ポットデスのお話。
生活雑貨店のアフタヌーンティリビングに行った。
若い頃から大好きな店だが、最近はご無沙汰だったのでウキウキ見て回った。
するととても可愛いマルチバームに出会った。
きゅん!ってやつだ。
なんとティーポットの中にマルチバームが入ってるのだ。
ポットの蓋がはずれる仕様である。
全長5~6cmのティーポットはミニチュアのようで、それだけで可愛い。
まして蓋がはずれる。
小さいのにリアル。
リアルと言えば、店員さんが言うには、このティーポットはアフタヌーンティティールームで出している紅茶のポットを細かく再現したものなのだとか。
店のロゴ、横に入る6本の線、持ちやすいように工夫された取っ手の形…。
どれを取ってもリアルに再現されている。
説明を聞いて「あぁ~!!!」と小さく叫んでしまった。
中身のマルチバームは、つまり全身どこに塗ってもOKの保湿用クリームのことだ。
このときの私はリップクリームが欲しいな、と思いながら棚を眺めていた。
唇も身体も髪もOKということなら、それはもう運命の出会いだ。
いくつか香りや保湿タイプの違いなどがあるなかから、保湿タイプとしてはノーマルな、シャルドネダージリンティーの香りを選んだ。
シャルドネではなく、シャルドネダージリンティーなのが、さすがアフタヌーンティである。
あくまでも紅茶。
香りはシャルドネ(白ぶどう)の爽やかな甘さがふわっと漂う。
そのあとに落ち着いた紅茶の香りがくる。
まさにシャルドネダージリンティー。
さて。
ティーポット型の小物について、長々と書いたのにはわけがある。
最近、ネットでティーポットとティーカップのセットについての記事を読んだのだ。
それが衝撃的すぎた。
私の脳内にこびりついて(今のところ)離れる気配がない。
それがこちらの記事。
なんのことはない。
ポケモンネタなのだが、私にはとんでもなく衝撃的だった。
ポケモンのゲームは現在「スカーレット」「バイオレット」なのだが、おそらく今作から登場したと思われるポケモンの「ヤバチャ」と「ポットデス」。
「ヤバチャ」はティーカップ型のゴーストポケモン。
「ポットデス」はティーポット型のゴーストポケモン。
このふたつ、実は「ヤバチャ」が進化すると「ポットデス」になるのだ。
当然というか、カップとポットは模様も一緒。
ティーカップとポット。
模様も一緒。
セットだからね。
もう一度言う。
セット。
気づかなかった。
ポケモンのゲームをやってるときは、可愛いし、とても気に入っていたからけっこう使っていたのだ。
でも一匹のヤバチャを育ててポットデスに進化させて使っていた。
つまり、ヤバチャとポットデスを両方一度に眺めたことがなかった。
あぁ。両方一度に眺めてたらなぁ…。
これ、セットだ!って分かったかもしれないのに。
とにかく私は気づかなかった。
ただのカップとただのポットだと思っていた。
それすなわち、ただの「ヤバチャ」とただの「ポットデス」。
その思い込みが、さきほどの記事で覆されたのだ。
もう一度ご覧ください。
セットの姿を…。
ほら。
色も柄も。
どう見てもおそろいでしょ?
この記事を読むまで、そのことに気がつかなかった。
それなのにヤバチャ可愛い~とかポットデス可愛い~とか言ってた私。
愚かなり。
この件があって以降、カップとポットから目が離せないようになってしまったというわけなのだ。
「ヤバチャ」と「ポットデス」のセット、可愛すぎてヤバいっちゃ。(!?)
じゃあアフタヌーンティのポット型マルチバームは「ポットデス」の代替なのか?と言うと、けしてそんなことはない。
なにしろアフタヌーンティリビング・ティールームは、若かりし頃より愛してやまない店のひとつ。
あちらはあちらで語り尽くせぬ愛にあふれている。