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令和の時代に昭和風大企業に転職した話
こんにちは、ASATOです。
今回は、私が経験した「転職」と、その後の驚きの体験についてお話ししたいと思います。
皆さんは転職をしたことがありますか?
転職にはいろんな物語がありますよね。
「新しい環境で成長できた!」という成功例もあれば、逆に「思ってたのと違う…」という後悔もあります。
私は現在37歳ですが、約3年前に9年間勤めた中小企業を離れ、憧れだった大企業への転職を果たしました。
「年収アップ!」
「キャリアの広がり!」
なんて期待を胸にスタートした転職生活でしたが、実際に待っていたのは…。
今回は、私が体験したギャップとそこから学んだことをシェアしたいと思います。
活躍していた中小企業時代
私は新卒で中小企業の菓子メーカーに入り、商品開発の仕事をスタートさせました。
この会社は社長のトップダウン経営で、スピーディーな意思決定が魅力でした。
「これを作りたい!」と思ったアイデアを社長に提案して、採用されれば即プロジェクト化。
私は未来志向で新しいことを試すのが好きなタイプでしたが、社長もIT業界出身で価値観が似ており、相性が良かったんです。
私の好きなフードテックにも興味を持っていた社長だったのでけっこうやりやすかったです。
そして、3年目頃からは、自分のアイデアが次々と採用され、商品化の経験を積むことができました。
この経験は自信につながり、「もっと挑戦したい!」という思いを育ててくれました。
新しい環境を求めて転職へ
そんな充実した日々を送っていた私ですが、給与面や将来のキャリアを考え、転職を決意しました。
ただ、転職活動は簡単ではありませんでした。
家族がいるため、現住所から大きく離れることは難しく、職種も限られていました。
特に食品開発職は試作設備が必要なので、在宅勤務だけでは難しいんですよね。
正直なところこのまま開発で行っても地理的制約のせいで働ける会社の幅が広がらないのでマーケティング関係もチャレンジしましたが、あと一歩のところで通ることができませんでした。
しかし、そんな制約がありながらもなんとか大企業の「新事業開発」部門に転職が決まりました。
「新しいことに挑戦できる部署だ!」と期待を胸に入社したのですが、そこで待ち受けていたのは想像以上のカルチャーショックでした。
昭和風の上司に振り回される
新しい職場で出会ったのは、部下を従わせることに固執する「昭和風」の部長でした。
見るからに岩みたいなルックスである人はモアイ像と呼んでいました。
着任初日に言われた言葉がこれです。
「これまでのことは忘れて、うちのやり方に完全に染まってください。」
一瞬、耳を疑いました。
「新事業開発の部署なら、もっと新しいことにチャレンジするタイプの人がリーダーだろう」と思っていましたが、現実は違いました。
このモアイ部長は、新しいアイデアを拒否し、非効率なやり方に固執するタイプ。
「とにかく、基本に忠実に今までやり方をまずはやりなさい」
こんなことばかり言ってきます。
しかも、自分が絶対正しいと思っており、岩よりも固い意志を貫き通します。
さらに、彼は他人の成果を自分のものにするような悪質な行動も繰り返していたのです。
実はこの部長は、この部署も他人が作った新商品によって生まれたものなのに横から現れて乗っ取ってしまったのです。
後でこのことを知ったときは「マジでこのモアイは何も生み出せない癖に成果だけは欲しがりやがって」と思いました。
結果、私はこの人間性にも難のある上司のもとで効率の悪い仕事を続けざるを得ず、体調を崩し、2年間を無駄にしてしまいました。
身体はボロボロになるし、キャリアも停滞するし、何も良いことがなかったです…
違和感を見逃さない重要性
今振り返ると、最初に感じた「違和感」は正しかったと思います。
「なんかこの人、おかしいぞ…」
この直感をもっと信じて、早めに次の行動を取っていれば、状況は変わっていたかもしれません。
例えば、
・ボイスレコーダーでパワハラの証拠を残す
・上司ではなく人事に相談する
・他の職場を早めに探しておく
こうした行動を取ることで、自分の身を守ることができたはずです。
幸いなことに、今は新しい部長のもとで本来の「新事業開発」に挑戦できていますが、この2年間のブランクはキャリア的に大きな痛手でした。
転職を考えているあなたへ
転職は人生を大きく変える一大イベントです。
しかし、転職先でのギャップや「違和感」に直面することもあります。
そのとき大切なのは、自分の直感を信じることと、行動に移す準備をしておくことです。
そうしないと、私みたいに無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
私みたいなことになってはいけません。
おかしいなと思ったら、ちゃんと周りの人に相談してくださいね。
案外、はじめに感じた「違和感」ってバカにできないですよ。
私の経験が、これから転職を考えている方や、職場で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!