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スペイン巡礼 銀の道 Vía de la Plata 26日目(El Cubo del Vino - Zamora)

5月1日。この日はZamoraまで31.6km。
5月に入りましたが、依然として朝の冷え込みは厳しい。
Fuenterroble de Salvatierraで入手したジャケットとSalamancaで購入した手袋が活躍してくれてます。
この日のステージは2回で区切ることもできますが、その場合はVillanueva de Campeánまでの13km。
短い距離なので2日連続での30km以上の距離ですが、Zamoraまで歩きます。

夜明け前のまだ暗いうちに準備をしてアルベルゲの本館に用意されていた朝食を食べて6時30分頃出発。

午前7時過ぎ、朝日が出て来ました。
El Cubo del VinoからZamoraまで全体的に平坦な道が多く、長閑な風景が続きました。
このステージでは一里塚(マイルストーン)をよく見かけました
午前8時30分、Villanueva de Campeánを通過
手作りマップに巡礼路から外れた場所にある町、
San Marcialにあるカフェへの行き方が書かれてあります。カフェイン切れしてたので
カフェ休憩したい気分でしたが、Zamoraまでまだ距離もあったので寄り道せずに歩き続けました。
Peregrinoのシンボル、杖と瓢箪付きの一里塚。杖と瓢箪付きを見るのは初めてです。
Zamoraに着くまで幾つかこのスタイルのを見ました。
巡礼路脇、一面が菜の花で埋め尽くされてました。
草原の道の中に現れた
El brocal de las promesas y Monolitos de las Tres Calzadas(約束の縁石と 3 つの道のモノリス)
キリスト教徒による再征服以前に、この地に長年平和に暮らしていた
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の文化を象徴した記念碑だそうです。

以下は他のサイトからの引用です:
この記念碑は、2009年にサモラのサンティアゴ巡礼路友の会と人類研究促進のためのラモス・デ・カストロ財団によって建立されたもので、3つのジェームズ朝の道の合流点を記念しています。
友情の道でありユダヤ人の自由への道であるミランデサの道、
平和な文化の出会いの場を象徴するラ・プラタの道、
そしてサンフランシスコへのイスラム教徒の巡礼の道を思い出させるダルマシアの道です。

3 つのモノリスはそれぞれ各ヴィアを表しており、それぞれの意味を説明する碑文が刻まれています。中央のモノリスのそばには願いを叶える井戸を模した円形の構造物もあり、巡礼者はそこに石を置いて願い事をします。

飼い主の車を途中まで追いかけて行ったあと家路に戻る犬たち。
スペインの飼い犬達はみんな人懐っこいから放し飼いにしてても問題ないのでしょう。
Zamoraの町が見えて来ました。
Río Duero(ドゥエロ川)、奥にそびえ立つ建物はCatedral de Zamora(サモラ大聖堂)
この川沿いに遊歩道があり、このように河岸まで下りて川の向こうにある
Zamoraの街を見ることができます。
写真右奥に見えるローマ橋はEl Puente de Piedra
この橋は13世紀最初に建設され、Via de La Plata(銀の道)を経由して市内に入る主要な橋でした。

僕が来た2024年5月最初は修復工事中のため、歩いて渡る事ができませんでした。Gronzeのサイトによると2024年末までクローズされてるとなっています。

迂回して2013年に出来たEl Puente de los Poetas(詩人の橋)を渡ります。

Zamora市内ヘは入るのに全部で5本の橋があるそうですが、巡礼の道を歩いてきてローマ橋が渡れず、迂回しなくてはならない場合は、写真の国道N630でもあるEl Puente de los Poetas(詩人の橋)か、El Puente de Hierro(鉄の橋*橋の西側に歩行者用の道があるそうです)がローマ橋から最も近い橋になります。地図で見るとローマ橋がそのちょうど中間に位置する感じですが、僕が渡ったEl Puente de los Poetas(詩人の橋)は街の中心までかなり歩きました。Zamoraの城を眺めながら歩く景色は良かったけれど、El Puente de Hierro(鉄の橋)を渡る方が市内に入るのに便利です。

Parroquia de San Torcuato(サン トルクアト教区)
Zamoraの街並み
マヨール広場にある12~13 世紀 に建てられたロマネスク様式の
Iglesia de San Juan Bautista(サン ファン バウティスタ教会)

この日はドイツ人のグンテル、イタリア人のグアルティエロ、スペイン人のホセに加えてここ何回かアルベルゲで顔見知りになったホセ達の歩き仲間のスペイン人のロスとエラディオ達とも再会、マヨール広場にあるバルで皆で再会を祝って乾杯。

その後まだ明るかったので街の散策。

Plaza de Viriato(ビリアト広場)
Plaza de Viriato(ビリアト広場)にあるEstatua de Viriato(ビリアトの像)
スペインの彫刻家、エドゥアルド・バロン・ゴンサレスによる作品。
ビリアト、もしくはヴィリアトゥスはローマ人と戦った有名なルシタニアの征服者だそうです。
奥の建物はサモラ州議会
街の至る所に色々壁画が描かれていました。
Iglesia de San Pedro y San Ildefonso(サン・ペドロとサン・イルデフォンソ教会)
奥に見えるのはCatedral de Zamora(サモラ大聖堂)
Catedral de Zamora(サモラ大聖堂)
立ち寄った時は夕方5時30分過ぎ。平日というのもあったのか、
観光客らしき人は数えるほどしかいませんでした。

1151年から1174 年の間に建てられたドゥエロ ロマネスク様式の一部で、カスティージャ・イ・レオン自治区にある 11 の聖堂の中で最小かつ最古で知られているそうです。

Catedral de Zamora(サモラ大聖堂)正面
土曜日は夜9時から最大25人限定で夜の拝観も出来るようです。日中は€6、夜の拝観値段は一般が€12
El castillo de Zamora(サモラ城)
夜はライトアップされてました。
お城のまわりにはこのように要塞がありました

Zamoraの人口は約6万人、Méridaと同じくらいの小さな町ですが、サモラ城やサモラ大聖堂以外にも沢山の教会、街中の壁に描かれた壁画など、見どころのあるとても魅力的な場所でした。

それにしてもスペインの町はキレイです。今回のZamoraに限らず、街中で清掃職員が明朝や日中掃除をしているのをどこの町でもよく見かけました。僕が歩いている地域なのか、通りにゴミが落ちていないし、ゴミ箱も至る所に設置されてあります。これに反して町以外の巡礼の道を歩いているときにゴミを見かけることがあったのでゴミを放置したのが巡礼者と断定はできないけれどその確率は多く、それを見るとスペインの地を歩かせてもらっている者の一人として残念な気持ちになりました。、立つ鳥跡を濁さず、ゴミは持ち帰るかゴミ箱に捨てないとね。

この日泊まったホステル:Hotel Trefacio €37
街の中心のPlaza Mayorより少し離れていますが、ホステルを出てすぐ隣、目の前にもバルがあって便利な場所でした。
時間によって、受付の人がいないときもあるのでその時は電話をして知らせると入り口のドアを開けてに来てくれます。

僕は1人の時間を楽しみたくホステルに泊まりましたが、アルベルゲに泊まったPeregrino達に寄るとこの公営のアルベルゲめっちゃ良かったそうです。予約は取りませんが料金は寄付制で朝食付き!キッチン施設も整っていて綺麗。一番の魅力は歴史的建物だと言うこと。あたかも昔の時代にタイムスリップした感じだったそうです。*けど内装は近代的に改装されてるとか。。。

残り416.7km。


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