシーンを代表するバンドの一つです。
彼らは、エモーショナルなメロディーと力強いボーカル、そして深く心に響く歌詞で、多くのファンを魅了しています。
結成から約20年、The Story So Farは、常に進化を続けながら、ポップパンクシーンの最前線で活躍しています。
彼らの音楽は、時代を超えて愛され続けるでしょう。
今回の記事でThe Story So Farに興味を持った方は、ぜひ彼らの音楽を聴いて、ライブに足を運んでみてください!

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