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店の立ち位置

僕が経営してる「とらんぽりん」という店は地味なんだと思う。
地味という言葉は人それぞれ捉えられ方が違うからなんともだけど
ようはカラオケがあって団体さんが来てうぇーいとやる店ではないという
意味で今回は地味と使ってる。

新宿2丁目でやっている店は、派手とまではいかなくても沢山のお客さんが来てくれて狭いながらに賑わっている店だった。
新宿と高円寺が違うのは当たり前で、当たり前ながらにたまにこうなるのかと思うことが6年続けててもある。いまだにお客さんが来ない日はこの店ある意味あるのか?なんてこともタバコの煙が出るように思ったりしてすぐふわっと消える(キングオブコントのコットンの影響です、好き。)

とらんぽりんはライブイベントやDJイベントがある日は賑わう時もあるし、
それこそ今日ゲイバーみたいだな、みたいな賑わいもあるし、来てくれるお客さんは今日はこういう感じの日なんだなんて言ったり色んな顔がある店だと思う。お店の色を作ってくれるのはお客さんなんだと思う。

昔お客さんに「この店は陰と陽で言ったら陰だから、陰だから来れてるんですよ」なんて言われたことがある。そこでなんとなく自分の店の立ち位置が決めれた所はある。

そういえばお店をやり始めるときに「世の中喋りが饒舌だったりテンションを上げるのが上手い店長さんは沢山いるなかで、自分みたいな人間がやる店があってもいいんじゃないか」なんて思いながらはじめたよな、なんて事を思い出したり、改めて噛み締めたりもする。

先日の土曜、来てくれた常連さんがどうしても愚痴りたいということがあって「土曜だしお店忙しいでしょ?」って連絡が来たけど「今なんとノーゲス」と返すとすぐ来てくれて色々話ができた。その後来たお客さんも一緒に話を聞いてああでもない、こうでもないなんて話てた。
その後来てくれたお客さんも「さっきまで二丁目いたけど人が凄くて出ちゃって飲み直したくて来ました」なんて言ってくれて、ちゃんとこうやってこの店の立ち位置は皆に作ってもらってるんだなぁと有り難く感じた。

先日見たワイドナショーで10代の整形についての話題で「高校の同級生がもともと暗かったけど、アイプチをして学校に来たときにめちゃめちゃ明るくなったからそういう意味で整形はいいとこだとも思う」というような話をした後に、呂布カルマさんが言った「暗いのってダメなんですかね?僕は別に暗いヤツは暗くていいと思うし。黙々と執筆とか漫画をして自分の道を突き進むのもいいんじゃないですか。」(うろ覚えですいません)
という言葉でとてもハッとさせられた。

自分には自分ができるやり方を背伸びせずにやっていこうと思う。

というような話でした。

photo by まさ (ヘッダー写真も)


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