モラ夫とは分かり合える日は来ない
夫婦問題解決研究所 所長麻野祐香です。
モラハラは治らないけれど改善はしていきます。
年齢とともに
モラ夫にも冷静さと穏やかさが備わっていき
昔のあの人とは違う
そう思えるようになります。
しかし本当に心が通い合うのか
分かり合えるのかというと
それはないと思います。
モラ夫が妻に対して
「あの時は悪かった」と謝ることもあります。
でも
一度謝ったからといって妻の心の傷は癒えませんし
もうモラハラは起きないと信じ切ることもできません。
モラ夫が謝ること
これは自己満足なのです。
謝った自分に酔いしれて
いい人になったと思っているのです。
本当に
必要なのは妻との話し合いです。
モラ夫は「妻と話をした
自分が謝ったのでわかってくれた」
そういうと思いますが
そこで妻からの意見は聞けましたか?
妻の気持ちは
何か反論するとまた怒り出すのではないか
どうせいっても無駄だから
そう思って本当に辛かった自分の気持ちも言わずに
ただモラ夫の言葉を聞いていただけかもしれません。
モラ夫は妻に
「俺は悪いと思った、謝ってやった、わかったか!」
そのプレッシャーをかけているのです。
モラ夫の口達者は誰もが認めるものですから
こんな相手に対して話し合いをして
妻の意見をわかってもらうことは困難です。
謝っているからと安心して
「あの時は辛かった」
「あの時のあなたはおかしかった」
そういうとします。
すると
それに対してモラ夫は四方八方から言葉を投げかけ
妻が反論できないように責め立てます。
「昔の話を蒸し返すな」そうモラ夫は言いますが
昔の話・・・違いますよね。
妻にとっては現在もその時の心の痛み
その時の心の傷が消えていないのです。
今も感じている心の痛みを伝えているだけなのです。
それなのに「昔の話」ということで全て片付けることは
妻に対して反省も悪かったという気持ちの表れもありません。
妻は今も傷ついているのです。
ここで話し合いもせずに相手にもしないことが
妻にとっては最善策ですが
話の流れからどうしても自分の思いをわかってもらいたい
と言葉を続けてしまいます。
でもモラ夫は言葉巧みなので妻のいうことを
ねじ伏せてきます。
そうなると
本来女性は感情の生き物なので
感情的になってモラ夫に対抗してしまいます。
そんな時にモラ夫が思うことは
「自分は論理的に話しているのに
感情的になる妻が悪い
妻が悪いとわからせてやる必要がある」
そんなねじ曲がった正義感で妻をまた言葉でねじ伏せます。
モラ夫の話し合いは相手を自分の意見に頷かせ
自分の思った通りの答えにすることなのです。
妻が感情的になり自分のいうことを受け入れない場合は
妻の触れてほしくない過去の出来事を持ち出し
心を傷つけます。
そして得意の
「みんな君がおかしいといっている、だから君は間違っている」
という結論に持っていきます。
話し合いはお互いの意見を冷静に言い
相手の言葉を受け入れ
そのことについてどう思ったか
相手の気持ちを考えて答える
常に相手の心に寄り添うことが大切です。
しかし
モラ夫の話し合いは
相手の心の声を聞かずに
自分のあらすじ通りに持っていこうとする
妻はもう声をあげるのもやめます。
話し合いが無意味だからです。
そして
その度に傷つくからです。
更生プログラムを学んだモラ夫であれば
話し合いはできますが
自分で変わったと言っているだけでは
この
「わからせてやる」の意識が抜けないのできっと無理でしょう。
モラ夫との話し合いは
相手と討論し自分がいかに正しいかを解くことなのです。
妻の気持ちと寄り添うことはありません。
話し合いをしようとしても
妻の心の傷は余計に深くなるだけです。
離婚をせずに一緒に暮らしていても
心を通わせて分かり合える時はこない。
心の壁は作りながら
ことなきを得ず暮らしていくことになります。
それを選ぶのも
あなたが心から自由になれる時まで待つのも
あなたの考え次第です。
私はどんな時もあなたの味方です。
よろしければサポートをして頂けますととても嬉しいです。