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スペイン巡礼銀の道 Vía de La Plata 7、8日目(Fuente de Cantos- Zafra)

4月12日、7日目。
この日の目的地はZafraまで、24.2km。

Sevillaから歩き始めて一週間、最初の3日間はホントにキツくてこんなことしようって思わなければ良かったって思ってた。それでも朝起きて、用意して、一歩一歩目的地を目指して歩いてたらそうすることに体が慣れてきた。もちろん体は疲れるけれど人間の体ってすごいって思った。

誰かと歩くのって楽しいし、歩くのに挫けそうになった時に一緒に歩く仲間がいるから頑張ろうって励みにもなるんだけど、その人の歩く速さに合わせて歩くから自分の調子が崩れることもある。この日は特に親指が痛いのもあり、自分のペースで歩きたかったから、ここ2日間はホセと歩いていたけど、ホセに今日は1人で歩くと言って朝6時前に先に出発。

Fuente de Cantosを出て1時間とちょっとのところにある町、
Calzadilla de los Barros
朝日眺めながらこんな景色を独り占めできるって最高
こんな感じの道なき道を歩くこともあります。
この日の行程は起伏も穏やかで平坦な道がずっと続きました。
Zafraの4キロの手前のPuebla de Sancho Pérezの町でランチ休憩
ビールのつまみでよく出されるオリーブ、スペインでオリーブ好きになりました。
本日のアルベルゲ、Albergue de peregrinos de Zafra (Vincent van Gogh)に到着

Zafraに着いたのは出発してから8時間近くの午後2時くらい。
足が痛くていつものペースで歩けず、手前の町で休憩も入れたのでかなり時間がかかりました。
それでもこの日は午後気温が更に上がったので時間はかかったけど、このくらいの時間に着けたので良かったです。
アルベルゲ前で信号待ちをしているときに初老のカップルに巡礼を歩いてるの?と聞かれ、私達も昔歩いた頃があるんだよって。そんでその奥さんがあの時わたし両足の爪全部剥がれたのって笑いながら言ってた。タイムリーで足の指を痛めてたので僕は引き攣り笑い。
この足の指、寝る時と朝歩き始める前にゲンタシン軟膏を塗って、そのうち自然に治るだろうって今まで来たけど、右足の親指より見るからに大きくなってて靴の中で指の先があたると痛さが半端ない。アルベルゲに着いたらいつもサンダルに履き替えて歩くんだけど、爪先の当たらないサンダルでも歩くと痛くて歩きづらくなってきた。

それでも街中の写真を撮りたかったから暑い日差しの中外に出て散策。

イスラム時代の名残を感じると言うZafraの町
ZafraのPlaza Grandeはどこかしか大好きなイタリア映画、
Cinema Paradisoのこのシーンを思い出させる場所でした。

ここの広場にあったカフェでランチをしていたホセ、エリザベス、カロヘロ、グンテル、ポール達を発見。いつもなら一緒に一杯やりながら時間をあれやこれやと話して過ごすけど、足の指の痛さでこの日はそんな気分にもなれず、早々アルベルゲに戻りました。

どう見ても腫れてる。。。

アルベルゲで休んでたら、戻ってきたポールがこの指を見てお前病院に行った方が良いぞって。細菌が入って炎症起こしてると思うって。痛みを感じ始めてから自分なりの処置をしてたけど状態が変わらずだったし、旅行保険も持っていたからポールの助言を聞いて病院に行く事にしました。

