朝月葵の雀魂段位戦・玉の間自戦記#1
どうも、朝月葵です。
Mリーグ2021、12月2日第二試合にて、U-NEXT pirates・朝倉康心選手が102400点の大トップを取ったということで、麻雀モチベが上がるなどしたので、試みに自戦記を書いてみようと思います。
牌譜はこちら
東一局 手を狭くしたのが裏目
2巡目、この牌姿から打3s。ターツの足りていない状態で前に出るのが嫌だったので、孤立牌を切って南を安牌として残そうと思い、3sを切りました。普通に打南で目一杯でよかったかなとも思います。もしくは、3sがフォロー牌になるので打6s。これは1p雀頭固定気味の選択で、カン5p受けをどう見るかですね。
次巡、赤5s引きで打3m。手が進み打点もついてきたため若干テンションアップですが、目一杯にはせず。一盃口などの役をちょっと見つつ、安牌を持ちたい気持ちが出てしまいましたね。明確に打南がよさそう。
4巡目、カン7p引きようやく打南。孤立牌に中ぶくれ6sと7mを選択。
5巡目、9pツモ切り。この時点で上家の親が萬子のホンイツっぽいし、一気通貫もあるので打7mの方がいいかな。5p一枚切れとはいえ、場況は悪くありません。上家は5p無し、下家は0.5枚くらい、対面はわからないですが感覚的には山に1.5~2.5枚といったところ。(実際は山3だったっぽい)
9巡目で上家のホンイツへの先打ち意識で打7m。ツモ切ってる牌が結構裏目ってますね。ここで一応9p残しなら1p6pシャンポン聴牌ですが全切れ。その場合は普通に打6p聴牌取らずが有力でしょうか。
この後は対面が中1鳴き打5m、下家が同巡対面にカン3p放銃で決着。まぁ出ない牌といえ、聴牌と思ってなかった。
東三局 押し返して満貫和了
東二局は親番でしたが手が進まずオリ。下家が対面から和了し1300の横移動。
タンピン系のいい手牌。ドラ二枚で打点もあるので、押し返しが効くと思い、素直に進めることにしました。
4巡目、打6m。58mターツ固定でシャンテン数を進めます。打7pも考えましたが、9p一枚切れなので見えてる枚数で決めました。索子の連続形にくっついた場合は2p4pのカンチャンターツを払って良形を作ろうと思ってました。
11巡目、打2pで完全イーシャンテン。ドラ3であることもあり、先制リーチにも相当押し返すつもりでした。
12巡目、2枚切れ中ツモ切り。立直効率マックスに構えました。ここで打5pとして、安牌を抱える手もありましたが、①平和固定にしても打点自体は大きく変わらない、②ドラが自分から3枚見えており、放銃が致命傷になる確率は若干低い、という理由で5pを残しました。
同巡、対面が5m切り立直。
5m引いて聴牌、当然の5p切り追いかけ立直。対面に通っているのは7スジだけだったので、両無スジとはいえ放銃しないことも結構あると腹を決めて立直棒を投げました。
一発で5p持ってきて「は?」となりましたが無事立直の対面から6pロン。8000の加点となりました。手順的にミスはなかったと思います。
東四局 ラッキー和了
配牌がこちら。良形多めだったので素直に立直目指します。
1巡目の打東が下家に1鳴きされますが、雀魂は副露率高めのプレイヤーが多いためレンジは広めです。警戒するなら2副露目からですね。ちなみに朝月葵は副露率28%ほどで、雀魂の平均的なプレイヤーよりメンゼン寄りです。35%ほどが平均的、高い人だと副露率40%くらいです。
3巡目、打8pとしました。打牌候補は3m、6m、9m、8pでしょうか。終わってみると、スジでフォローできるので打9mか打3mがいいかもしれないと思いますね。
次巡、6pツモで聴牌逃し、打3m。7pツモのフリテン三面張は悪くないと思ってました。ちなみに前巡打9mでカン7p聴牌なら結構即立直寄りです。愚形即立直のつもりなら8p残せよ…。
ツモ6pで聴牌。連続形残りで、シャンポンもど真ん中の牌で待ちとしては強くない&1枚見えてるので、良形変化を望んで打9mダマテン。7pツモのフリテン三面張も立直のつもりです。
ちなみに対面は發1鳴き時点でカン8p聴牌だった。わかるかそんなの。ミス打牌でしたが結果的に放銃を回避していたようです。でも次からは8p残します。期待値そっちのが高そう。
ラッキーで4sツモ、1300‐2600の加点。
南一局 ラス回避ルール、トップ目
配牌1面子で良形多めのそこそこいい配牌。手なりでメンピンドラ1を目指します。トップ目なので打点が伴う手だけ前に出る意識で、早めの両面固定も考えます。
3巡目1pツモ切りとしましたが、ここは打9mが正解でしょうね。2p引きの一気通貫など手役を逃さないように構えるべきでしょう。
だいぶ最終形が見えました。打3m。
ここでドラ引き。打3sで完全イーシャンテンです。他家の速度もわかりづらいので広く構えましたが、5pツモ切りもありそうです。3‐6‐9p出和了率はそっちの方が高そう。
2巡後に中をツモりましたが初牌だったのでツモ切り。安牌なら5pと交換がよさそうですが、5p残していたかも?
