スペイン巡礼 銀の道 Vía de La Plata 20日目(Arco de Cáparra-La Calzada de Béjar)
4月25日。この日はLa Calzada de Béjarまでの32.8km。
昨日迎えに来てくれたドライバーが、泊まったホステルの側を通る国道N630を歩いていけば巡礼に戻れるよと教えてくれた。
彼が言うにはAldeanueva del Caminoまでは11km。
Gronzeの地図だと2.6km戻ってそこから11.2kmとなってたけど、昨日に引き続き2.8kmセーブしたことになります。セーブするつもりはなかったけれど、迂回せずに国道を歩くことにしました。
とは言え、こうして距離を稼ぐのはPeregrinoとしてはなんかズルした感があって気が引けます。
今回初めて巡礼の道を歩くのに数ある巡礼ルートの中でもこのVia de La Plata(銀の道)を選んだ理由は、スペイン国内の巡礼の道でも長い道で、さらに過酷な巡礼路とあったから。
色々なことに疲れ、燃え尽きてしまっていて今後どうして良いか分からなかった中で浮かんだ巡礼を歩こうってアイデア。
過酷、且つ孤独で歩く中で自分を削って削ぎ落としたかった。そうすることに時間もかけたかった。
だから長距離を選んだ。
そして独りで歩くことを好んだ。
道を歩く中で僕と同じように独りで巡礼の道を歩く人に出会ってたまに彼らと歩くこともあったけど、大半は独りで歩いた。
前日泊まったホステル付近にスーパがなどのお店がなくて、水やスナックの買い足しが出来なかったため朝から何も食べずに歩いてたのでこの町で朝ごはん食べれないかと探したら町を抜ける手前でHostal Restaurante Montesolのレストランが営業してた。これはラッキー!
お店に近づいていくと窓側の席に座っているPeregrino達の中に数人見覚えのある顔。なんとValdesalor以来会っていなかったドイツ人のグンテルとシルケがいた。
中に入るなり、2人も僕に気づいて椅子から立ち上がって駆け寄って来て喜びのハグ!
これがPeregrino達が言う、
Camino magic
僕にもそれが起きた。
単純に嬉しかった。
お互いの近況をシェアしたあと、この日は僕と同じくLa Calzada de Béjarまでなのでまた後で!と言ってグンテルとシルケは他のPeregrino達と一足先に目的地に向けて出発。
今朝出発してAldeanueba del Caminoまでも上り調の道でしたが、Baños de Montemayoまでも同様に上りの道が続きます。
Aldeanueba del CaminoからSalamancaの間はローマ時代からの温泉地もある山岳部で、このBaños de Montemayorもその時代から残る公衆浴場が有名な町だそうです。人口は1000人以下の小さな町ですが、温泉街として知られていることもあり、巡礼を歩く女性の方達の間で宿泊場所として人気だそうです。
この町の市議会が町の市域を通る巡礼路に沿って設置したローマ時代の複製の一里塚(マイルストーン)。立方体または正方形の底面を持ち、高さは 2~4m、直径は50~80cm で、ローマ マイル (1,300 ~ 1,400 メートル) に従って配置されてて、アンブロス渓谷が主催する石工雇用ワークショップの元生徒によって花崗岩で作られたそうです。Arco de Cáparraや、Aldeanueba del Caminoでもありましたが、この辺りからこのような一里塚をよく見かけるようになりました。
朝5時過ぎに出発してから午後2時頃にLa Calzada de Béjarに到着。
朝ご飯でAldeanueva del Caminoで休憩、その後グンテルやシルケ達に習って僕もBaños de Montemayorでコーヒー休憩したのもあってかれこれ約8時間。
それにしても目的地まであと残り5kmっていつも長く感じる。。。
この人口100人にも満たない小さな村に以前僕のようなPeregrinoが置いていったのか、日本の手拭いとかがこのレストランの片隅に飾られてありました。
この日泊まったアルベルゲ:
Albergue Alba-Soraya€12
*翌日の朝食を€3で付けられます。宿泊費代を払うときに一緒に払います。
予約可能。
洗濯は手洗いできる場所があって、庭に干し場があります。
このアルベルゲをやっている夫婦の方が町で唯一のバルもやってます。
2段ベッドが置かれてある部屋が2部屋あり、それぞれにトイレとシャワーがあります。
リビングを挟んだ向かい側には個室の部屋がありました。
なお、日中は日差しが強く暑いですが、標高800mに位置する場所なので夜は朝晩は結構寒かったです。
残り587.3km。