私の心を折った。それが東京。①

4月3日(水)~5日(金)まで東京にいた。選考を兼ねたベンチャー企業が主催する3日間のスクールに参加するためだった。

01.ベンチャー企業との出会い

就労支援をしているNPOの方が教えてくれた求人サイト(wantedly)で見つけたベンチャー企業のサイトにノリで「話を聞いてみたい」ボタンを押したら、「オンライン面談するので都合のよい日を教えてください」と言われたことで、その企業とやり取りすることになった。ぶっちゃけそこまでおもしろいかどうかわからなかったが、まあノリでオンライン面談をしてもらうことになった。

オンライン面談で自分が考えていることややっていることなど、質問に答えた。企業の方は「私たちと合いそうだと思ったので、スクールに来ませんか?」とおっしゃってくれた。東京で開催で交通費・宿泊費も出ないということで行くかどうか迷ったが、相談に乗ってくれたインターン生の「お金は稼げばどうにかなるけど、経験は一度しかできない」という言葉を決め手に参加することにした。

02.心折れたんやけど。

さてスクール当日。東京の人の多さにビビりながら、オフィスに到着。疲れていた。そして班の子が高学歴すぎてビビっていた。いうたらビビってしかなかった。後から聞いた話だがとても顔が怖かったらしい。

この3日間、班に与えられたテーマは「2025年の社会・生活が良くなるビジネスを考えよ」。今考えたら面白そうなテーマであるが、その時の自分はとてもネガティブだったので、うまく議論ができなかった。

「今この意見を言っても大丈夫なのか」「的外れなことを言わないか」「てか人事の人一回も私に目を合わせてくれへんやん」「疲れた」「なんでこの班の二人はこんなにスペック高いんだろうか」

議論に集中することなく、そんなことばっかり考えていた。自分は同意して乗っかるばっかりの中、他の二人に比べて何が足りないのかをひたすら考えた三日間だった。

実際、同じ班の子は二人ともすごかった。自分の意見を持っているし、今何を話さないといけないか、その課題は本当に課題なのか、次何を話したらいいのか、を理解していた。また、話を整理する力もあった。頭の回転も早いし、自分の意見などを明確にもっていた。二人は話の内容を整理することも、発言者の言いたいことを汲み取ることもとても上手だった。また、事例を持ってきて具体的な話をできるくらいのインプットはあった。

自分は、ゼミでは仕切って議論を回す役割を主にしていたので、あまり議論の内容については考えていなかった(自分で意見を出していく方ではなかった)。なんなら仕切ることはうまいと思っていた。しかし、このありさまだった。自分にできることないやん、、。と思って、考えるのをやめてしまった。心が折れた。もう帰りたい東京嫌だと思った。

最後の発表も私はグダグダで終えた。話の内容を理解できていなかったため、パワポを作ってと言われたとしても何を作ってもいいかもわからず、的外れな物を作った。完全に置物で足を引っ張っていた。ゼミでなんでこの子はこんなパワポつくるん?って思ったこともたびたびあったが理解した。内容を理解できていないから何を作っていいのかわからなかったんだということを。

テーマに対する提案は他の2人がほぼつくってくれた。ゼミで「実現可能性が高めで、かつおもしろい提案がベスト」と学んできた自分にとって、そのような提案ができたのでとても満足していた。自分はほぼ提案の内容を作っていないのに。しかし、二人は振り返りの時に「もっとできた」と言っていた。それに驚いた。モチベーションと目標の違いに気づいた。こんなにやったのに、未だ満足していないのかと思った。東京の学生はスペックが高かった。

最後の最後に、企業の社長から「日頃から考えることが大切」という話を聞いて、自分は考えることが足りてなかったんだなあと気づかされた。確かに最近なんかとてもぼーっとしている。現状に満足していたし、ぬるま湯に浸かっていたなあ、と思った。

03.現状の自分と悔しさ

3日間の行程を終え、心が折れた。疲れた。最後の最後の懇親会でやっと素の自分が出た。え、あーりーって面白かったんだね!って言われた。もしこの自分を早く出せていたらもっと議論できていたのだろうかと考えたし、自分のスペック以外のところ(気持ちとか)で、萎縮してしまったことにとても悔しく思った。他の2人の私に対する感想もとても薄っぺらかった。なんて自分はちっぽけなのかと思った。いろいろやってきたと思っていたが、そうでなかった。内容のない人間。これが今の自分なのだ。

さて、心が折れたまま上京した他大学の先輩と飲みに行った。
「私の心を折った。それが東京②」へ続く。

(目黒川の桜の写真を借用しました。満開でとてもきれいでした。)

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