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【毎日ひとつの非日常】 No.061-067 サイゼリヤで豪遊する

毎日ひとつ緩い制約を課して、日常を縛りプレイする試みを続けています。10週目のおしながきはこちら。 ワオ、10週目まで来たんだね!偉い。


No.061 何も生まない

いや、これはほんとスミマセン。何もできなかったです。先週末の心のつらさを引き摺り、久々にずーっと家に引きこもり、午後4時くらいまで布団にこもっていた。

二度寝、三度寝と繰り返していくと、どこかのタイミングで不快感が睡眠欲を上回り、夢の中にも影響が及ぶ。修論を描いているときは指導教官だったし、お願いをほったらかしているときは依頼主だ(深層心理で申し訳なく思っているので、けっこう僕は律儀なんじゃないだろうか)。

シチュエーションを選ばず出てくる悪夢は、予備校や学校で勉強させられるもの。高校二年生から今に至るまで、理系科目への苦手意識が一切払しょくされないことに起因しているのだろう。浪人した手前、足切りだけは必死に回避したものの、2次試験での理系科目では何一つ手も足も出ない「虚無」の時間を過ごした。

最終的に英語と小論文だけで志望校に入れたものの、理系科目に対しては「ちゃんとやっていない」「申し訳ない」みたいな感情が根付いている。今からでも勉強していけば払しょくできるのだろうかか。

この日は布団から出て栄養の欠乏を感じたので、とりあえず大戸屋で味噌汁をパワーアップさせた定食を食べた。元気を出すなら大戸屋に行くのが一番良い。膀胱の検査で尿道に管を通した時も大戸屋に行った。懐かしい。

その時の日記を見返すと、自分で言うのもなんだが結構キレッキレである。なんかこういう完全エモーションドリブンみたいな文書を取り戻したい。


No.062 Gmailを遡る

ふとGmailの受信箱を見て、「最後」まで遡りたくなった。今のメールアドレスを使い始めて12年以上になるらしい。中学3年生の時、文化祭実行委員会などで必要に駆られて取得したようだ。文化祭や運動会に向けた濃厚なディスカッションの議事録など、甘酸っぱすぎる思い出は直視しづらかった。

いちばん心動かされたのは、mixiに関連するあれやこれや。クラスの友達とハンドルネームで友達申請するあの感じ、なかなか奇妙だ。大学ではtwitterに移行していったので、思い出がメディアごとに区切られている。退会してしまい、紹介文が確認できないのが惜しすぎる!

No.063 税務署に行く

確定申告が間近に迫っていることは知っている。色々準備しなきゃいけないのだが、まずは敵を知るべしということで税務署に足を運んだ。オンラインで進められるというのに、時代に逆行するアナログぶりだ。でも、フィジカルに体験すると、なにかしら進んだ気になるじゃないですか(愚者)。

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上野税務署は不忍池のほとりに建っていた。待合室みたいなところに大人が詰め込まれており、「世の中の人たちは、見えないところでちゃんと国民の義務を果たしているんだな」と妙な感慨が生まれた。ほんと、学生の間にこういう場所を社会科見学した方が良いんじゃないだろうか。


No.064 海苔の佃煮を作る

毎週水曜日は一週間分の食材を買い込む日。丁度良い白米が見つからなかったので、その場にあった玄米を買って炊飯。白米よりも玄米の方がダイエットに良いようなうわさも聞くが、あまり上手に捌けなかった。水をよく含ませるとか、分量を変えるとかの工夫が必要そうだな。

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もうひとつ、吉池でアオサを購入して佃煮づくりにトライ。物心ついた時から佃煮とか漬物が好きだったので、自分で作れたら嬉しいなと思ったのだけど、見事にイマイチすぎる仕上がりに。寝る前にワタワタして作るようなものじゃないんだろうな。時間をかけて丁寧に作らないといけないので、「ごはんですよ」みたいな市販品や、街中の佃煮屋さんをもっと愛さねば!という気持ちが強くなった。


No.065 スーパーメトロイドをやる

仕事でちょっとゲーム的なことに関わりつつある。スマホゲーやエクササイズ以外にも、ゲーム然としたゲームをせねば/したいという欲が強くなってきた。本当は前に挫折したFORTNITEをやろうとしたんだけど、再DLに時間がかかるので、Switch Online加入特典のSFCタイトルを遊ぶことにした。

選んだのは「スーパーメトロイド」。メトロイドはGBAのフュージョンしかやったことがない。インディーゲームでもメトロイドヴァニアというジャンルが流行っているそうで、久々にトライしてみる。

未知のエリアを探索して、アイテムが手に入ったら戻って試すの繰り返し。おっかなびっくり進んだ道も、帰りには意気揚々。「行きはよいよい帰りは恐い」のループは、ともすれば不親切に見えるかもしれないが、その分自分で見つけたときの喜びは大きい。

せっかくなので攻略法をググらずに進めているのだが、結構ちゃんと詰まってしまった。僕の中の思い込みが邪魔しているのか、どこかに見過ごしがあるのか。検索したら負けだと思うが、飽きて手放しても負け。どうしよう!


No.066 新大久保でサムギョプサルを食べる

今週は新大久保で会議。天候も悪く、朝9時には荒廃した雰囲気が漂っており、このまま誰もいなくなるんじゃないかとソワソワした。「餅チーズトースト」という炭水化物の爆弾みたいなメニューを頼み、想像以上にカロリー!みたいなビジュアルに笑う。

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その後はせっかく新大久保にきたということで、サムギョプサルを食べた。名前を聞いたことはあるけれど、お店で食べるのは初めてかもしれない。肉自体の美味しさはもちろんなんだけど、机を埋め尽くすほどの副菜・付け合わせ類が嬉しくてたまらない。たくさんあるのは良いことだ。とりたてて値段が安いわけではないけれど、一つ頼んだらおまけがグワッとついてくるのでお得感がスゴい。韓国料理屋のお作法は、けっこう好かも。


No.067 サイゼリヤで豪遊する

夕方出社して少し働き、夜は職場近くのサイゼリヤに大学の同期で集まった。高校生かよ、というツッコみも何のその、大人になった我々には可処分所得とアルコールメニューが備わっているのだ。

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最近のサイゼの省エネっぷりはすさまじい。割れるリスクを無にするため、コップもグラスも完全プラスチック。「アーリオ・オーリオ」という名の新しい麺は、実のところほとんど「素パスタ」だ。ミラノ風ドリアから米を抜いたような「フリウリ風フリコ」を一口食べれば、誰もが「美味しいけど、料理の途中かな?」と思うこと請け合いだ。

かつては幼い小中学生の裏メニューとして嗜まれた「ドリンクバーを混ぜる」行為も、今や「モクテルを作ろう!」と公式に推進されている。さらに大人になった僕たちに向けて、500mlで400円という(どこかで誰かが悲しんでいそうな)破格のワインと混ぜる選択肢も差し出されている。

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その結果、全ての食材とドリンクは、主食であり、素材であり、おつまみになる。店側はおおっぴらに口にしないが、確実に我々の良心のタガを外す三位一体が構築されているのだ。

そして、4時間豪遊してもひとりの負担は3,000円程度。どうなっているんだ。福利厚生なのか。全メニュー頼んでも3万円しないというから、懐の深さに感服するしかない。唯一心苦しいことがあるとすれば、同席した全員が同意した「楽しいけど、親には見られたくない」という羞恥心だろう。


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