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スペイン巡礼 銀の道 Vía de La Plata 19日目(Galisteo-Arco de Cáparra)

4月24日。
前日、この日どこまで歩くか悩みました。
いつも参考にしているGronzeでは
Grimaldo - Carcaboso
Carcaboso - Aldeanueva del Camino
の行程で区切られていたんですが、僕は前日Galisteoまで歩いたのでGronzeのプランに沿うならCarcabosoまでだけど、それでは距離が短すぎる。だからと言ってAldeanueva del Caminoまで歩けば50km近く歩かなければならない。おまけにAldehuela del Jerte(人口400人以下の小さな村なのでお店はほぼない)以降40km以上町はない。
難易度も星4つの評価なので巡礼初めての自分にはハードルが高い。

前日この行程を歩いたポールやホセなど巡礼仲間に聞いたら、彼らはOliva de Plasenciaに宿泊したらしい。この町は巡礼路から外れた6.6kmの地点にあり、次の日巡礼路まで戻るのに6.9km歩く必要がある(*ちなみに後で知ったんだけど、Oliva de Plasenciaも送迎サービスがあるらしい)。往復合計13.5kmも余分に歩く。Carcabosoから19.4km。Galisteoからの距離を合わせると29.9km。
巡礼路に戻るためだけに片道で1時間以上費やさなくてはならないのはキツイ。。。

そこでもう1人、初期のステージで出会った、僕よりも数日前にこの行程を終えた日本人のベテランPeregrinaの方に彼女のプランを聞いてみた。
彼女はArco de Cáparraまで行って、巡礼路から2.6km離れたホステルに泊まったと言ってた。
GalisteoからArco de Cáparraまで歩くなら29.4km。Oliva de Plasenciaまで行った場合との距離差はたった0.5kmなんですが、Arco de Cáparraから2.6km離れた場所にあるAlojamientos Asturias y Jarillaがなんとピックアップのサービスをしているらしい。
巡礼の道を歩いているので車のサービスを利用するのはなんだかズルをしたようで気が引けるけれど、今回だけ利用することにしました。

という事でこの日はArco de Cáparraまで29.4km。
部屋の予約をした際にArco de Cáparraまで迎えに来てほしいと伝えると、1時と4時に迎えに行くからそのどちらかの時間に必ずいるようにって言われたんだけど。。。

僕はGalisteoからCarcabosoの町を抜け、
Arco de Cáparraまで。
ピックアップのサービスを利用するので8.2kmをスキップ。
迂回分の2.6kmと合わせると10.8kmの距離をセーブすることになります。
もしこれを全て歩いた場合は迂回分も合わせて約40km。

当日の朝、午後1時前に確実に着かなきゃ行けなかったのでお昼前に着く事を目標に余裕を持って朝4時30分前、まだ真っ暗の中を出発。

Río Jerte(ヘルテ川)に架かるPuente medieval(中世の橋)

かなり見応えあったであろうガリステオの中世の橋は日の出前で真っ暗でほぼ見えず。しかもこの時間で歩いているのは僕だけでちょっと怖かった。
ガリステオの領主、Don Enrique Fernández Manrique(ドン エンリケ・フェルナンデス・マンリケ)によって 1566 年頃に建てられたそうです。彼の家の紋章が橋の中央防波堤にあるそうですが、僕は真っ暗な橋をさっさと渡り切ろうって思ってたから見逃してしまった。昨日町に着いてからこの辺りまで散策すれば良かった。
Galisteo町の城壁はライトアップされてて3km離れた場所からも目立っていました。

Carcaboso到着時刻6時30分。
Googleで見てもどこの店も開いていなくて朝食にありつけなかった
Parroquia de Santiago Apóstol(サンティアゴ・アポストル教会)
月が沈み、夜が明けようとしています。
エストレマドゥーラ州に入ってからアンダルシア州では見ることのなかった岩を見るようになりました。
土地の景観が変わりました。
巡礼の道は手入れされていない所が殆ど。
このように道標も草の中に埋まって見えにくくなっていることがあります。
午前10時40分、6時間とちょっとでArco de Cáparra(カパラのアーチ)に到着。

紀元1世紀のローマ帝国の都市、カパラのアーチ。高さ 13 メートル、ほぼ正方形で、スペインに残る唯一の四角形アーチだそうです。

この日の距離は約30kmとそこまで長い距離ではないけれど、舗装されていない土道を歩く箇所が多く、道も細く、所々地面が緩く歩きづらく、加えて休憩できる町もなかったので疲れました。
Arco de Cáparraまで何度か抜いたり抜かされたりしていたオーストリア人のロベルトはアーチの写真を撮った後、約20km先のAldeanueva del Caminoまで歩くと言って去って行った。この日すでに30km近く歩いているであろうに、70歳、恐るべし体力。

Arco de Cáparraに着いたらインフォメーションセンターの方へ移動。
ここの前に迎えの車が来てくれます。

思った以上に早く着いてしまったために迎えが来るまで2時間の時間潰し。日向だと暑すぎるので椅子のある日陰に座ってたんだけど、ずっと座ってると日陰は涼しいを通り越して寒い。日影と日向の温度差が激しすぎて、寒くなったら日向へ、暑くなったら日影へ移動を繰り返してました。そうこうしているうちに1時、でも迎えは来ず。あれだけ1時にはピックアップ場所に絶対居るようにと言ってたのに。電話したらもう直ぐ行くと。その後30分経っても来ないので本当に来てくれるのか不安になってもう1回電話するとまた同じ回答。もう直ぐ行くと。結局来たのは2時30分過ぎ。スペイン人時間です。でも無料の迎えだし、来てくれたことに感謝しなきゃです。

やっと食事にありつけました。

スープは美味しかったけど、この右横のパン、スープに浸して柔らかくして食べるのが食べ方なんだろうけど、釘が打てるくらい固かった笑

Arroz a la cubana

メニューに大好きなArroz a la cubanaを見つけたので頼んだらここのはハズレでした。目玉焼きと市販のトマトソースを温めてかけただけのような感じでした。安かったので仕方ない。

この日泊まった場所:
Hostal Asturias€25
予約可能。
1階にあるレストランで受付をします。
*支払う時にGronzeと違う値段を言われたのでもし値段が高かった時はPeregrinoの値段を適用してくれるよう伝えると良いです。
宿泊施設はここの2階にあります。
部屋はそこまで大きくないけれど、小綺麗でエアコンも完備されているので手洗いで洗った服をハンガーにかけてエアコンつけて部屋干し。朝には乾いてました。
翌日出発時、鍵ボックスに鍵を戻して裏口から外へと出ることができます。一度出ると外からは開かないので注意。
なお、ここにはこのホステルともう一つありますが、それ以外のビジネス、スーパーなどはありません。

残り622.9km。


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