RiLiが株式会社ライスカレーの完全子会社になりました。
表題のとおりのご報告です!
本日プレスリリースが発信され、無事情報公開となりました。
100%子会社となりますが、株式会社RiLiという会社はそのまま存続します。
オフィスも変わらず北参道のままですし、わたしは相変わらず社長という立場で、社員みんなとともにRiLiを成長させていくことにコミットしていきます。
気づけば創業7年、紆余曲折ありました。
半人前経営者なりに、今までもできる限りのことをやってきた自負はあります。
が、このタイミングでライスカレーさんという最高のパートナーに出会えたことで、もっとすごいことが実現できる実感が湧いてますし、一緒に描く未来にもすごくわくわくしています。
RiLiとライスカレーが協業する意味
ライスカレーは「コミュニティコマース・プラットフォーマー」を掲げている会社です。
複数のコミュニティを運営しており、それらを起点としたD2Cブランドも順調に軌道に乗せています。
コミュニティコマース。
コミュニティという名の文化圏に、経済活動を組み込むことで、新しい経済圏を作るという概念は、RiLiが一貫してやろうとしてきたことと同じです。
RiLi社は、RiLiというひとつのコミュニティを深堀りして、新たな価値観を発掘したり、今までにないやり方を発明しようと奮闘してきました。
一方で、わたしたちのミッション「自分らしいをもっと楽しく選択できる社会をつくる」を実現するためには、RiLi以外の選択肢を生み出す必要性にも気づいていました。
今の組織体制では、複数コミュニティを展開するためのリソース配分が課題になることも。
今回、ライスカレーへのグループ入りによって、そういった課題を抱えた状況から大きく前進できるのではないかと考えています。
期待していただいている役割も、まずはわれわれの思うようにRiLiを大きく成長させること。
そしてそこで発明したノウハウを、グループ内のほかのコミュニティに応用させることということで、これ以上ないシナジーが生まれる予感がします。
最初の顔合わせで、一応「前向きに検討しますね」なんて言って持ち帰りましたが、心のなかでは2秒で結論を下してました。
なぜコミュニティにこだわるのか
RiLi社とライスカレー社は、ともにコミュニティサービスを運営する会社です。
同業種ながら、会社の特性や能力が違ったことで、お互いを補完しあうために協業の道を選びました。
コミュニティという分野は、ここ数年でとくに叫ばれているキーワードのひとつだと思います。
話題のWeb3やメタバースの文脈からは切り離せないので、あらためて注目している業界の方も多いでしょう。
こういった流れが一過性のブームではなく、今後の普遍的な価値観になるだろうというのが、わたしたちに共通する考えです。
マーケティング視点でのコミュニティの価値は、同じく今年4月にライスカレー入りしているカイさんの記事がすごく共感できるいい解説だったのでそちらを読んでいただくとして!
(おなじグループになったのにまだお会いしたことがない😇近々ぜひ🙏)
わたしはもっと漠然としたことを考えるのが好きなので、ここからはわたし個人の解釈で、コミュニティに取り組む意義について書いてみようと思います。
少数派が少数派でなくなる居場所としてのコミュニティ
「空気を読む」というのはコミュニティを維持するために必要なスキルであり、日本人が得意とする美徳だと思います。
クラスで集まったカラオケで、本当はめちゃくちゃアリプロかましたい気持ちをグッと堪えて、AKBの懐メロでその場のノリを優先するなんてことは、誰もが経験のあることでしょう。
空気読まずに好きな歌うたえよ!って言いたいわけじゃないです。
その場のみんなと共感し合うことも楽しみ方のひとつなので。
ただ、仮にクラスの中でアニソン好きが自分ひとりの少数派だったとしても、全国規模では何万人といるわけで。
そのアニソン好きをひとつのコミュニティに集めたら?
