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スペイン巡礼 銀の道 Vía de La Plata 13日目(Mérida- Alcuéscar)

4月18日、この日の行程は巡礼を歩き始めて初めての30km越え、35.9km。
難易度も四つ星でかなりキツそう。
先を急いでいる訳ではないけど、この行程をもし2日に分けて歩くなら14km地点にあるEl Carrascalejoか、約17km地点にあるAljucénのどちらか。
昨日、一昨日と2日間休息したし、Alcuéscarまでの長距離を歩くことに挑戦してみようと思いました。

約36kmを何時間で歩けるか分からなかったので朝5時45分にホテルを出ました。

早朝のArco de Trajano(トラヤヌスの門)
Acueducto de Los Milagros(ロス・ミラグロスの水道橋)
その手前にある橋はPuente romano sobre el río Albarregas(アルバレガス川にかかるローマ橋)

当時、約5キロ離れたところにあるEmbalse de Proserpina(古代ローマのプロセルピナ貯水池)から水を街に供給していたそうです。
Méridaで滞在している間に日中見に行くこともできますが、Alcuéscarに向かう巡礼路で見ることもできます。Méridaの駅から近く、ここからCáceresに向かう列車の中からも見れるらしい。

夜明けの前の真っ暗な中にライトアップされた水道橋は遠くからもすごく目立ってました。
Embalse de Proserpina(古代ローマのプロセルピナ貯水池)沿いを歩きながら夜明けを迎えました。

Mérida郊外北部、約5km地点にあるこのプロセルピナ貯水池は、現在も残るロス・ミラグロス水道橋を経由して市民のための飲料水や農業用水を供給していたそうです。

貯水池の大きさは
長さ約425m、深さ21m
巡礼路を記す黄色の矢印
Iglesia de Nuestra Señora de Consolación
Méridaを出て約3時間弱、El Carrascalejoの町に着きました。
El Carrascalejoの町を通り抜けて約20〜30分後、Aljucénの町に着きました。
Aljucénの巡礼路の道路上で見つけたホタテ印

MéridaからAljucénの町までは起伏差はそれほどなく、前半約17kmはスムーズに来れました。ここから約19km目的地のAlcuéscarまで町はない、つまり店もありません。なので水とスナック類の食料は前日に入手して置きました。休憩は日陰のある木の影で取ります。

久しぶりに自分以外のPeregrino達を発見。
この日の巡礼路ではEl Parque Natural de Cornalvo(コルナルボ自然公園)の中を歩来ました。
面積は11,601 ヘクタール
のどかな景色に疲れを癒やされました。
公園内のコースは自由に回ることができるそうです。
Alcuéscarの数キロ手前まで上りが続きます。石も多い砂利道で足裏が疲れます。
Alcuéscarの町が見えてきました。
やっと宿に着きました。朝の6時前から歩き始めて到着したのは2時過ぎくらい。
赤色の道がCamino Ninjaの示す巡礼路の道順

Méridaを出てかれこれ合計で8時間以上9時間近く歩きました。しかもこの日は30分くらい余分に歩いた。
僕はいつも目的地の町に入るまで巡礼アプリを使用し、町に入るとGoogleマップにアルベルゲの住所を入力してアルベルゲまで行くんですが、この日アルベルゲらしきものが遠くに見えるのになぜか巡礼アプリがそこから離れていく道を行けと記してて、横切る道もないので仕方なくそれに沿って歩いて行って辿り着いたらアルベルゲの前に僕が歩いてきた方向に向かっている道路があったんです。
なぜその道を歩いて来れなかったのかの原因は、使用している巡礼アプリ2つの1つ、Camino Ninja(もう1つはBuen Camino)を見て進んでしまったため。
このように巡礼のアプリでも別のルートを示していることがあるのでその時の状況によって見比べて使い分けることが必要だと知りました。

黄色で示されている道がBueno Caminoアプリの巡礼路の道順。家のマークがアルベルゲのある場所。
町に入る前で二手に別れている道にぶち当たった時にこっちのアプリも見るべきでした。

何はともあれ、無事に約36km歩き終え、手続き済ましてベッドのある上の階まで行ったら何とMéridaで再会したグンテルがいた!
彼は行程を2日に分けて昨日はEl Carrascalejoのアルベルゲに宿泊し、今日Alcuéscarまで。Méridaから一緒に出たホセはAljucénで泊まって(ここの町の宿泊施設は良いようです。巡礼仲間のエリザベスも同じくAljucénのホテルに宿泊。めっちゃ良かったって言ってた)、彼はさらに先まで歩いて行ったらしい。72歳のホセの体力はホンマにヤバい。因みにグンテルは69歳。

2日ぶりに再会のグンテルと、この日グンテルと一緒に歩いたこれまたドイツ人のシルケとオーストリア人のロベルトと4人でブランチ。
今日も冷えたビールが美味い!
普段は全く飲まないけど、巡礼の道を歩き始めてから毎日飲んでる笑

部屋の窓から撮った夕陽。とても綺麗でした。

泊まった場所:
Casa de Acogida de los Esclavos de María y de los Pobres
アルベルゲではなく、宿泊施設が付属した教会(?)、敷地内にシニアホーム(?)もあって年配の方が生活しているようでした。
予約不可ですが、2段ベッドの数はかなりあったので問題なくベッドは確保できるはずです。寄付制、ベッドのある所に箱が置かれてあるのでそこにお金を入れます。
シャワーとトイレはいくつかありましたが、僕が使用した時間帯だったのかお湯があまり出なくて水シャワーでした。
夕飯付き。この日は野菜スープ、カルボナーラのようなクリームパスタ(ほぼ具なし)、ハム。デザートでオレンジ。
洗濯洗い場は1階の建物横にあって、そこに洗濯干し場もあります。
この施設6月から9月の間は閉まっているようです。
因みに翌日は日の出前に出発したいんだけどってHospitaleroに聞いたら、建物のドアは夜間に施錠するから朝の7:00~7:30以降じゃないと出れないよと言われたけど朝ドアノブ回したらドアは無施錠だったので7時前でも出れると思います。

目の前にレストラン、Restaurante Alta Cuestaがあります。ビールは冷たく、サンドウイッチも美味しかったです。
*月曜はレストラン定休日。平日は朝6時から開いているので朝早くに出発したいPeregrino達にはかなりありがたい。
スーパーは少し離れてますがあります。

35.9km、我ながらよく歩きました。

歩きながら思ったこと:
遠くに見えるゴールも一歩一歩進めば近づく。
そうすればいつかは辿り着く。
諦めず、前に進むのだ。

残り761.4km。
*Aljucénで見たサインは740kmとあったけど。。。

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