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新旧ミッションに込めた想い【アセンド株式会社】

皆さま、こんにちは。アセンドの代表をしております日下と申します。
この度アセンド株式会社は「物流業界の価値最大化」という旧ミッションを改め、「物流の真価を開き、あらゆる産業を支える」という新ミッションを発表致しました

本Noteではこの度実施したミッション改定の背景、新旧ミッションに込めた想いを綴ったものです。少し長文で暑苦しいかもですが、最後までお付き合い頂けますと幸いです。


旧ミッションに込めた想い

私は個人的にも会社的にも「ミッション」という言葉にとても強い拘りを持っており、従来の「物流業界の価値最大化」というミッションも心から信じることができるものでした。このミッションには、運送だけなく物流全体を対象に据えること、単なる商売を超え物流の価値自体を引き上げていくこと、また、敢えて「業界」というワードを差し込むことで、我々は物流という機能を高度化するのではなく、そこで働いている具体的な人々の暮らしに貢献していくという意図を込めました。

会社としても個別の運送会社さんを支援していくことはもちろんですが、それ以上に「業界」を変えていくというスタンスを大切にしてきました。だからこそ我々は政策のルールメイキングの支援や、大学での講義や学生指導、全国各地での講演会やワークショップなど、社業に直接関係ない活動にも、業界貢献として積極的に活動してきました。また、SaaSの提供にとどまらず、コンサルティングとして本当に会社の「変革」まで踏み込んでいく我々のスタイルは、ビジネス以上にミッションにアラインした強い目的意識を持っています。

物流の価値を引き上げ、そこで働く人々の力になっていくこと。このスタイルは今後も変わらぬアセンドの強い信念です。

何故・どのようにミッション改定を行ったのか

アセンドは「ミッション経営」を掲げ、ミッションを経営の中核に位置付けています我々にとってのミッションとは、「会社の存在意義・使命」に他ならず、それはVisionやValuesよりも上位の規定的概念という位置付けです。(参考までに弊社におけるMVV+Purposeの概念の構造を添付)

その上で何故今、ミッション改定を行ったのか。

アセンドは昨年末にシリーズAを迎え、プロダクト事業・コンサルティング事業ともに売上1億を突破するなど、急速に成長を遂げています。事業・組織が大きく変化していく今のタイミングだからこそ、我々が信じる価値、会社としての存在理由(レーゾンデートル)を改めて精緻化し、5年後、10年後も耐えうる強烈なミッションを創り出していきたい、そのような想いが本プロジェクトの背景にありました。

というのも、採用活動や学生との会話を通じて、物流の価値は我々が考えるほど所与のものではなく、その価値を正しく言語化して伝達する必要性を実感したためです。多くの面談を通じて社会基盤としての物流の必要性やその価値を伝えて来ましたが、逆に言うと、面談するまでその価値は正しく伝えられていない状態が続いており、より分かりやすく、広く価値を伝えていく必要を痛感しました。

これはアセンドの採用・広報活動目線で話をしているのでありません。私は一人でも多くの優秀な人間が物流業界に引き入れることが自分のミッションだと考えています。調達・生産・販売、全ての経済活動は物流を通じて行われますが、そのような基幹産業でありながら物流業界は人出不足や低い生産性に苦しみ続けている。今物流を高度化しなくては日本の産業全体に対して大きな禍根を残すことになる。だからこそ、四の五の言っていないで一人でも多くの優秀な人間を巻き込み、業界・産業変革を進めなくてはならない。そのためにこそ、もっと強く、もっと誠実に、もっと誰にでも受け入れられるミッションが必要だ。これがミッション改定に懸けた私の想いです。

では具体的にどのようにミッション改定を進めていったか。今回は創業以来弊社のブランディング顧問を務めて頂いている「デザインで株式会社」様にご協力を頂き、社会軸で語る「物流業界の価値最大化」という方針で進めていきました。より広く訴求することができ、シンプルで覚えやすく、結果として日々口に出される、それでいてアセンドの核を捉えたワーディング、これを突き詰めていくのがミッション改定プロジェクトに他なりません。

上記の方針で検討を進め、物流軸から社会軸への移行を意識し、これまで重要視してきたキーワードを、改めて社会軸で言語化することを試みました。例えば、「物流網」という用語は、社会軸でみると「あらゆる産業を支えるフィジカルネットワーク」、「物流のデータ」という用語は、社会軸で見れば「産業発展を加速する資源」といったように、社会にとっての物流の価値という目線からキーワードを再定義していきました。

構成ワードの選定過程

このようにして新ミッションの素案を経営陣中心に策定し、全社合宿での公開、全社合宿を踏まえた上での全社員参加型のワークショップの実施、ワークショップでのフィードバックを踏まえた最終化、約4か月程度の時間をかけ、ミッション改定を完了することができました。

新ミッションに込めた想い

こうして完成したのが下記のミッションになります。

「物流の真価を開き、あらゆる産業を支える」。多くの想いをこの一文の中に込めました。物流という社会にとって必要不可欠で尊い価値を持つ産業の本来的な価値を開放し、これによって日本の全ての産業や人々の生活を支え続けていくこと、アセンド株式会社はこのミッションに誠心誠意コミットしていく所存です。少し詳細に解説すると各用語には以下のような想いを込めています。

  • 「物流の真価」という言葉には、物流には本質的に高い価値があるというニュアンスを付与すべく「真価」という言葉を用いました。物流がない社会は古今東西存在せず、物流は全ての社会活動を支える価値を有しているはずです。

  • 「開き」という言葉には、本源的な価値があるからこそ、我々がやるべきことはその可能性をまさに開くこと。つまり、本来価値があるものだからこそシンプルにその価値を開放していくべきという意図を込めています。

  • 「あらゆる産業を」という言葉には、物流の根源的価値、物流は物流にとどまらず、全ての経済活動の基盤であることを表現しています。

  • 「支える」という言葉には、物流が何をするのかという述部にあたり、「あらゆる産業を支える」こと、これを物流の責務と定義しています。物流はそれ自体が何かを創り出したりするものではないものの、それでいてすべての活動を「支えている」、それは脚色は不要な根本的な価値であるという意図を込めています。

終わりに~意義ある事業を創り出していく仲間を探しています!

私はこの会社に命を懸けています。ただし、それは会社がIPOをすることやそこにおける時価総額というものに懸けているわけではありません。私はアセンドが定義する、ミッションにこそ、自分自身の人生を捧げたいと思っています。

物流という普遍的な価値の真価が開かれ、それによってあらゆる産業の発展が支えられていく、延いては日本全体の産業変革に資すること、これ程大きなミッションのためならば、自分の人生を懸けるに足ると信ずるからです。

少し暑苦しいと感じたかもしれませんが、世の中にとって意義のある事業を一緒に創り出していきませんか?ミッションに忠実に、物静かだけどとても熱く優秀な仲間がたくさんいます。少しでもご共感頂けましたら、下記求人や日下へのDMなどお気軽にご連絡ください!一緒にアセンドしましょう!

https://twitter.com/kusaka_ascend

2024年8月1日
日下瑞貴


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