Opera pumps
履く機会はもう恐らく無いだろう。
オペラパンプス。
その名の通りオペラ観劇や音楽会・舞踏会・晩餐会用の礼装靴としてヨーロッパで登場したのは、19世紀のちょうど中頃らしい。
シュークリーム(ShoeCream)、所謂靴墨を付けていると舞踏の時に女性のドレスを汚してしまう。そのため、エナメルで作られるようになったらしい。
まぁ、オペラや舞踏会やら全く縁の無い僕がオペラパンプスを何故持っているのか?
それは大学の卒業時に、タキシードで謝恩会に出席するためだった。
はれがましく、タキシードに棒タイとカマーバンドを巻き、オペラパンプスで颯爽と出席したわけだ。
果たしてその後何度足を突っ込んだだろうか?
勤務した歯科医院がちょうど10周年記念Partyをニューオータニ大阪でした時。
あとは、友人の結婚式に数回。
それから、勤務先のスタッフの結婚式・・・はどうだっただろうか?
そんな程度だ。
もう何十年も履いていない。
先日シューズクローゼットを整理した際に、処分しようかとも思った。
が、手が止まった。
もう少し、置いておこう。
気が済んだらきっと処分するだろう。その日は来ないかもしれないけど。