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【探究Quiz05】2019年に世界で一番売れたのは「がん」の薬(約15兆円!)。では、第2位は何の薬?
2020年9月から始まった探究学習塾a.school(エイスクール)による新企画『探究クイズ』。その第一弾『医師・看護師(医療)』シリーズ、第5問の配信です。
「探究学習って一体どんな学び?」という方にお送りしたい、探究の入り口のようなクイズ。子どもたちだけでなく、保護者の方も「何だろう?」「なぜだろう?」と気になるようなクイズを毎週月・水・金に配信しています!a.schoolのfacebookやtwitterでクイズを、noteで解答を発信していくので、ぜひフォロー下さい。
では、早速第5問に挑戦していただきましょう!
問題
2019年に世界で一番売れたのは「がん」の薬(約15兆円!)。では、第2位は何の薬?
選択肢
【A】呼吸器疾患(肺や気管支など呼吸の病気)
【B】糖尿病(糖分を身体に吸収できなくなる病気)
【C】自己免疫疾患(免疫が暴走して身体を攻撃する病気)
【D】精神疾患(気分の激しい落ち込みなど、心の病気)
皆さんは、どれだと思いますか?
考え方
こういった『年間売上(=市場規模)』問題には、フェルミ推定といわれる限られた情報をもとに数値を推定(概算)する考え方が重要になります。a.schoolのおしごと算数「経営コンサルタント」でこの考え方を学ぶので、詳細が気になる方はぜひこちらの記事をご覧ください。
簡単に言うと、年間売上=「①値段」×「②買う人の数」×「③買う回数」と式を分解して考えるということです。同じ個数売れた薬があったとしたら、①値段が高い薬のほうが全体の売上が高くなるというのはすぐにわかるでしょう。②買う人の数や③買う回数については、今回の場合、病気になる人の数や薬を使う回数と考えたほうがわかりやすいかもしれません。
「呼吸器の病気の薬は高そう(=①の数値が高い)だから、売上が大きくなりそう」「現代では精神的な病を抱えている人はかなり多い(=②の数値が高い)から、売上が大きくなりそう」「糖尿病の薬は毎日使わないといけなさそう(=③の数値が高い)だから、売上が大きくなりそう」といった感じで推測していくイメージです。
医療関係者でなければ、薬の売れ行きなんていうマニアックな知識を知っていなくて当たり前。そういう時には、このように要素を分解して考えてみるというのが大事なのです。
ちなみに、twitterでの皆さんの解答はこんな感じでした。
では、正解発表に行きましょうか!
答えは・・・
答え
【B】糖尿病、でしたー!
正解できましたか?
がんの次に糖尿病の薬が売れているとは驚きだったでしょうか。2019年には世界でなんと約11兆円もの糖尿病の薬が売られていて、3位の自己免疫疾患の約7兆円を大きく引き離しています。
1位: がん (約14兆9600億円)
2位: 糖尿病 (約11兆400億円)
3位: 自己免疫疾患 (約6兆8700億円)
4位: 庝痛 (約5兆8000億円) ※鎮痛剤のこと
5位: 呼吸器疾患 (約5兆1100億円)
実は、糖尿病などの生活習慣病は、日本をはじめとする先進国では深刻な病気となっているのです。
糖尿病とは、ブドウ糖を分解するインスリンの働きが悪くなり、高血糖状態が続く病気のこと。直接糖尿病が原因で亡くなる人は少ないですが、糖尿病により血管がボロボロになってしまい、心臓病や脳卒中など致命的な病気につながることが多いのです。
ちなみに、具体的な薬別のランキングを見ると、日本の会社がつくった薬がTOP20に1つだけ入っています(第8位!)。他はほとんどが欧米の会社がつくった薬なのです。
第5問は、薬についてのクイズでした。次回は、医師・看護師シリーズの最後のクイズです。お楽しみに!
a.schoolの「医師・看護師」の授業が気になった方は、以下の記事(授業設計者へのインタビュー)をどうぞ!授業体験も絶賛募集中です。
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