自分とギターの相性によって弾き語りの実力は決まる
ギターと声には相性がある。良い音が鳴ると言われてるギターでも自分の声の倍音や声質とぶつかればすごく歌いにくいギターだし、安物で鳴らなくても何故か歌いやすいギターもある。あとネックの太さ。手が小さい人がネックの太いギターを弾くと神経が指にもっていかれる。その分肩に力が入り 歌に注ぐ力が削がれてしまう。弾き語りをやる上での良いギターは値段や質ではなく自分の歌声や体とどう共鳴してくれるかが大事だなって最近実感した。
2019年からメインで使ってたギターが鳴りは最高なのに歌う事がすごく難しい感覚があった。7年ぶりにライブ活動再開したブランクからくるものだと思って練習しまくってたんですがなかなか上達しないし以前のようにうまく歌う事ができない。これは年齢からくるものなのかと諦めかけてた時に知り合いが捨てようとしてた安物ギターを譲ってもらった。理由はたまたま弾き語りしたら気持ちよく歌えてる気がしたからでした。ただ鳴りは全然よくないので本番ではほぼ使っていなかった。
そんな中このコロナ禍でライブが中止、延期になったのをきっかけにメインギターを長期メンテナンスに出す事にした。その間ずっとこの譲り受けたギターで練習してたら声がどんどん出るようになってきて、ピッチのコントロールも良くなっていったのです。それと手の小さい僕にはちょうど良い太さのネックで演奏時の歌う以外のストレスがだいぶなくなってる事を実感した。
長期メンテナンスからかえってきたメインギターと同じ環境で何度か弾き語り比べをしてみたらやっぱりって感じでした。安物ギターのほうが歌のコントロールがしやすい、なにより歌ってて気持ち良い。こんな事あるんすね。
(ちなみに現在の2代目メインギターは30万ほどする国内メーカーで安物のほうは新品で買っても1万円ほどのモノ。3年前に売ってしまった初代メインギターの鳴りやサイズ感にこの安物ギターは少し似てる。。今になって売った事を大後悔してる。)
この体験は僕だけに言える事ではないと思う。あなたが今使ってるギターも あなたの歌声を生かしてくれてるかもしれないし逆にダメにしてしまってるかもしれない。
自分とギターの相性を知る上で一番大事なのは歌ってて気持ちいいかどうか。あとギターを弾いてないリラックスした状態で歌った時と、弾きながら歌った時の声の響きや感覚が違和感ないほど良いのかなと思う。もちろん練習した上での話しですが。
この体験、凄く面白かったので興味ある方は是非いろんなギターで体験してみてください。ちなみにオーダメイドのギターを作る優れた職人さんはその人の声の響きも把握した上で作るそうですよ。