円高か円安か
現在(2023年7月31日)1ドル140円台を付けています。世間?では、この水準を円安と言っています。そのため輸入品に於いては高くなり、インフレの原因の一つになっています。
戦後、日本はかって円安(1ドル360円)で輸出を伸ばし景気を下支えしてきました。
しかし、’85年のプラザ合意で円高へとかじを切りました。これがその後失われた30年の不景気へのトリガーになったと言われています。
そして90年代初めのバブル崩壊へと続くのです。
ただ、ボクが世界一周の旅をしていた’95年に$1=¥79をつけたのはラッキーだったとしか言いようがありません。
また、2008年のリーマンショック時も$1=¥105くらいの水準を保ち、東北大震災の起きた2011年に$1=¥75の最高値を付けています。
その後、2013年に日銀が金融緩和策をとったことから円安傾向へと流れが変わります。そして、2020年、コロナパンデミックを経て$1=¥150~140台へとなっていったのです。
これから20~30年間はこの円安傾向が続くのか、IMFが適正レートと言っている$1=¥100~¥120くらいまで戻すのか誰にも分かりません。
ただ個人的には、円高になってほしいと願うばかりです。そうでないと今の水準だと海外に行きたくても行きにくいからです。