スケートについて。
色んなものが好きなんですけれども、その中でもフィギュアスケートのお話でもしようかと。
別にそんなに詳しいわけでもないです。最近ジャンプの見分けがつくようになったくらいで。推し選手はジジュンリー(引退)とアダムリッポン(引退)、宇野くん、坂本花織ちゃん。
ユーリ!!! on ICEというアニメがありましたね。あそこからスケオタになった方もいるみたいですけど、私は違います。母が元々スケオタで(高橋大輔推し)スケートのアニメをやると聞いて録画したらしいです。1話見て切りました。けれども、その後心境の変化もあって視聴。結果、流行の波に乗り遅れました。笑
受験前まで読んでいたyoiの英語の二次創作をずっと読んでいて、それの第2部が日本語訳で完結していたので読みました。めちゃめちゃ感動しました。物凄い熱量を感じましたね。私もあんな小説を書いてみたいです。
フィギュアスケートの魅力のひとつは一瞬の儚さ、美しさだと思います。中でもそれを1番体現しているのはエテリコーチの生徒たち。ザギトワのコーチです。リプニツカヤちゃんのコーチでもありました。
15~16の年代の少女たちの演技は大変美しい。いずれ消えゆく不安定な美しさ、それゆえに噎せ返るような瑞々しい華やかさ。私はそんなスケートがあんまり好きではないです。私はトゥクたん派。健康的な肉体と健康的な音楽で健康的なスケーティング。棒のように細い体で氷の上で藻掻く人魚みたいな美しさとはまた違うベクトル。
羽生さんも演技は好きですけど、見てると不安になってきますね。最近はジャンプが不安定な感じ。王はいつまでその冠を被っていられるのだろう、と思いました。
ヴィンセントくん。彼の登場で、私は新世代を見た気がします。歴史はこうやって塗り替えられていくのか、と。まるで3回転を飛ぶかのようなクアド。恐ろしい時代が来たもんだと5回転の夢を見ます。4回転を跳ぶ女の子もいるし。過去に日本にもいたし、坂本ちゃんは練習では跳べるらしいし。真央ちゃんが必死で挑んでいたトリプルアクセルというものはいつの間にか当たり前のように跳べるようになっていくのかもしれない。
それでも私は彼女のことを忘れないだろう。記録上は彼女はオリンピックで銀メダリストでキム・ヨナには勝てなかったけれど、記録が全てじゃない。これからいくらでも記録は塗り替えられていくだろうけれど、彼女の演技は一生人々の心に残り続ける。点数ではないのだ。美しい、とはそういうことなんじゃないだろうか。
ヴィンセントくんの登場はボーヤンが出てきたときと同じ香りがしました。これからどうなっていくんだろうか。ネイサンも彼もまだまだ若い。たたでさえ、フィギュアスケートは選手生命の短い競技なのだ。だからこそ、彼らは美しく舞う。
紀平さんも宮原さんも好きですけど、やっぱり坂本花織。彼女の3ループが大好きです。誰かが彼女の演技はスポーツみたいだと言っていたけれど、誰よりも静かで滑らかなスケーティングだと思う。普段と演技中のギャップもまたカワイイ。
勝生勇利、という人間は色んな人間の要素を感じます。その中でも町田樹を強く感じました。彼はついこの間、氷の上から完全に姿を消してしまったけれど、未だに好きだし、論文も読もうとしている。選手生命の短いフィギュアスケートという競技の中で遅咲きなんていう奇跡みたいなことは、もっと神聖視されるべきなのではないかな、と思う。まあ、ボロノフとか30超えてますけど……
コストナーもひとつの美しさだな、と思います。後継者がなかなか出てこないから滑り続ける。歳をとって大ジャンプは跳べないけれど、そのスケーティングは美しい。大好きです。
ネイサンは文武両道で本当にすごいと思います。彼を見ていると人生ってそういうもんなんだろうな、と。ロシアの子たちとは真逆の考え方なのかも。
シーズンは終わってしまいましたけれど、また来年。楽しみです。