3万年前にあったかもしれない丸木舟。
「かはく」こと国立科学博物館に行ってきた。
それはひとつ前の記事で書いた。
そしてクラファンが本気だと思わされてしまったのだった。
しかし「かはく」に行った目的はそういうことではない。
生物全般、とくに海の生き物が、愛でるにも食べるにも大好きな息子のために行ったのだ。
いや違う。
彼はもう大学生なので、行きたければ勝手に行くだろう。
私自身に目的があったのだ。
それは丸木舟をこの目で見ること。
3万年以上前の人類がどうやって黒潮をこえて日本列島にたどりついたのか。
それは丸木舟を漕いで渡ってきたのだ。
…という仮説を、なんと本当に実験してしまう試みがあったのだ。
めちゃくちゃ面白い!
後方部隊として参加するのは、やぶさかでない。
自分で航海するのは遠慮するけど。
興味がある方はドキュメンタリー映画の公式サイトをどうぞ。
今回の「かはく」の特別展「海 -生命のみなもと-」では、その時に使用された丸木舟が展示されている。
櫂(オール)も一緒だ。
ぜひ見てみたい!
私の今回の目的はこれだった。
思っていた以上に舟は大きかった。
どうやって作ったんだろう。
だって3万年前だよ。
実際の展示物は現代人が作ったものだけど、3万年前の人類に可能だったであろう製作手段しかとれない。
そうしないと実験にならないから。
なんと丸木舟は石斧(せきふ)で作られた。
ぐわあああああ!
石斧!
いくら実験のためとはいえ、現代人がよく石斧で丸木舟を作り上げたなぁ・・・。
てゆーか、石斧。
木の棒と石で出来た道具。
最近、(私個人的には)よく見るよね。
なんならほぼ毎日のようにどこかで振り回してるよね。
そう。ハイラル地方で振り回している。
主にデグボグ(という名の「木」のマモノ)相手に。
あぁ…。
「かはく」に来てまでアタマはゼルダでいっぱいなのか。
ちなみにハイラルでの武器の強さとして、石斧は弱い。
たいした武器ではない。
もっと強いのがいくらでもある。
特に木の棒と石で出来た石斧ならだいぶ弱い。
現実世界でも、石斧がすごい道具とはまったく言えない。
他にいくらでも馬力もあり、スピードも出せるものがある。
しかしこの丸木舟の実験はあくまで3万年前の世界でなければならない。
現代の道具ではいけない。
ハイラルの魔法がかかった道具や、王家の道具でもいけない。
3万年前におそらくは最先端だった石斧で、丸木舟は作られた。
すごいよ・・・。
しかしそれはあくまで現代人が想像する3万年前。
実際の3万年前は、石斧もまだなかったかもしれない。
あるいは石斧よりもっといい道具があったかもしれない。
うーん。
妄想が止まらない。
ひとりで興奮して、ひとりで妄想の世界に入っていても、記事を書く意味がないので、写真を載せておこう。
国立科学博物館で展示されていた丸木舟の写真と、石斧の写真。
ご覧ください。
下の写真の石斧で、上の写真の丸木舟を作る。
すごい。