アセンド経営日記第20回(2024年1月)
皆さま、あけましておめでとうございます。アセンドの日下です。
本年もどうぞよろしくお願い致します。既に月半ばですが、改めて新年の抱負をしたためました。
創業以来ずっと「アセンド経営日記」と題して、その時の心情や会社の状況について私の言葉で記し、その内容を直接社内で伝える活動を続けて来ました。後ほど触れますが、今年は自分自身の考えや思想をより世間に対して発出していくことを目標にしており、その一環で、アセンド経営日記も外部向け発信コンテンツとして毎月記していこうと思います。機密情報を出すことはもちろんできませんが、言葉を丸めながらも、なるべく率直に開示していくつもりです。(先日公開したアセンド創業物語はそのまとめという位置づけです)
経営日記を公開する理由
経営日記を公開しようと思ったきっかけはいくつかあるのですが、一つは今年が「2024年」であるという事実です。本年4月から施行される労働時間の上限規制をきっかけに、物流業界は一大変化のタイミングを迎えることになります。その意味で、業界としても、それに向き合う会社としても、また代表である私個人としても勝負の1年になる、と覚悟を決めて臨む1年にしていかなくてはなりません。
創業してからもずっと忙しかったわけですが、それ以上のハードワークが求められる1年になる中で、自分自身の思索をどこまで深めることができるのか、スタートアップの経営者としてはもちろん、業界に対して貢献してきたいと考える人間として、繁事にかまけるのではなく、長い時間軸で深く思考していく時間を強制的に取らなくてはいけない。
また、有難いことに採用活動も順調に進展し行く中で、メンバーを含めて一人一人と物理的に会話する時間は減っていきますし、それ以上に、直接お話しできないより多くの方にも想いを伝えていきたい(伝えなくてはいけない)と考え、文章や音声を通じて自分の考えや想いをお伝えしていくことを決めました。
2024年の目標(大方針)
物流業界を代表するスタートアップの代表として、”やるべきことを倦まず弛まずやり続ける”、そんな1年にしたいと思っています。大テーマは下記の3つになります。
ハードワークする事&走る事
兎に角、ハードワークする1年にしていきたい。そのために今年はこれまで以上に心身の健康に配慮し、兎に角走ることを大切にしていきます。ハードワークについては、創業以来続けてきた週80時間を改めて義務として認識し、年間を通じて1日も休まないこと、そのために病気をしないことです。強靭な身体と精神を手にするため、フルマラソンを2回以上走り、とりあえずSub4で完走することを目標にします。昔から筋肉増強の自己目的化は一種のフェティシズムだと批判的に捉えていましたが、前向きに健康・筋力維持に努めて参ります。
アウトプットする事&インプットする事
今年の一大目標は物流に関する本を出版することです。編集者と打合せを始めたばかりではありますが、2024年問題を迎える今だからこそ、物流の過去と現在についての包括的な理解と、それを踏まえた業界として総括が必要だと考えています。それは物流を物流としてマクロスコーピングしていくことではなく、歴史と理論に一度時間と視座を後退させ、そこから現在の現実に降りてくるような、サイードが言うような言葉の本来の意味での"知識人"としてのアプローチが必要だと考えています。三島由紀夫は作家にとって文章を書くことは排泄行為のようなものだとどこかで言っていた気がしますが、インプットしたものを日々アウトプットし続ける、書き手としての良質な精神環境を作っていきたいと考える次第です。
両立する事&集中する事
今年の目標を整理したところ、矢張りそれなりに頑張らなくてはいけない形になりそうです。必ず達成しなくてならない目標だけで20個ですから、タスク分解すると相当気合いをいれなくてはならないと思います。私の好きな本の一つにジム・コリンズのビジョナリーカンパニーという本があります。この本の中でコリンズは「ANDの才能」という重要な言葉を残しています。それは二者択一を迫る「ORの抑圧」に対して、一見矛盾するようなことも両立し得るとする"スタンス"についてであり、コリンズはこれを日々選択を迫られる起業家にとって必要な不可欠な資質と述べています。意識的にも時間的にもタイトな生活になるからこそ、様々なことを両立すること、それを意識と空間の切替えを通じた個別活動への集中及びその積上げという形で実現していきたいと考えます。(今年からはオフィスの自席を撤去し社長室に籠る時間を主としています)
2024年の目標(詳細版)
直接会社に関わることを事業・組織・財務の3つ軸で、間接的に会社に関わることを知性・身体・家庭の3つ軸で整理しました。私は「前向きな公私混同」こそが仕事に対するスタイルとして信じており、公的な仕事の活躍は私的な生活の幸福に依存し、私的な生活の幸福は公的な仕事に負うと信じています。その意味で公私をブレンドした目標をどちらも達成するように努めて参ります。どちらかでなく、どちら「も」頑張っていきます!
今年も1年駆け抜けて参ります!!何卒、宜しくお願い致します!!