広尾サラブレッド倶楽部2020秋追加募集　当歳馬雑感

前回の1歳馬雑感に引き続き、当歳馬についての感想を残しておきます。

前回記事はこちら

アスカビレンの20　牝
父エピファネイア　母父ブラックタイド　栗東：池江泰寿厩舎
募集総額4,800万円　一口価格16,000円　※3,000口募集

母8歳時の2番仔。母アスカビレンは中央6勝でG1にも出走していた優秀な競走馬でした。
Haloこそ抜けますが、サンデーサイレンスの4*3が血統面での主導と見てよいでしょう。エピファネイア産駒のサンデークロスは鉄板ですね。
母父ブラックタイドの活躍馬はいませんが、同血のディープインパクトを母父に持つのはアリストテレス、ムジカ、オーソクレースがいます。
当歳馬なので判断が難しいですが、立ち姿のバランスもまあまあ、動画でも前進気勢が見えて好印象です。欲を言えば、もっとしなやかさがあるほうが好み。
総合的に見て、なかなか良い馬だと思いますが、如何せん値段が…この血統の牝馬が4,800万円というのは、ポイント還元等を抜きにすると明らかに高い。それでも売れるんでしょうけどね。

キョウエイカルラの20　牝
父ロードカナロア　母父アフリート　栗東：矢作芳人厩舎
募集総額4,500万円　一口価格15,000円　※3,000口募集

母13歳時の4番仔。中央競馬で勝ち星を挙げているきょうだいはいません。母キョウエイカルラはオープン勝ちを含む中央6勝、すべてダート短距離での勝ち星です。
Mr. Prospectorが明確にリードし、母父アフリートを強調している血統表からも、母の良さを引き続き活かしていきたいという意図が見えます。ダート短距離でしょう。
立ち姿、動画ともに当歳馬にして筋肉質な馬体が目立ちます。5月生まれということもあり、まだ変わり身を残していると思いますが、生産者の狙いがしっかり実馬に反映されているのは好印象ですね。
厩舎からも人気が出そう。おそらく一番人気じゃないでしょうか。それでも、やっぱり高いですね…。

ミンティエアーの20　牡
父マジェスティックウォリアー　母父アグネスタキオン　厩舎未定
募集総額3,900万円　一口価格19,500円

母16歳時の8番仔。きょうだいに中央4勝で現役馬のエルモンストロ（父ルーラーシップ）がいます。母ミンティエアーはオークス4着馬ながら、ダートでも勝ち星を挙げています。
全体的にはアメリカンな血統構成で、比較的シンプルにまとまっていると思います。I理論で言う弱点が派生しているのは多少気にかかりますが…。
早生まれということで、大分しっかりとした馬体ですね。やや硬い感じがしますが、トモに一定の力感もあり、兄や母同様、ダートで走れそう…というより血統からもダートのほうが向いているように思います。
また、当馬のみ走っている映像を見ることができます。
なおこの馬も値付けは高（ｒｙ

プシュケの20　牡
父レッドファルクス　母父ノヴェリスト　美浦：根本康広厩舎
募集総額1,500万円　一口価格7,500円

母4歳時の初仔。母は広尾で募集されるも、未出走引退。
父レッドファルクスも新種牡馬であり、なかなか未知数なところがあります。個人的には、米系な父と独系な母父があまり似合わないようにも思いますが、ノヴェリストみたいな馬は母系に入ってこそという意見もありますよね。
値段こそ当歳馬の中では最安価ですが、馬体バランスは悪くないと思いますよ。気になる点は、動画で耳をぴょこぴょこと動かしていること。公式コメントでは「素直で手のかからない性格」とされているので、気性面の心配はさほどないとは思いますが。

個人的評価は…
1　アスカビレン
2　キョウエイカルラ
3　ミンティエアー
4　プシュケ
の順にしておきます…って完全に値段順ですね…。

これまで当歳馬を見る機会は少なかったので、勉強の意味でも記録に残してみました。
後で見返して赤面することになっても、それはそれで自分自身の財産になれば良いなと思っています。赤面よりはドヤ顔したいですけど。

相変わらずの駄文雑文ですが、ご覧いただきありがとうございました。
皆様の一口馬主ライフが明るいものになりますように。