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スペイン巡礼 銀の道 Vía de la Plata 36日目(Laza - Xunqueira de Ambía)

2024年の4月初旬から5月中旬過ぎにかけてVia de la Plataを歩いた記録を綴っています。


5月11日、Xunqueira de Ambíaまで33km。
6時前にアルベルゲを出て、Protección Civilの建物前に設置された箱に鍵を戻してから出発。

6時30分、最初の村、Soutelo Verdeを通過。
7時過ぎ、Tamicelasを通過。
Iglesia de Tamicelas(タミセラス教会)
この日の夜明けも綺麗な空でした。
かなり急な岩場の上り道がありました。
8時過ぎ、Albergueriaに到着。ここまでずっと上りの道でなかなかキツかった。
街の中心部に民家 2 軒を改装して2011年にオープンした民営アルベルゲ
(民営ですが€10と値段はお手頃)があります。

このアルベルゲはかなり人気があるらしく、多くのPeregrino達が宿泊したり一階にあるカフェを訪れるみたいです。写真は一部しか写ってませんが、屋内の天井や壁はここを訪れたPeregrino達のメッセージが書かれた何千ものホタテ貝の貝殻で覆われていてその数の多さはなかなかな見もの。
残念ながらカフェはまだ開いておらず中を見ることはできませんでした。

A Picota da Alberguerí
15世紀に作られたさらし台(絞首台)、その当時は処刑された人々がここに展示されていたとか。
Capilla da Virxe do Carme(ビルヘン・デル・カルメンの礼拝堂)
Albergueriaを抜けて数キロ過ぎたあたりからは下り道が続きます。
10時前、Vilar de Barrioに到着。

この日の目的地、Xunqueira de Ambíaまでこの村はちょうど中間地点、切りが良いのでここで遅めの朝食を取ることにしました。僕の後に出発したエビももうすぐ着くと言うので一緒にカフェでランチ。コーヒーの突き出しでチュロスが付いてきた。久々のチュロスにテンション上がりました。

Iglesia de San Fiz de Vilar de Barrio(サン フィンス デ ビラール デ バリオ教会)
ガリシア地方特有Hórreo(オレオ)
(*アストゥリアス地方にもあるそうです)
穀物や作物を保存するために使用。
屋根が切妻になった高床式の石造りの倉

この行程以降たくさんのオレオを見ましたが、僕が見た中で実際今日でも使用されてるぽかったオレオは数える程でした。
ガリシア州に住んでいるホセに聞くと、現在はほぼ大半が使用されておらず、文化遺産として解体せずに保存されているんだそう。

このまっすぐな道、延々と続いた。
途中で休憩を入れたばかりなのに日差しの強さで体力消耗。
エビはペースが落ちることなくスタスタと。かなり差がついた。
Bobadelaの村を通過。
木々で覆われた道は涼しくて助かる。
12時30分、Padrosoを通過。あと約4km!
森の中を歩いていたら”ハグして”と書かれた看板。
すんごい立派な入道雲
1時30分過ぎ、Xunqueira de Ambía到着。
Colegiata de Santa María de Xunqueira de Ambía
(サンタ マリア デ スンケイラ デ アンビア教会)

先に着いたはずのエビがアルベルゲにいなかったので連絡したら、ここ数日体調崩してきちんと睡眠を取れていなかったから今日は街の中心にあるホステルの個室に泊まるとのこと。

奥に見えるのはCapilla de San Pedro

アルベルゲでシャワーして休んでたら、ホセ達が到着。
彼らと街の中心部に繰り出してカフェでお疲れビール。

巡礼路で通過した村々でよく見かけた駐車光景。
たまに歩道に乗り上げて駐車場してる車もあった。
見た目シンプルですが、ニンニクの味がしっかりきいてて旨かった!

カフェでビールの後に近くにあった商店でホセ達と買い出し。
夕飯はアルベルゲで自炊しました。
グアルティエロがペンネパスタ、ホセがトマトサラダを作ってくれました。
ホセ、グアルティエロ、エラディオ、マヌエル、このステージから話すようになったイタリア人のバルバラの総勢6人での夕飯。賑やかで楽しい食事でした。


この日の夕方、エビからテキスト。
ベアがエビのいるホステルにタクシーで来たらしい。体調を酷く壊していたらしく、ホステルのオーナーが車で救急病院に連れて行ってくれ、そこで
医師に言われたのが、水道水による食中毒。
この辺りの水はスペインの他の州に比べるとキレイではないから水道の水を直に飲むのはお勧めしないと言われたらしい。
あくまでも聞いた話なので定かではないけど、確かにエビはいつも水道水を飲んでいて症状が出たのはガリシア州に入ってから。エビ以外にもグンテル(グンテルの周りでも3人同じ症状で体調を崩してた)、エビがタクシーをシェアしたPeregrinoの1人、コロンビア人のマルタ、チリ人のアンドレス。ベアを含めて僕が知っているPeregrino仲間だけでも5人も体調を崩してる。けど皆が同じレストランで食べてたわけでもないし、共通点で考えられるのは水道水しか考えられない。グンテルもいつも水道水を水筒に入れて飲んでたし。
ちなみにベアの体調が悪くなったのはLazaだけど、ほぼ大半はLubianでした。
僕は飲料水は買っていて、水道の水を飲むことはしてなかったけどLazaでベアが作ってたサラダを一緒に食べてたら確実に腹壊してたと思う。


この日泊まったアルベルゲ:
Albergue de peregrinos de Xunqueira de Ambía €10
オスペタレラは常駐しておらず、受付時間にやってきます。
その時にベッドシーツも渡してもらえます。
ここの公営のアルベルゲの2段ベッドは隣のベッドとの間に仕切りがあるのでちょっとプライベート感を保てる。
それと各ベッドの枕頭上付近に小さなベッドランプがついているので早朝や夜遅くなどに荷物の整理などするときに周りの人を気にせずライトが使えるのが良いのと、充電するアウトレットも各ベッドにあるからアウトレットを取り合うこともなかった(ガリシア州に入ってからほぼ全ての公営アルベルゲがそうでした)。
食堂と調理できるキッチンエリア、トイレとシャワーも男女別で各2個ずつ。
ここは洗濯機は装備されてませんでした。
スーパーは小さな食品店でしたが、品揃えは豊富。カフェ、バー、レストランなど教会のある街の中心部に行けば何軒かあります。
前日のアルベルゲと同様で街の外れにあるので外食や買い物に行くのには不便。

残り135.35km。

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