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小芝居「出会い系アプリ」(2018年9月24日開催イベント『とらんぽりんフェスティバル』で披露)

出会い系アプリで待ち合わせする女2人
内弁慶な「アキコ」
社交的な「ハジコ」

アキコ「あのーーー」

ハジコ「はい?」

アキコ「ゆるしてヒヤシンスさんですか?」

ハジコ「あ、アントニオアツシさんですね!写真より美人だー」

アキコ「いやいやお恥ずかしい!ゆるしてヒヤシンスさんもとっても素敵です」

ハジコ「ありがとー!じゃあホテルいこっか!」

アキコ「え、まずはお茶からとかじゃないんですか?私いきつけの店があってよかったら…」

ハジコ「そんなまどろっこしいことめんどくさい!さくっとヤッて解散しましょう」

アキコ「あぁ…はい、よろしくおねがいします…」

歩く二人の前に立ちはだかる男「アツシ」

アキコ「あんた!」

ハジコ「だ、誰?」

アキコ「…旦那です」

ハジコ「え、結婚してんの!めんどくさ」

アツシ「ごめん、おまえが寝てる間指紋認証してここで待ち合わせるって知って」

アキコ「携帯みたの…」

アツシ「ごめん癖で」

ハジコ「とりあえず、めんどくさそーなんで帰ります!じゃあねアントニオ『アツシ』敦さん」ハジコ帰る

アツシ「…アントニオ…アツシ…」

アキコ「ごめんなさい、あなたの名前まで使って…敦さん」

アツシ「いや、それはなんか嬉しいけど…アキコ女が好きなのか」

アキコ「うん、昔から男性より女性を目でおっかけてたの、でもこれはおかしいなってごまかして…ごまかして…
で、あなたに出会って結婚したんだけど、テレビでLGBT特集とか見てたら、自分に嘘つかなくていいのかなって
だから出会い系アプリ使って、女の人にあってみようと思って」

アツシ「…なんとなく、わかってたよ」

アキコ「え?」

アツシ「ぼくは君が好きだから、目で追ってるものくらいわかってたよ」

アキコ「じゃあ…私と…別れ…」

アキコが言いかけてる途中でカメラを地面に投げつけて地べたにはいずりまわって泣きじゃくるアツシ
アツシ「いやだーーーー俺は別れたくないよーーーーアキコじゃなきゃだめなんだよ」

アキコ「ちょっと、落ち着いてよ!カメラは商売道具よ!」

アツシ起き上がる
アツシ「アキコが同性愛者でもいいよ、それでも今見たいな関係でいたい」

アキコ「え?」

アツシ「僕はアキコのこと、人として大好きなんだ。
アキコが同性愛者と気づけなず結婚したのは僕も責任がある。
外でなにやってきてもいい、でも僕の前では今の関係でいたいってのは、わがままですか?」

アキコ「敦さん…それは、ウィンウィンですな(したり顔)」

アツシ「ありがとう、これからもよろしくお願いします。…お腹、すいたね」

アキコ「あたし、行きつけの店があるの、あたしが悩んでた時に色々話聞いてくれた店!同性愛者の人も女装の人も、もちろんアツシさんみたいな女性好きの男性も男性好きの女性もいる。
ていうかそんなセクシャリティなんて関係なく素敵な人が沢山集まる店」

アツシ「アキコの行きつけの店にいけるなんて嬉しいよ、なんて店なの?」

2人「せーの!とらんぽりん!」

(当時色恋沙汰でメンヘラになった僕がカメラを投げつけた経験をネタとして消化しました)

脚本:服部敦
撮影:雅風

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