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空を見上げながら色んな事を考える

「空を見上げるのは人生が終わったやつのすることだ」

10代の頃に見たドラマ「さよなら、小津先生」の中のこの台詞をいまだにたまに思い出すことがある。空を見るのは悪いことなのかなぁなんて思ったりする。
それと同時に、死んだ友達が「空は繋がっている」という言葉が好きだったなぁなんて思い出したりもする。そしてまた空を眺める。



僕は空を見上げるのが好きな方だと思う。
よくインスタのストーリーに空を撮って文字も何もつけずに載せたりする。
今日はこんな空だねぇ、っていうのを誰かと共有したいのかなとも思う。
ちょっと痛いのはわかってる。でもやめない。

最近新宿2丁目に行く機会が増えた。
元々2丁目でお店をやっていて、6年前に高円寺に移動してきた。
その時に、最初は「evergreen」という2丁目時代の店を移転する予定だったし、そう報告してたんだけど、色々考えて「とらんぽりん」という違う店にして新店をオープンする形をとった。
その時にevergreenでお世話になってた人たちに全員に報告もできたわけではなく、色々不義理をしてしまったのを悔いている。
そこから2丁目に行く時になんとなく構えるようにはなってしまった。

2丁目にとっては自分は過去の人なんだろうなとか、
見てしまった2ちゃんに書き込まれていた「2丁目のしがらみから逃げ出した負け組」という言葉がしっくりきてしまったり。
それでも高円寺にお店を出すことは目標だったし、それはとても嬉しいのでそこで上手くやっていこうという方に気持ちをもっていった所もある。

今付き合ってる人が社交的なので、たまに大勢の飲み会に一緒に呼ばれる事ができた。その時にも何となくここいていいのかななんて引け目を勝手に感じてしまったりもする。これは周りではなく自分の問題なんだと思う。
そんな引け目との折り合いをどうつけていいのかと思ったりする。
そんな中こんな話をふらっとやり取りした人に言われてはっとする事もあった。「話しかけられて嬉しいと思う人もいる」という言葉で、勝手に自分でストッパーをかけるのはなるたけやめようと思ったりもした。とても最近の話。その節はありがとう。なんだか40代になってもこうやってうじうじしたり、悩んだり、急にふっと思い立ったり、繰り返したりしていくんだろな。

仲良くしてるちょっとお兄さんがたともこないだ焼肉をしながらそんな話ができた。結局いくつになっても変わんないのよ。なんて話ができる人がいることがとても嬉しい。



空を見たり、海にひとりで行ったり、ぼーっと景色を眺める。
すごく自分がちっぽけだなと思える大事な時間。

そういえばこないだプールに行った時、水の中に潜り込んだ瞬間音もあまり聞こえなくて、すごく無を感じてとても好きな時間だった。
潜水とかしてみようかな、なんて、多分しないんだけど。

今年は花火を沢山見に行けててとても嬉しい。
小さな嬉しいをこれからも沢山見つけていきたいし作っていきたい。

空を見上げることも悪いことじゃないのかもしれない。

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