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「GPTラッパー」:使いやすく安価で単機能なアプリ(学習障壁/習慣障壁)
DeepSeek社の登場により、これまで「価値がない」とされていたGPTラッパーアプリが、強力な参入障壁を築いているようです。
GPTラッパーとは
GPTラッパーとは、OpenAIのChatGPTなどの高性能な大規模言語モデル(LLM)を、より手軽に利用できるようにインターフェースや付加機能を付与したアプリケーションやツールを指します。
GPTラッパーは、LLMの開発競争とは異なる戦略を採用しています。DeepSeek、Meta、Anthropic、MicrosoftなどがLLMの性能向上を競い合う一方で、GPTラッパー企業はユーザーインターフェースの使いやすさを追求し、ユーザーの習慣に根ざしたサービスを提供することに注力しています。
DeepSeek just proved the 'worthless' GPT wrapper startups are actually the ones with real moats.
— GREG ISENBERG (@gregisenberg) January 27, 2025
A week ago, nothing was more LOW status than being a 'GPT wrapper' startup.
But I think we're learning that's DEAD wrong. Turns out they were just early to the only game that…
GPTラッパーの強み
GPTラッパーの強みは、以下の点にあります。
使いやすさ: シンプルで直感的なインターフェースにより、ユーザーは高度な技術知識なしにLLMの恩恵を享受できます。
習慣化: 一度利用すれば、その便利さから手放せなくなり、ユーザーの日常的なワークフローに組み込まれます。
インターフェースのロイヤリティ: 使い慣れたインターフェースは、ユーザーにとって手放しがたいものとなり、競合サービスへの乗り換えを抑制します。
LLMのコモディティ化
LLMの技術開発は急速に進んでおり、近い将来、高品質で安価なLLMがコモディティ化する可能性があります。そうなれば、GPTラッパーは最適なLLMを選択し、柔軟に入れ替えることで、常に最新の技術を提供することができます。
早いもの勝ち!
GPTラッパーは、LLMの性能競争に直接参加するのではなく、ユーザーインターフェースの使いやすさという独自の価値を提供することで、強力な参入障壁を築いています。LLMがコモディティ化しても、GPTラッパーはユーザーの習慣に根ざしたサービスを提供し続けることで、競争優位性を維持することができます。