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AI MusicVideo ガチャ量産時代へ
日本の音楽シーンにおけるデジタルの影響は、技術革新とインターネットの普及によって段階的に進化してきました。YMOの先駆的な試みから始まり、初音ミク現象、ネット発アーティストの台頭、覆面アーティストの多様化など、様々な形でデジタル技術が音楽表現に影響を与えてきました。
そして今
AIがアーティスト名決めて,AIが歌詞書いて,AIが曲を作って,AIが動画を生成して,AIが編集を決めて,,,AIがアーティストのビジュアルを作って ⇦new
— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) December 18, 2024
人間が介在しない計算機自然の世界観へ.
nulldendria「ブラインドウィンドウ」 #nulldendria #ヌルデンドリア https://t.co/3CyWzxCmZY pic.twitter.com/8c8za8y3x6
AIがガチャを回すようにMusicVideoを生成するようになりました。
これまでの変遷をまとめてみます。
1. YMOの先駆性 (1970年代末〜1980年代)
前述の通り、YMOはシンセサイザーやコンピューターなどのデジタル機器を駆使し、テクノポップという新しいジャンルを確立しました。彼らの革新的な音楽は、後のデジタル音楽シーンに大きな影響を与えました。
2. 打ち込みエアバンドの登場 (1980年代〜1990年代)
YMOの影響を受け、アマチュアミュージシャンを中心に、コンピューターを使った音楽制作、いわゆる「打ち込み」が普及しました。この流れの中で、楽器を演奏するふりをする「エアバンド」と打ち込みを組み合わせた、「打ち込みエアバンド」が登場しました。
代表例: 電気グルーヴなど。彼らはコミカルなパフォーマンスとデジタルサウンドを融合させ、人気を博しました。
意義: 打ち込みエアバンドは、音楽制作のハードルを下げ、アマチュアミュージシャンが手軽に音楽を発表できる環境を作りました。また、パフォーマンスの概念を拡張し、音楽と映像、パフォーマンスの融合を促進しました。
3. インターネットの普及と音楽配信の開始 (1990年代後半〜2000年代)
インターネットの普及により、音楽の流通形態に大きな変化が起こりました。MP3などのデジタル音楽ファイルの共有が始まり、インディーズミュージシャンを中心に、インターネットを通じて音楽を発信する動きが活発化しました。
意義: インターネットは、ミュージシャンとリスナーの直接的な繋がりを生み出し、従来の音楽業界の構造に変化をもたらしました。
4. 初音ミク現象 (2007年〜)
前述の通り、初音ミクは音声合成技術とインターネット文化の融合により、新しい音楽ムーブメントを巻き起こしました。
5. ネット発アーティストの台頭 (2010年代〜)
初音ミク以降、インターネットを拠点に活動するアーティストが続々と登場しました。ボカロP出身のアーティストや、YouTubeなどの動画共有サイトで人気を集めたアーティストなどが、メジャーシーンでも活躍するようになりました。
例: 米津玄師、YOASOBIなど。彼らはインターネットで培った表現力や発信力を武器に、幅広い層のリスナーを獲得しています。
6. 覆面アーティストの多様化 (2010年代〜現在)
顔出しをせずに活動する「覆面アーティスト」は、以前から存在していましたが、インターネットの普及により、その表現方法や活動形態が多様化しました。
例: Ado、ずっと真夜中でいいのに。など。Adoは、匿名性を保ちながら、力強い歌声とインターネットを通じた発信で、若者を中心に絶大な人気を集めています。
意義: 覆面アーティストは、外見やバックグラウンドにとらわれず、音楽そのもので評価される可能性を示しました。また、バーチャルキャラクターやアバターを使った活動など、新しい表現方法の可能性を広げています。
時系列まとめ
1970年代末〜1980年代: YMOによるデジタル音楽の先駆。
1980年代〜1990年代: 打ち込みエアバンドの登場。
1990年代後半〜2000年代: インターネットの普及と音楽配信の開始。
2007年〜: 初音ミク現象。
2010年代〜: ネット発アーティストの台頭、覆面アーティストの多様化。
2024年〜:生成AI MusicVideo ガチャ量産時代へ