映画の予告を見るのが好きだ
映画の予告をひとつ見てしまうと、その関連動画に目線が吸い寄せられ、またそれを見ては他の予告に吸い込まれ、2時間くらいは同じ作業をしてしまう。そういう経験、皆さんもあるのでは。
私はアクション映画以外は必ず寝てしまうので映画というものがあまり好きじゃない。朝ドラも推しである吉沢亮が出るから観ようとしていたけれど、あのだらだら感が駄目だった。現代人は時間という制限に親を殺されている。Twitterだって140字(だったか?)でおさめなければならないし、貼り付けられる画像は4枚ぽっきり。レポートは1200字まで。ページ数だって決まっていたりする。
制限に満ち溢れた世界で、人はなぜ、2時間という文字数を映画に明け渡すのだろう。
映画館に行くのは他の時間を犠牲にする行為であって、YouTubeで映画の予告を見るのは退屈を埋める行為である。映画の予告を見て観に行こうとする人はいるだろうし、退屈を埋めようとした結果、退屈な時間は減る。私は映画は多分観に行かない。予告を見ることが好きだからだ。
予告は大体肝心なところがカットされている。そういうところをイメージするのは楽しい。日本の私世代に向けられた映画は、大体彼か彼女が消える。そして実写映画の場合はコメント欄は罵倒が散乱している。そんな混沌をぼんやりと眺めるのも好きだ。そして、数年前に公開された映画の予告のコメント欄はネタバレが溢れている。「よかった」「クソだった」「普通」
好きなものほど見たくない、とそんなことを違う記事で言っていた気がする。裏切られたくないからだ。穴埋めのように私の妄想で繋ぎ合わせたその映画の内容。それは絶対に本当の映画の結末とは違っているだろう。それって、恐ろしいことだ。世界が壊される。私は死ぬ。
できれば公開初日に映画は観に行きたくない。誰かのネタバレを読んでから行く。コナンもそう。これから観に行く予定の東京喰種だってFree!だって仮面ライダーだって、公開初日には行かない。だから皆さんね、遠慮なくネタバレとか感想上げちゃってください。お願いしますよ。
私みたいな人種の方におすすめなのはYouTubeの「ファスト映画」と「#2アイチャンネル」。映画の内容をうまーーいこと要約してくれている。ファスト映画は字幕付きなので5秒スキップしながらテキトーに見られるのでおすすめ。再生回数の多い順に見ていくのがいいです。人生の中で最も有意義な退屈の潰し方といっても過言ではないかも。なんて。