小さなお客さま
暖かい日曜日の昼下がり。
私たち夫婦の友人で、夫婦共にプロの音楽家として活動しているHくんとCちゃん夫妻。そして可愛い息子Jくんの3人が我が家に遊びに来てくれた。
我が家には友人は時々来るが、大抵は夜遅くまでお酒を飲んでワイワイ大騒ぎする大人ばかり。
我が家に小さい子供が来たのは初めてである。
Jくんは4月から小学生。障害があるけれど、久しぶりの遠出と海に道中、テンションは上がりっぱなしだったようで、駅に迎えに行くと全身で『楽しい楽しい』と表現してくれ、こちらまで自然と笑顔になる。
のんびりお散歩しながら海岸へ。
トンガの海底火山の爆発による津波の影響で、釣り人、サーファーは1人もおらず、犬を連れた散歩の人やジョギングの人がちらほら。
Jくんはウッドデッキや砂浜で大きな声で叫んだり、走り回ったり、少しだけ波に近づいたり…大興奮。
たくさん遊んで歩いて我が家に到着。
早速Jくんは、棚の飾りになっている(汗)ソプラノウクレレを見つけ、大事に手に取るやいなや、突然ロックンローラーのような自由な動きでウクレレを叩いたりかき鳴らしたり!
曲にはなってないけど、サマになっててめちゃくちゃカッコいい。
それを目を細めて見ていたお父さんのHくんに、今度こそちゃんと習おう!と買ったばかりのコンサートタイプの少し大きいウクレレを渡すと、早速親子セッションがスタートした。
お父さんのステキなメロディに合わせて、Jくんはリズムに合わせて歌ったり、ウクレレを軽く叩いたり、踊りながら自由に弾いたり…。
その様子を優しく見守っていた母親のCちゃん。ピアニストの彼女のためにピアノがあれば完璧なファミリーセッションだったが、笑顔と合いの手で十分だ。何と美しい親子だろう!
子供のいない私たち夫婦には、少しうらやましい光景で、動画を撮影をしながら感動で涙が止まらなくなった。
楽しい時間はあっという間。
次に会う時は、もっとたくさんの音楽に触れ、楽器も弾けるようになっているかもしれない。
その時どんなセッションが見せてくれるのだろうか?
素晴らしい才能が花開きますように…。
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