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スペイン巡礼 銀の道 Vía de la Plata 32日目(Asturianos- Puebla de Sanabria)

5月7日、Puebla de Sanabriaまで15.4km

足の休息日。
同時に久しぶりに1人部屋の空間を過ごしたかったのでこの日はアパートメントホテルを予約。
朝はゆっくり8時過ぎに出発、この日もエビと歩きました。
今日の行程は短距離で約数キロ毎に村を通過するのですが、
最初の村のPalacios de Sanabria以降に通過する、
Remesal
Otero de Sanabria
Triufé
にはビジネスがないため(Triuféには宿泊施設はありますが、季節限定営業。
※10月末から4月頭のみ)コーヒー休憩するような場所はありません。
なのでこの日は目的地目指してノンストップで歩きました。

Otero de Sanabriaを9時30分頃通過。
約1時間後の10時30分、目的地のPuebla de Sanabriaに到着。
Convento de San Francisco(サンフランシスコ修道院)
現在は美術工芸学校および教師センターの敷地として使用されているそうです。

朝ご飯を食べてなかったのでエビとカフェで遅めの朝食。
食べていたら前日同部屋だったホセ、グアルティエロとエラディオが入店。
ここ以外にも開いているカフェはあったけどお互い引き寄せてるんかなぜかこうしていつも出会ってしまう笑
食べてる時にホセがお前はもう部屋取ってるのか?と聞いてきた。
彼らは僕のようにその日、どこまで、ときっちり決めずに行き当たりばったり的な感じで歩いていることもあって、基本宿を取るのもその場に着いてか、着くちょい前。
この日も案の定取っておらず、朝食を食べているときに探してた。

丘の上に見えるのはCastillo de los Condes de Benavente(ベナベンテ伯爵城)
無事宿を確保して宿に向かうホセ達。

ちなみにここの町には公営のアルベルゲがなく、全て民営。
2人でシェアすれば€25くらいのも見つけられるけど、1人ならそれ以上。べらぼうに高い値段ではないけれど普段公営のアルベルゲで€5とか払っている値段と比べると高額。
この日は平日なのにどこの宿も結構いっぱいだったらしく、ホセ達は部屋を確保するのに苦戦してた。ようやく町外れだけど巡礼路に近いホテルを確保。彼らは3人部屋を取ったので値段は確か1人当たり€20切ってたんじゃないかな。

ここまで一緒に歩いて来たエビは1人で部屋を取るのは割高だし、まだ時間も早いからと、約12km先のRequejoの民営アルベルゲまで行きました。
ちなみに他の巡礼仲間の何人かもPuebla de Sanabriaは観光だけにしてRequejoまで行ってました。Requejoには公営のアルベルゲもありますが、この民営のアルベルゲは評判が良いらしく、施設は綺麗で有料だけど洗濯機もあって良かったと。

エビやホセ達と別れた後、僕は宿のチェックインが3時なのでそれまで街の散策。アパートメントホテルは好きだけど、チェックインの時間が遅く、ホテルと違ってチェックイン前に荷物も預けられないのが難点。

15世紀に建設されたベナベンテ伯爵城(別名プエブラ・デ・サナブリア城)

このお城は1,000m近くの高度に位置していて、入場料€3で城壁沿いを歩いたり、天守閣に登れたり内部に展示されているいくつかの時代の衣装やオブジェを見ることができるようです。僕は入り口でクレデンシャルにスタンプだけもらいました。

この先にベナベンテ伯爵城へと続く階段があったので登って行きました。
その数231段。なかなか急な石段でした。
Mirador desde la muralla del Castillo(ベナベンテ伯爵城からの展望)
Río Tera(テラ川)の向こうのに架かる橋の向こうもPuebla de Sanabriaの町の一部
マヨール広場にある12世紀にロマネスク教会として建設され、16世紀から18世紀に改築された
Iglesia de Nuestra Señora del Azogue( アゾグの聖母教会)
訪れたときは修復工事をしていて中を見ることができず。
教会に住設されている18世紀に建てられたErmita de San Cayetano(サン カエタノのエルミタージュ)
テラ川に架かる橋を越えて町の中心部に入るとこのような石畳の坂の通りです。
どの通りを撮っても絵葉書にできるような素敵な街並み。

街中を散策してたら前日のアルベルゲで会ったオーストリア人のロベルト、2日前のVillanueva de las Perasで宿が一緒だったチリ人のアンドレスとエミリオ、
そしてなんと歩き始めて3日目のAlmadén de la Plata以来、4週間会うことなかったメキシコ人のビクターに遭遇。
ビクターと再会を祝ってビール、その後アンドレアとエミリオとお茶。
彼らにご飯を誘われたけど今日は宿でご飯作ってまったりすると決めていたので丁重にお断り。
スーパー寄ってアパートへ。アパート前で貸主と待ち合わせて鍵の受けとり。
やっとこさ背中から荷物を下ろせた。

この日泊まった宿
Casa La Florida
1ベッドルームの部屋と思って来てみたらこれ丸ごとでした。
一階はキッチンとリビングエリア
この日は久々にパスタが食べたくて、トマトとツナのパスタを作りました。
1人では使いきれない広さ。エビ泊まらせてあげれば良かった。
1階と2階で別々で寝れたやん。
2階の寝室エリアもすごい広々
小さなテラスもあった
浴室はシャワーのみでしたが水圧最高でした。
1階のキッチンからの眺め

この晩はなんとも快適な睡眠を得ることができました。

お茶してる時にチリ人のアンドレスが見せてきた彼の愛読本。

弓と禅』(ゆみとぜん、ドイツ語: Zen in der Kunst des Bogenschießens、英語: Zen in the Art of Archery)は、ドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲルによる1948年の書籍である。1920年代に日本に滞在していた当時に弓道を学んだ経験について書かれている。この本は、1940年代後半から1950年代にかけて、西洋の人々にを紹介した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/弓と禅

日本語で何か書いて欲しいと言われたので、今回僕が巡礼を歩いてきてしみじみ感じていることの一つを綴らせてもらいました。


”全ての経験は財産である”


Puebla de Sanabriaはカフェ、レストラン、バー、スーパー、銀行、その他の必要なビジネスは全て揃っていて人口1,400人足らずなのに非常に栄えている町でした。
街並みは歴史を感じさせる風情があって、僕の泊まったアパートメントホテルも可愛くて(コロンビア人のマルタが翌日この町に来るというのでマルタに僕の宿の写真送ったら、予約してた笑)
来る機会があれば日帰りでなく、是非一泊をお勧めする場所。

この日の宿:Casa La Florida €58.32
僕はBooking.comで予約しましたが、僕の次の日に泊まったマルタは直接電話して
予約を取って€50だったと言ってたので直接の方がお得。
ちなみに値段は季節と宿泊数で変動すると思います。
普段の宿泊代よりも値は張りましたが、洗濯も出来て、自炊もしたのでそこで出費を調節。
レストランの名前は思い出せませんが(La Posada de la Puebla de Sanabriaだったかも)、お城近くで食事をしたロベルトは今までの巡礼路で食べてきたレストランで一番美味かったって言ってた。なのでご飯も楽しめるはずです。

残り、258km。


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