そこでは、アリプロだろうがfripSideだろうがTWO-MIXだろうが、歓迎されてみんなで盛り上がれるわけです。
本当に好きなものをみんなで共感し合える、そういう居場所があったらいいなって思いませんか?そんなアニソンカラオケが開催される際は呼んでください
自分の意見が少数派か多数派かというのは、人生観を左右する問題にもなり得ると思います。
多数派の意見、いわゆる"常識"や"空気"というやつは、得てしてドリームキラーになることがあります。
「インスタグラマー気取りって思われたくなくて…」
これはRiLiを運営している中で、ユーザー世代の子たちから幾度となく聞いた言葉です。
写真を撮るのが好きで、本当はもっと時間をかけて撮影したいし、顔出しもしたいし、いろいろなフォトスポットも巡りたい。
ただ、そういう活動をしているひとが周りにいなくて、なんとなく恥ずかしい"空気"が、やりたいことを阻害しているのだとか。
そんな子たちが、RiLiと関わっていくうちに、自然とストッパーをはずして、何万フォロワーもいるインスタグラマーに成長していく様子もまた見てきました。
RiLiではインスタを頑張ることが当たり前で、多数派の意見だったので、やりたいことを存分にやれる環境だったのでしょう。
もともと個人に備わっている能力を、"空気"に阻害されることなく伸ばせるコミュニティを生み出せたら、多様性社会においてすごく意義のあることです。
"自分らしいをもっと楽しく選択できる社会" 実現のためには、世間的には少数派である意見も推奨されるコミュニティの存在が必要だと考えます。
好きを自覚するきっかけとしてのコミュニティ
ファッションスタイルを表す用語に "ガーリー" や "マニッシュ" なんて言葉がありますが、これってあとどのくらい使える概念なんだろうな?と思うことがあります。
性に対する固定概念を取り払おうとしている今の社会で、特定のスタイルを女性的だの、男性的だのと呼ぶのは古臭いという考えが広まってもおかしくないからです。
性別・出身・血液型・世代・容姿 etc… そういう先天的に授けられるものに「○○っぽい」というレッテルを貼る考え方が、だんだんと排除される世界になっていくのだろうと思います。
では何をもって"ぽさ"を形成するのかというと、それもコミュニティの役割のひとつではないかと感じるのです。
何かしら共通点を持ったひとたちが集まったコミュニティでは、独自の文化が世界観を形成します。
現にRiLiでも、とくに強いこだわりを持って世界観を作り込んだわけではないにも関わらず、コミュニティの拡大とともに "RiLiっぽさ" が具現化され、いつしか「#RiLiっぽ○○○○」というハッシュタグが生まれるまでになりました。
ユーザーさんの誰かがRiLiを見て「わたしが好きな雰囲気ってRiLi系だったんだ!」なんてアイデンティティを自覚するきっかけになれたら、"自分らしいをもっと楽しく選択できる社会" に対し、選択肢を増やせたのかなと思います。
これからのRiLi
コミュニティについて長々と書き連ねてしまいましたが、時流からみても、わたしたちが今までやってきたことは間違っていなかったと、自信を持って言えるようになってきました。
と同時に、新たな技術や発想が生まれたことで、今までとは違うアプローチを仕掛けるタイミングだとも感じています。
ライスカレー傘下になり、まず取り組もうとしているのがそれです。
RiLiの世界観は継承しつつ、まったく新しい発想でアップデートさせる未来のサービスの形。
正式に子会社化が決まる前から議論を重ねているのですが、楽しくてしょうがありません。
これぞベンチャー!と充実した気持ちです。
ライスカレー代表の大久保さんは、経歴どおりやり手の経営者なのですが、実は結構ヴィジョナリーな人なんだなということが分かってきました。
わたしのこだわりを尊重しながら、もっと壮大な絵と融合させてくれるので、ひとりではたどり着かなかったアイディアがどんどん膨らみます。
ただ夢を見せるだけでなく、決断力もあるので、実行する側は迷わず進んでいけそうです。
改めてですが、RiLiがM&A後も変わらない思想で事業に向き合えること。
ベストパートナーとも言える親会社・経営陣に出会えたことは、われわれにとってとても幸せなことです。
これからも自信と誇りを持って、RiLiという事業を加速させていきたいと思います。
Special Thanks
このタイミングでRiLiの株主ではなくなる、XTech Ventures 手嶋さんはじめ投資家のみなさま、本当にお世話になりました。
感謝しすぎて頭があがりません。
みなさんに支えていただいたRiLiを一層大きく成長させられるよう、いつか「わしがRiLiを育てた」と自慢してもらえるよう、引き続き頑張っていきます。
今回の縁をつなげてくれたツクルバひろきさん。
プライベートでも頼れる兄貴分ですが、RiLiを始めてから困ったときいつも具体的に力になってもらっていて、実は立役者だって役員は全員思ってます。
これからもいろいろ相談させてください!
RiLiを立ち上げてから今まで一緒に働いてきたメンバーのみんな。
退職したメンバーやアルバイト・インターン・業務委託もふくめ、RiLiの今は全員での成果だと思ってます。
まだまだ全然ゴールじゃないし、これからも大好きなみんなとともに会社をやっていけるのは心強いです。
全員幸せになろうな!!!
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