ラス目対面から10巡目立直。一発目は現物8sツモ切り、次のツモが2s。通っているスジは7本で2s自体の放銃率はそこまで高くありませんが、2sを押すということは5pあるいは8pも押す前提。ドラ筋切るのはちょっと怖く、トップ目であることもあって打9sで回ることにしました。
結果は下家が8mで放銃。対面は8m、3‐6sの変則三面張でした。
七八八八九⑦⑧⑨45666(5は赤)という牌姿。2600横移動。
南二局 一か所だけ手順気になったので
この局も配牌自体はよく、手なりでメンピンを目指しました。一つ気になったのが上図の打白。この牌姿では4s切って白抱えたほうがよさそう。打白の方が手広いですが、親番とはいえトップ目だし、他家も捨て牌が若干怖い。対面の中は1鳴き。1-4-7pも場況はよく、雀頭固定しても問題なさそうです。
この局は対面の2副露に下家が放銃、2000横移動。
南三局 粘るかオリるか
1面子に1両面。孤立の数牌が8sでくっつきとしては弱く、役牌重ねてポンしていく方がよさそうだと考えました。
狙い通り發を重ねて打白。發は一枚切れですが出てくる可能性は結構あると思ってました。ちなみに發ポンしたら打4sだったと思います。北は初牌とはいえ自風で、重なれば大きいし他家へは安牌として使えます。
5巡目1pツモ、ここで打北。結構手広く構えてますね。ちょっと七対子も見えますがこの時点では意識していませんでした。
次巡ドラの3mツモ、打1m。ここで七対子イーシャンテン、面子手リャンシャンテンに構えます。發ポンはこの時点では微妙になりました。頻度ですが、7~8割くらい鳴かないかも。七対子の方が若干速そうですし、他家への安全度がだいぶ落ちてしまうので。
ペン3pツモ、打2p。面子手イーシャンテンで七対子を見切りました。再び發ポン打3sが選択肢に浮上しましたが、最初より鳴く頻度は落ちるかもしれません。上家の79pターツ払いや下家の79mターツ払いなど警戒すべきところが増えたからですね。ただ、ドラ2で打点もありますし鳴き優位ですかね。
さて11巡目、いきなりの2軒立直。一発目は4mを持ってきます。対面の現物でワンチャンスの2mを切って粘る手もありましたが、4sを押す気になれなかったので發を切ってオリを選択しました。
結果は下家が一発で対面に1s放銃。1s5pのシャンポンで5200の横移動。
南四局一本場 なぜまくられたし
0本場が親の九種九牌で流れて一本場。下家通信切れしててちょっと悲しかった。
配牌はこう。1面子ありますがバラバラめ。「ドラは切らない、親の現物や安牌を保持しておく」という意識で進めます。
8巡目に親から立直。6巡目の打東の場面で本当なら8m処理しておきたかったところ。現物は9sと2pを残していたのでオリることはできそう。
と思っていたら、通信切れの下家が一発で9pをツモ切り放銃。11600は11900の横移動で対面が39300点に。100点差でまくられ、惜しくも2着で終了です。
終わりに
「強くなるためには牌譜検討が必須」とよく言われます。
ただぼんやり眺めるだけではなく、どこがミスかはっきりさせる必要があります。
自戦解説という形で牌譜をしっかり見返し、一打一打振り返ることでいつもより深く麻雀について考えられた気がします。まぁ、間違ってること言ってるかもしれませんが(なんなら間違ってる可能性の方が高い)。解説というよりも自省という感じなので温かい目で見てください。
また気が向いたら書きますのでその時はよろしくお願いします。