始まりは “独りの淋しさ” から
2019年1月2日 午後8時頃
仕事を終えて帰宅。
母が居るはずなのに、灯りがともっていない。
暗さに慣れた目に入ってきたのは
部屋の片隅で、シクシク泣きながら丸まってる母の姿。
母娘二人暮らし。
百貨店勤務の私に、年末年始の休みは無い。
例年は、別居している弟が
家族で年始の挨拶に来るのだけれど!?
母の話によれば
朝、弟から電話があり「初詣&初売りに行こう」と誘われ
身支度して待っているのに、迎えに来ない。
電話も繋がらないし、何の連絡もない。
弟に確認すると「行かない」と断られたから
自分たちだけで出掛けているとのこと。
私と弟の番号、どちらも登録しているのだけれど
電話機の操作がうまく出来なかったらしい。
お正月は家族で過ごすもの
なのに、ワタシは一人ぼっち
暖房もつけず、何も食べず
丸一日ひとりで、来ないひとを待ち続けた母。
淋しさ、不安、せつなさ・・・
察すると、私のココロもぎゅーっと痛くなる。
数年前から、何となく気にはなっていたけれど
ついに、この件がきっかけで『認知症』と向き合う日々が始まった。