痛い足を引き摺りながらようやく到着した町外れにあるZafraの病院

病院までは泊まってたアルベルゲから普通に歩けば10分くらいで着けるけど、親指の足の痛みが半端なくて20分近くかかった。
午後10時過ぎに病院に着いて受付、幸いアメリカのEmergency roomと違ってガラガラですぐに診てくれました。
結果はポールの言った通り。
ドクターは診てすぐに細菌が入って感染してるわよって。
助手の人が感染してる指に消毒液のスプレーをかけ、赤い液体みたいな(イソジンみたいなの)の付けたらドクターがグリグリと何かで爪を押してるなって思ったその数秒後、想定以上の痛みを感じて思わず痛ーっ!て叫んだ。
親指爪の根本下が膿んでてその膿を出すのに針をブスッと!貫通させた。その後爪を押されて中に溜まっていた膿を出されました。
履き慣れていない靴、歩き慣れていない道、坂道などで爪先に力入れて歩くときに爪が食い込んでたりしたんだと思う。あの後調べたら、放っておいて悪化すると、発熱や倦怠感、骨の痛みを伴う骨髄炎や、リンパ管を通して炎症が広がり、発熱や悪寒などの症状があらわれるリンパ管炎を発症することもあります。って書いてあったのであん時に病院に行ってほんと良かったです。治療せずに続けてたら途中で歩きを止めなくてはならなかった可能性もありました。

ドクターには明日は歩きを休みなさいと言われ、助手の人からは痛み止めと抗生剤外用軟膏を渡され処置方法を教えてもらった後、誰かに迎えに来てもらいなさいねって言われたんだけど、車持ってる人なんているわけないし、比較的大きな街だから、Uberくらいあるだろうって思ってたら、あれはほんとの大都市しかなくって、地元のタクシーを調べて電話したら掛けた4人に全てにもう夜遅いから(夜11時過ぎ)今日は営業終了て言われて、結局行きと同様、痛い足を引きずって20分くらいかけてアルベルゲに戻った。

翌日朝、痛みはまだあるけど、膿を出されてことで
腫れが引いた。爪の穴が針を刺された箇所です。
ポールは次の目的地に向けて出発。

翌朝、ポールとカフェで朝食。その後ポールは次の町、Villafranca de los Barrosに向けて歩いてった。また必ず再会しよう!って言ってお別れ。

ヴィンセントとランチ。
暑い夏にはガスパチョが合います。

2日目、足のこともあるし、1人部屋でゆっくりしたかったからアルベルゲからホテルに移動。部屋にいてもすることがないので外に繰り出したらZafraの中心の広場で絵を描いていたヴィンセントを発見。
1人で歩き旅に来ているんだし、基本1人でいることは全然慣れてるけど、皆と顔馴染みになって一緒に過ごす時間が増えてくる中でこうして1人になると人恋しくなる。なので知ってる顔を見るとなんか嬉しい。

2日に泊まった部屋の窓からの眺め。なんか宮崎駿のアニメの世界。
ビールの値段が驚くべき安さ!コーヒーより安い値段!

ZafraはSevillaを出てから自分が泊まった町で初めての大きな町でした。
カフェもレストランもその他の小売店も沢山あるので何か調達したいと思ってたらここでならなんでも見つかると思います。僕は携帯のレンズ保護カバーが割れてたのでここで購入しました。

さぁ明日から歩き再開、早めに就寝して体力温存する事にします。

ちなみに病院では保険で全てカバーされたので何も払わなくて済みました。

残り859.1km。

泊まったアルベルゲ1日目:
Albergue de peregrinos de Zafra (Vincent van Gogh)€12
予約可能。2段ベットと1段ベットが数個、僕が着いた時はすでに取られていたけど、予約の時に1段ベットを希望と言っておけばもらえるかも。男女別の部屋でした。因みに36個もベットがあるのにトイレとシャワーはたった一つのみ、その部屋は鏡張りで異常に広いにも関わらず、シャワーは部屋の隅っこに設置されていてすんごいちっちゃい。
キッチンはここに住んでいるHospetaleroとその奥さんが住んでいて彼ら専用らしく使用できない感じでした。ただ洗濯は無料でしてくれます。

Zafraに泊まるなら僕が泊まった所より、他のPeregrino達が行った以下のアルベルゲがお勧めです。僕の時はすでに予約で埋まってたので泊まれなかった。
Albergue Convento San Francisco €15、朝食付き 
予約可能。1人用の個室もあり、4〜5人部屋には一段ベットもあって泊まった皆がよかったって言ってた。次の日に巡礼のルートに戻るのにも近いし、中心の広場へもここの方が近かった。

2日目に泊まったホテル
Hotel Victoria€25
中心広場へもすぐで便利なロケーションに位置していて部屋の広さも狭くなくってベットの寝心地も良かったです。
僕はbooking.comで予約したけど、ホテルのwebサイトで予約もできます。


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