一方痛行
かっこよくなりたかった
かっこつけるだけだった
痛い自意識の中で
かっこいい気がしていた
いつも
自分のことばかり
本音は隠して
何となく褒めれば
いい気がしちゃって
本音がどれなのか
わからなくなって
かっこいい自分を
演出したがり
そんなのかっこよくない
相手を気にしろよ
かっこよくなりたかった
かっこつけるだけだった
痛い自意識の中で
かっこいい気がしていた
いつも
言葉を語るとき
自分からばかり
もっと言ってほしい
もっと褒めてくれ
欲深いダサさを
どうにか隠して
でも隠しきれずに
溢れて壊れる
本当のことを言えば
好かれたかっただけ
君に認められたいな
「かっこいい」言われたいな
でもいつも届かないな
自分には届かないな
邪魔すぎる僕の声が
邪魔すぎる僕の脳が
君のことをかき消して
君の声もかき消した
いつも
本気でかっこつけるか
かっこよくなれバカ
自分を愛さなきゃとか
自分を認めなきゃとか
逆に愛しすぎだとか
何もかもうるさいけど
ズタボロでもいる今を
時は流し続けるよ
ゴミの一つであろうとも
焼かれて骨になろうと
ずっと