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ニット狂騒曲。
肌寒くなってから、ハーブ色のニットをよく着ている。
ふんわりして軽く、首元もしっかり包まれて暖かいので、かなりのお気に入りだ。
ボトムは黒だの紺だの濃い色が多いから、ハーブの葉っぱのような淡いグリーンが映えて、気分があがる。
ちょっとした「お出かけ」らしきタイミングでは、毎回コレを着ていると言っても過言ではない。
このニットを着ていると、ものすごく気分がいいので、何もかもが上手くいくような気さえしてくる。
「気分があがる」というのは、すごい効果をもたらすのだと思い知らされる。
ところで11月も下旬になった。
もうすぐ12月、カレンダーは冬になる。
比較的、温暖な地域にいるけれど、それでも12月ともなればだいぶ冷え込んでくる。
ニットが一枚では心もとない。
それで遅まきながら昨年しまった冬物を持ち出してきた。
驚いた。
自分がやったことなのに、驚いてしまった。
昨年買ったものの、ほとんど着ないままのニットが4枚もあったのだ。
昨年の冬の私はすごくニットが欲しい気分だった。
シンプルな若草色のセーター。
少しカジュアルな感じの深緑色のカーディガン。
薄いグレーのグラデーションのハイネックセーター。
ざっくりたっぷりした空色のハイネックセーター。
以上、4点。
いずれもお手頃な店の、お手頃価格のものなのだけど、ひと冬に4枚は買い過ぎだろう。
それでも着るのなら良い。
昨年の私は狂っていた。
「ニットが欲しい」だけで「ニットを着る」気分ではなかったらしい。
だって結果的にほとんど着なかったんだもの。
ところが今年は新調したハーブ色ニットを愛用している。
しかもニットの軽くて暖かくてふわふわしたところに、とてつもなく心ひかれている。
よかった。
昨年買った4点も、今年はきっと出番があるに違いない。
しかし、ひとつ問題がある。
私には自宅で部屋着を着る習慣がある。
着古したものを部屋着にするというわけではなく、料理などで汚れても気にならない色や素材のモノを着ることにしているのだ。
ニットは、私の中では外出着である。
私は散歩や日常的な買い物の他は、月に数回程度しか外出する機会がない。
こんなにたくさんのニットをどうすればいいんだろう。
・・・だから、買い過ぎなんだよ!とつっこむしかないのだが・・・。
そこで私は、湯舟に浸かりながら、ぼんや~り考えた。
家でもニット着ればいいんじゃない?
お気に入りのニットを着て、家でも気分をあげればいいんじゃない?
はたして本当にそうだろうか。
ニット類は外出着ではないのか。
家で着てもいいのか。
その前に、外出着と部屋着を厳格に分けるのはどうなのか?
でもお気に入りのセーターに醤油が飛んだら?
お気に入りのカーディガンに油がはねたら?
泣くよ。
なまじ、それまで気分があがってた分、よけいに落ちるよ。
では料理の時は着替えることにしたらどうか?
・・・え。
一日に何回着替えればいいの?
これまでの経験から、ひとつでもシミがついちゃったら、お気に入りではなくなる。
あっという間に2軍どころか3軍落ち。
あぁ…どうすればいいんだろう。
ここまで考えたところで、風呂から出た。
これ以上考えていたらのぼせてしまう。
湯上りにnoteを書きながら、アタマを整理してみる。
やはり「一日に何度もお着替え」する案が有力な気がする。
しかし冬場は有名な「着替えると(服の中の空気が入れ替わって)寒くなる」の法則がある。
何度も着替える面倒は受け入れても、寒くなるデメリットを受け入れるのは難しいような気がする。
どうだろうか。。。
※トップ画像、canvaのAI画像生成機能を初めて使ってみました。面白いけど、なかなか気に入った画像にするのが難しい!
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