探しものは何ですかぁ~!?
いつも“何か”が無くなって、ずーっと探しものをする母。
自分でも何を探しているのか分かっていない。
“何か”が無くなっているらしい。
対象物がはっきりしていないから、捜索はエンドレス。
疲れて諦めるまで続く。
いつでもどこでも“気になるスイッチ”が入れば
時間の経過も、空腹感も、周囲の環境に左右されることもなく
ひたすら探すことに集中する。
以前は、探す対象物がはっきりしていた。
どこに仕舞ったか分からなくなった通帳や財布。
処分してしまったことを覚えていない洋服やバッグ。
でも最近は、何となく“何か”が無くなったような気がするらしい。
「頭がおかしくなりよる」
「ボケてしまいよる」
認知機能の低下を、自身も感じているので
不安や心配から、そういう妄想につながってしまうのか。
医師に相談すると、スルピリドを処方された。
服用を始めて1週間。
少しは改善したのかな??
数年前から、着物やアクセサリーが「無い」「盗られた」と言うようになった。私が売って換金しているとか、勝手に不用品として寄付しているとか。疑いを向けられることが腹立たしくて悔しくてやりきれなくて、怒鳴ったり泣いたり物に当たったり、母の怒に私も怒で返していた。
『認知症』について調べてみると、もの盗られ妄想はよくある症状のひとつで、身近な人ほど犯人呼ばわりされるケースが多いということが分かり
「母自身のほうがもっとツラいんだから」と、私の感情を怒→哀にコントロールすることにしたら、ココロが少しやわらかくなった。