19/9/1『今日もわからないうちに』
劇団た組。の『今日もわからないうちに』を観た。(@シアタートラム / 三軒茶屋)
この日、午前中は友人と新宿の小田急百貨店で買い物をし、ランチを共にして、解散したあとは渋谷をウロウロしてから三軒茶屋に向かったのだが、いかんせん体調が悪い。
観劇するか直前まで悩み、でも薬が効いてきたので劇場に。
結論、本当に観てよかった。
そもそもゆうひさん目当てでチケットをとったのだが、とにかく久しぶりにみるゆうひさんが素敵すぎて感無量。
年相応の美しさがなんだか切なくて、そういえばゆうひさんが女優として始動してから1度も見てなかったから、自分の中ではずっと男役のゆうひさんのままだったんだなーと新鮮な感情になる。
でもずっとゆうひさんのオフのくしゃっとした笑顔や中性的な色気に当時中学生だった私はきゅん!!!としていたから笑、こういうゆうひさんはずっと見たかったといえる。
ゆうひさん演じる恵、なんだろう、こういうお母さんっている。可愛いの。声の伸ばし方とか独特の女っぽさがあって、でも色っぽすぎなくてちゃんとお母さん。
家の記憶だけをなくしてしまう、そんな不安や怖さや苛立ちの中で、でも皮肉にもそのおかげでなぜか家族がまとまって。
ニュアンスだけど、恵がこの病気になっていいこともあったなーって言うの、切なくて泣けた。
きっと本心なんだろうけどそんな風に捉えられる恵が素直にいいなーと思ったし、それがなかったらまとまっているようでなんだかちぐはぐで、それに気づかない3人のままだったんだもんね。
ひなちゃんとのキャッチボールのシーンは、まわりからも嗚咽が…
中学生くらいの時の母親の存在ってまだ絶対的だしね。お弁当作って、起こしてくれて、それが母親の当たり前というか、自分のことなのに、それをしてくれないと怒っちゃうんだよね。何か買いなさいってお金渡してくれるんだけど、みんなお弁当なのに!!って怒ってたなー私も。恵さんがだんだんそうなっていくの、苦しかった。
そのシーンくらいから名前もちょっと覚束ない感じになってて、ひなちゃんの後悔とか色んな感情がほんとにもういじらしくて、、池田さん、スゴイ。
あと恵さん随所で「ごめんね」って言うんだけど、それがすごく印象的だった。そんなに謝らないでくれ、、ってね。
鈴木さんはもうほんっとにドラマ見てるんかなと思うくらい、長い台詞なのに流暢ですね。。言わずもがな素晴らしかった。優しくて、序盤の頼りなさから一転、良き夫だった。
なんだかんだでラストは衝撃すぎて、えっこれで終わりなの?!と宝塚脳の私はびっくりしたのだけど笑、笑いあり涙ありですごくテンポよく、楽しかった。
セットや音楽も、小劇場の一体感とあいまってすごく上質に感じたなー。
千秋楽だったけど、もし観れるのならまた観たいくらいだった。
でも絶対私が恵さんならあの医者ならセカンドオピニオンするな。
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