1歩を踏み出すということ。🐇
1歩を踏み出す。簡単なようでとても難しいこと。
でも、とても大事なこと。
私の踏み出した小さな1歩。でも誰かに繋がるかもしれない大きな1歩。
今回はそんな私の1歩を書いていこうと思う。
駅での出来事
先日駅で白杖を使っている女性に出会った。彼女と出会ったその駅はホームドアはついているものの、道幅が狭く目の不自由な方にとっては凄く歩きづらい通りだったと思う。
点字ブロックを辿りながら歩いている彼女の周りを結構な勢いで歩いていく大衆。彼女は不安そうに歩いていた。最初は私も大衆のように通り過ぎようと思っていた。彼女の後ろを旗を持った駅員さんが見守りながらついて行っていたし、危なくなることはないだろうと。
しかし、自分がもし彼女の立場だったらどうだろうか。狭い道で後ろからは常に足音が聞こえどこから人が来るかもわからない状況で一人で歩くのはどんなに慣れた道でも不安なんじゃないだろうか、と。
やはり声をかけるべきなのか。
私は悩んだ。声をかけて断られたら?声をかけたことによって彼女を不快にさせてしまったら?一瞬の間に私は様々な事を考えた。考えた結果声をかけてみてから考えればいいと結論を出した。
でもやはり知らない人に声をかけるのは緊張すること。人見知りの私にはすごく勇気のいることだった。でもここで声をかけなかったらきっと後悔する。そう思った。
覚悟を決めて私は彼女に声をかけた。もしよければ改札まで一緒に行きましょうか?と。すると彼女はお願いします。と言ってくれた。勇気を出してよかった、心の底からそう思った。
その後彼女は私の服の袖を掴んで一緒に歩いた。何もわからないままだと不安だろうと思い今何号車のあたりを歩いているのかを声かけたり、どの改札から出たいかを聞いたりした。もちろん極力聞き取りやすいようにハキハキと喋ったりもした。
彼女は改札を出たあと丁寧にお辞儀をしたあと感謝を伝えてくれて、すごく嬉しい気持ちになった。そのあとはずっとこころがぽかぽかした感覚になって、1日中いい気持ちで過ごせた。彼女もそうだといいな、と思いながら。
彼女のおかげ
私なんかが、と思ってしまうこともある中で誰かの役に立てた、という経験は私を支えるとても大きな経験となった。きっとこれからは、なにか困っている人を見かけたときに声をかけることができるだろう。彼女との出会いは私を成長させてくれた。彼女には感謝しかない。
実は昔にも白状をついた方と出会ったことがあった。でもその時の私は声をかけることが全くできなかった。私はその時のことがずっと胸に引っかかっていた。そんなあのときの私に言ってやりたい。わたし、今度は勇気出せたよ!!!
あとがき
私の踏み出した一歩はとても小さなもので、そんなことで、なんて思う人も中にはいるかも知れない。でも私はこの一歩を踏み出したことで、この社会で生きていく一人の大人として少しでも成長できた気がするのだ。
この話を見た人や、私の行動を見た人が少しでも勇気を出すきっかけになったらいいなぁ、と思う。
まだ18歳。されど18歳。もう大人なのだ。先日は初めて選挙にも行った。あんなに楽しいものになぜ大人たちはいかないのだろうか。政治に興味を持つとすごく面白い。
話はそれたが、一歩を踏み出す、ということの大変さ。大切さを学んだことで私は成長することができた。これを読んでくれた人も一歩を踏み出すということを今一度考えてみてほしい。なにかに一歩を踏み出すとき少しでも私の話が背中を押すきっかけになればいいなと思う。
NnoTA🐇