最近の強盗事件、事前に訪問して情報収集してるっぽい
10月17日に千葉県市川市で発生した緊縛強盗事件。テレビ朝日が被害者宅の内部写真を公開し、事件の生々しさが改めて浮き彫りになりました。
荒らされた室内
公開された写真には、こじ開けられた金庫、散乱した預金通帳、そしてハンマーなど、犯行の痕跡が生々しく残されています。被害者の母親はインタビューで、娘が肋骨や手の骨を折る重傷を負ったことを明かし、「娘を1人にしてごめんねとしか言えなかった」と無念さをにじませました。
元刑事が指摘する“素人”の犯行
元神奈川県警捜査一課長の鳴海氏は、現場写真から犯人が素人である可能性を指摘しています。
出窓からの侵入: 高い段差がある出窓からの侵入は、踏み台が必要になるなど、侵入に手間がかかるため、強盗犯はあまり利用しないとのこと。
窓ガラスの割り方: 窓ガラスを大きく割ることで、大きな音を立ててしまうことや、割れたガラスで怪我をしてしまうリスクがあるため、プロの犯行とは思えないと指摘。
ハンマーの使用: 金庫をこじ開けるためにハンマーを使用している点も、素人っぽさが伺えるとのこと。
犯行グループの全体像
市川市の事件では、少なくとも3人の犯人が確認されています。現在までに実行役とみられる2人が逮捕されていますが、この2人は8月以降に関東で相次ぐ強盗事件にも関与している疑いがあります。
鳴海氏は、実行役の背後に複数の指示役がいる可能性を指摘し、実行役を恐怖で支配し、指示に従わせていると分析しています。
事件前に不審な訪問
横浜市青葉区で発生した強盗殺人事件では、事件前に「不用品を買い取りたい」「下水道を確認したい」などの不審な訪問や電話が相次いでいたことが分かっています。鳴海氏は、下見を行うのは指示役に近い人物であることが多いと指摘し、指示役以上の存在に、人権や法を無視する反社会的な犯罪集団がいる可能性を示唆しています。
事件の全容解明へ
今回の事件は、被害者の恐怖と、犯行の残忍さが改めて浮き彫りになりました。警察は、逮捕された実行役の供述などから、指示役を含む犯行グループ全体の解明を急いでいます。
私たちにできること
このような事件を防ぐために、私たちにできることは何でしょうか?
防犯意識を高める: 戸締まりを徹底する、不審な人物を見かけたら警察に通報するなど、日頃から防犯意識を高めることが重要です。
地域で見守る: 地域住民同士で協力し、不審な訪問者や電話などの情報を共有することで、犯罪を未然に防ぐことができます。
今回の事件を他人事と思わず、自分たちの身を守るためにも、防犯対策を強化していきましょう。
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